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リア充は絶滅しました  作者: @OhMyBrokenAI
第1部 リア充は絶滅しました
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第8話 事前調査

 ピーッ、ピーッ、と音がする。今日は燃やすごみの日だ。なぜか週に二日ある。私としてはプラの日の方を週二回にして欲しいところなんだが……まあ今日は捨てるものがあったから良しとする。古いヘッドホンだ。外見はプラごみっぽいんだけど、中に銅線とか入ってるでしょ、多分。そういうゴチャゴチャしていてワケわかんないものはプラの回収には回すなって言われてた気がする。よくわからないので、とりあえず燃やすごみとして出しておいた。


「燃やそうと思えば燃やせるだろう。良い子は、こういう思考を真似しないでね」




 では事前調査を開始しよう。行く先に必ず無いと困る物は、ずばりセルフレジ。これが無いと始まらない。どうやって調べればいいのかは、よくわからない。とりあえず近場のスーパーなりショッピングセンターなりのサイトを手当たり次第にしらみつぶしにして、セルフレジがあったら行く先の候補として記録していくことにしよう。




「うーん、意外とハッキリわからないもんだなぁ。実際に行って見てみるっていうのは、また別の機会の偵察に回したいなぁ。そもそも歩いて回るの大変だし」


 また足に水膨れとかできるのは勘弁してほしい。歩き以外の手段が欲しいな。電車とか走っていればよかったんだが、さすがに無人でひたすら走らせるほど甘くは無かったようだからな。多分運転手もいないんだろう。運転手だけでどうにかできるほど甘いシステムでもないだろうし、期待なんかしない方が良い。むしろ手漕ぎトロッコを自作して線路を走らせる方が現実味があるだろう。いや、しないけど。


「おっと、思考が迷子になってしまっていたな。とりあえず行先の候補探しはここまでにしようか」


 候補は三箇所。うち一つは、歩いていくにはちょっと遠すぎる。あの無謀な突撃をして心折れた日に記録した距離より遠くにある。これは無理だ。あとは、わりとすぐそこのスーパーと、歩いて三十分くらいかな、そのくらいの距離にある大型のショッピングセンターだ。明日行くのはこのどちらかにしよう。


「というより、スーパーなら今からでもチラ見するくらいはできるだろ」


 ちょっと品ぞろえとか見てこよう。




「……微妙だったね」


 スーパーならコンビニと違って激安天国かなと期待してみたのに、あまりそんなことは無かった。弁当とか値段そんなに変わらなかった気がする。揚げ物は自力で確保できたからちょっと買ってみたけど、安いってわけではない。まあ食べたくなったら今後はあそこで買おう。他のは、モノによっては下手をするとドラッグストアで買う方が、たまにもっと安かったりするような気がした。世知辛い世の中だ。自炊しないのが悪いのかな?


「激安野菜とかあったら、買って丸かじりでもしてみるか?」


 ……普段しないことは、できるだけしない方が良い。その教訓を忘れたのか? お腹を壊したりしたらどうする。医者は多分いないぞ。どうせ行かないけど。医薬品はセルフレジでは買えないぞ。どうせ買わないけど。スーパーは、安さを求めてっていうよりは、コンビニばっかりで飽きたら行ってみる、くらいの感覚でいいかな? そのうちお得情報とか仕入れて慣れてきたら、もっと活用していく、くらいのノリでいいだろう。


 それより、明日は大型ショッピングセンターだ。買うものは……テキトーな非常食セットと、普段食べるようなモノについては、もし安いのがあったら買うか。あとは……まあなんかその時、目について持って帰れそうなモノがあったらテキトーに買えばいいか。うん、そんなところで、出たとこ勝負でショッピングを楽しんでみよう。人目を気にしなくていいから、楽しそうだ!


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