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第1話 リア充は絶滅しました
突然何を言いだした、と思われるだろうか。その通りだ。ちょっと意味が分からない。でも多分これは、そういうことなんだと思う。他にこの状況を説明できる表現があるとは思えない。ああ、もっと私に語彙とか知恵とかがあれば、もう少しマトモなことが言えたのだろうに。本当に情けない。
それでは、時をさかのぼって、何があったのかを振り返ってみようと思う。つかみとしては、こんなところで大丈夫だろうか? やっぱり少なすぎるだろうか? 細く長く続けるには、できればチョロチョロと逝きたいところなのだが、実際これではいくらなんでも短いとは思った。緊急時のやむを得ない処置に留めておくべきではあるのだろう。
とはいえ、頭がちょっとモヤモヤしていて、あまり上手く引き出せそうにないのだ。これからだって、何がどうなるかわからない。未来は破綻しているのではないのか? それどころか、今のこの自分は破綻してはいないのか? こんなのが許されるのか……? 神罰を与えられるかもしれない覚悟だけはしておいた方が良い。それだけは、わかっている。