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ボクシング関連のエッセイ集。

私のエッセイ~第百四十二弾:ボクサー列伝(5):バート・クーパー~ 『かませ犬』の意地!!

 皆さん、こんにちは! ご機嫌いかがですか・・・?


 本日は、これまた久々に、素晴らしいボクサーを紹介したいと思います。


 それわぁ・・・『バート・クーパー』!!


 は・・・?


 だれや、ソレ???


 まぁ・・・そないさびしいコトゆわんといてや(苦笑)。


 この方ね、読者の皆様の中で、もしご存じの方がおられましたらね・・・まちがいなく「ボクシングおたく」ですわ。


 バートは、アメリカの、元ボクサーです。


 1980年代、1990年代に、ヘビー級の「中堅どころ」で活躍した人ですね。


 残念ながら、一度も世界王者にはなれませんでした。


 ずんぐりむっくり、ゴツゴツした体型の黒人のボクサーでしてね・・・どことなく、「ゴリラ」に似てるかなぁ・・・。


 そのような点でも、以前ここで紹介しました、元世界ヘビー級チャンピオン『ジョー・フレージャー』と似ていますね。


 ファイトスタイルも、「インファイター!!」って感じで、フレージャー同様、休むことなく、相手の懐にもぐって、左右の重いフックをブンブン振り回すスタイル・・・。


 よく似てるなぁ・・・と思ったら、それもそのはず。


 バートは、フレージャーのじきじきの「弟子」だったんです。


 そりゃ、ファイトスタイルも似てくるわな(苦笑)。


 ちなみにですね、ジョー・フレージャーには、「マービス」という息子がおるんですが、あこがれの父と同様、ヘビー級のボクサーとなったマービスよりも、このバートの戦い方のほうが、よりジョーに近かった印象です。


 この「バート・クーパー」はですね・・・自身がいわゆる「二流ボクサー」として世間から評価され、一流の有名なヘビー級の王者や、伸び盛り・育ち盛りの前途ある若いボクサーの『かませ犬』として、よく対戦カードが組まれ、彼らにぶつけられていましたね。


 たとえば・・・ソウル五輪のヘビー級金メダリストの『レイ・マーサー』。


 同じく、ソウル五輪のスーパー・ヘビー級銀メダリストの『リディック・ボウ』。(ちなみに、金メダリストは、あの『レノックス・ルイス』。)


 さらには、これまた以前紹介しました、元世界ヘビー級王者、象をも倒す、と形容された超ハード・パンチャー『ジョージ・フォアマン』の「カムバック・ロード」における『かませ犬』にもされてましたね。(2回TKO負け)


 そんな『かませ犬』として、一流ボクサーの「踏み台」「練習台」「ただの通過点」として認識されてしまっていた彼も・・・


 ある試合におきまして、もんのすごく「意地」「根性」というものを見せちゃいます。


 それが、1991年に組まれた、当時の王者『イベンダー・ホリフィ-ルド』との一戦です。


 すぐあとに、その試合のYouTube動画を紹介してみますけど・・・


 この試合ね、バートが、超がんばった! んです。


 みんな、ホリフィールドが順当に楽勝で片付けると思いきや・・・


 そのあたりは、以下の動画をご覧ください。


 『Evander Holyfield vs Bert Cooper A forgotten war! -1991』

→ UP主様は、「HD Boxing & MMA」様。


 その動画のタイトルをよく見ていただきたいのですが・・・『A forgotten war!』・・・つまり、『忘れられた戦争!』って書いてあるでしょう・・・?


 みんな、この試合での、バートの健闘ぶりをおぼえている人なんて・・・もう、ほとんどいませんよ。


 でもね、こんなブログを書いてくれた方がいました。


 『鉄のようなパンチやなぁ…イベンダー・ホリフィールドvs.バート・クーパー』


 上記のブログにですね・・・その試合の詳しい内容が、文章でもって、書かれています。


 執筆者の方の、当時のバートへの限りない敬意と、その健闘ぶり、最後まで勝負を捨てず、あきらめず、打たれても打たれても、ひるまず前に出て、ホリフィールドにプロ入り初のダウンまでおみまいする・・・そんな彼への愛情すら、私は文章から感じましたね。


 ・・・あたしゃ、リアルタイムでバートの試合観て泣きました。


 ついでに、気づいたら、興奮して大泣きし、TVの前で両腕をぶんぶん振り回しながら、声を張りあげて、彼を応援してました。


 「いいぞ、バート! そこだ! いけえ!! 倒せ!! ぶっ倒せ!!!」


 結局ね、この試合、バートは「TKO」で負けましたけどね、もう彼は、『かませ犬』なんかじゃありませんでしたよ。


 それは、このときの会場にいた、全員が感じていたんじゃないですかね。


 「この日の主役は・・・バートだ!」、とね。


 「オトコ」をあげたぜ、バートよ!!

 


 彼はですね、どの試合でも、モハメド・アリみたいに、タチの悪い「悪ふざけ」もしなかったし、ましてや「手抜き」なんて一切せず、いつもいつも真剣勝負で、まじめに黙々と戦っていましたよ・・・。


 そのあたりは、やはり、同じく超まじめで、ボクシングというスポーツを真正面からまっすぐに愛し、生涯ひたむきな姿勢を貫き通した、師『ジョー・フレージャー』と重なる部分がありましたね。


 では、最後に、そんな魅力的で素晴らしい、野性味あふれる、バートの「インファイト」のハイライトを、2つご覧頂きながら、このエッセイを閉じたいと思います。


 ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。


 m(_ _)m



 『Smokin' Bert Cooper - Ferocious Power (Old Highlight)』

→ UP主様は、「crazyKOcounters」様。


 『Smokin' Bert Cooper - Devastating Power (Highlight Reel)』

→ UP主様は、「crazyKOcounters」様。

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