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地獄の番人になったら  作者: AYA13
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次の地獄

次の地獄に行けそうな男。

次の地獄はどんな鬼やどんな裁きをするのか。

男は不安ながらもしっかりと仕事をこなしていく。

俺はこの前、死んでしまい地獄の鬼になった。

当たり前だが、鬼になるのは初めてだ。

何をすればいいかなど、全然わからない。

ぼーっとしていると、青鬼が俺のほうに迫ってきていた。

何かされないだろうかなど不安だったが、いきなり「お前が新しく入った鬼か!よろしくな!」

なんか案外なれなれしくて優しい感じだからよかった。

怖い鬼だったらどうしようかと考えていたほどだ。

「ここは等活地獄だ。まぁそんなに深くないところだな。」

なるほど、地獄にも種類や高さがあるのか。

「ここでは、殺人を犯した奴が落ちるところだ。下に行けば行くほどどんどんやばくなるぞ。」

なぜかニヤニヤしている。まぁ鬼には面白い話なのだろうか。あ、俺も今は鬼か。

「ここではお前も拷問するんだ。一日に100人くらいかな?」

100人なんて!俺はまず人を痛めつけるなんて到底できない。

「一つ言っておこう、俺たちも楽しんでやってるわけじゃねぇ。ちゃんと罰するという心をもって苦しめろ。」

なんかいいことを聞いた気がする。やはりみんな楽しいわけじゃないんだな。

「あとな、地獄では相手を苦しめて罰せなければいけない。そこで、ある呪文を使うんだが「活活」と唱えれば相手を蘇らせることができる。まぁ、やってみればわかるさ。」

そんなものがあるのか、自分がされると思うと冷や汗が出てくる。

「まぁ、頑張ってやっていけば次の地獄に行くことができるから頑張れ!」

なるほど。まぁやらないと何も始まらない。

人の心を無くして、楽しまず。

「あああああああああ!!!!!」

すごき痛そうだ。だが、こいつは悪いことをした人間なのだから罰せなければ。

「あああ…………。」

死んでしまった。「活活!!!」

「………ああああああ!!!!」

本当に生き返った。あぁ、すごく痛そうだ。


これを何回もやるなんて精神が持つかどうか…。


あぁ、何人やっただろう。おそらく9人くらいやったと思う。まだまだだな。

その日はすごく疲れがたまっていてので寝た。

鬼は順番交代で入れ替わり、拷問をするらしい。

かなり大変な仕事だ。


俺はそれを毎日毎日やった。

すると、あの青鬼が「次の地獄に行けるな!頑張れよ!」

次の地獄かぁ。まだ何があるかなど、どんなことをするかなど全然わからない。

わかっているのは、ここよりも残酷で。深いということ。


大変な仕事だということが身にしみてわかる。

俺も頑張らねば。俺は毎日毎日拷問し続けた。

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