1; 全員姉妹らしい
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世の中に異世界転移、あるいは転生ものというのは多くある。
しかし超未来、荒廃した未来というのは題材になったものはそう多くない。
自分が生きてきた中で確認してないだけの可能性が高いが。
話は変わってしまうが、人の想像力というのはとてもすごいものだと私は思う。
神話などはその最たるものではないだろうか、現日本では神様は確認されてはいない。
しかし、八百万の神というように様々なものに神様が宿るというような考え方がある。
それは世界各国、超常現象などもそれに該当するだろう。
重ねて言う、人の想像力とはすごいものだと。
「ちょっと姉さん、こんなのきいていないんですけど」
「私だってわからないわよ!ナニコレ!?食べれないし!」
「食べようとしていたのですか」
2人の女性が工場跡地で戦闘行為を行っている。
一人は槍を持って、もう一人は両腕に大きな装甲をつけている。
片方が敵の足を抑え、切り込むようなスタイルの戦い方である。
「だってだって、こいつ溶かしてくる!」
「生物ですから、そういうものもいるかと」
「そういう話をしてるんじゃないの!」
2人が戦っているそれは、まるで生物とは思えない。
しかし私たちはそれが生物であると認識できるし、二足歩行で歩いてるという認識もしている。
2本の足などどこにもないのに。
「厄介ですね、思い込みってここまで行動を絞らされるんですか」
「どう見てもこいつに心臓なんてないんだけど、首、心臓、その他もろもろの急所を狙っちゃうのよ。これ、たんぱく質の生物なのかもまだわからないし・・・」
攻めあぐねている、しかしそれは相手も同じようで攻撃の類をしてこない。
この物体は、自身の体が武器でそのほかの攻撃手段を持ち合わせていないらしい。
「しかし急所らしい急所が見当たりませんね。つぶしますか。」
「つぶせるの?結構大きいよ。」
「やってみなければわからないでしょう」
両腕に装甲をまとった女性が物体の上に無機物の岩を作り出す。
「では、ハンバーガーになってくださいな」
その物体を地面と岩で挟む。
体の一部が飛び散っていくが。
「有効打にはなっていませんね」
「ええ~めんどくさいよ~」
「では、消滅させましょう」
「え?」
「何?」
二人のはるか上空が、一瞬輝く。
直後、大熱量の光線が空から落ちてくる。
それは物体の全身を飲み込み蒸発させた。
「ちょっと急に撃たないでよ!!」
「消滅しましたが、私たちまで巻き込む気ですか」
「あなた方であれば、当たっても問題ないですからね。第一死なないでしょう」
上空から一人の女性が降ってくる。
支給服を着た長身の女性だ。
「姉二人に対して失礼じゃない?」
「私が慕っているのはお父様のみですので」
「私たちだけであればそれでよいですが、ほかに人がいる場合は気を付けてくださいね」
「了解しました」
「私の時と対応が違うのはなぜ?」
「そういうものです」
彼女らは姉妹らしい。
長女は槍を持っていた女性。
次女は両腕に走行をまとっていた女性。
三女は最後の空から光線を打った女性。
差し当たって、彼女たちの物語の門出はこのようになると思う。
3姉妹はこれから何をするのか。一緒に見ていこうと思う。