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「あ…」
結構容姿は幼いのに借金という言葉が分かるとは今の子供は
色々知ってるんだな。
まぁ、いいや
ここは話を逸らして逃げるとしよう
「…あはは、ごめんね!おじさん忙しいから~」
逃げる準備はできた、俺は走り出した
「あっ、こらまだ話は…」
彼女の言葉はどんどん小さくなっていく
上手く逃げ切れたようだ
「はぁ…はぁ…」
結構走った、彼女はもう見えない
「いやぁ、散々だ」
俺はお金をたくさん借りていた、こうなるとは思ってなかった
いつか何か大きなチャンスが来ると思っていた
なのに今じゃただの借金まみれのおっさんだ
何度も上手くいくと思っては足が泥沼に嵌まっていった
また心が痛くなってきた
今日はもう家に帰ろう
そう思って顔を上げた時だった