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何気ない日の、何気ない瞬間。

作者: 朝日奈 雪蒔

死にたいんだったら死ねばいい。



そうつぶやくのはあなたが死にたいと思ったってどうすることも出来ないからでしょう?



甘えるなよ。




そう思うのは、言ってしまうのは、

誰かに甘えたいからでしょう?


羨ましいのでしょう?





ずるい。



そう思うのは

自分の意見が入るほどの余地がなくて


逃げるしか出来ないからでしょう?






助けて。



思ったって口にできない言葉。


言えるならはじめからこんな苦しくなったりはしない。そうでしょう?



そうやって自分の痛みは分かるのに、敏感なのに



いつだってあなたは人の痛みに鈍感なんだ。


気づこうともしないんだ


目を向けない耳を傾けない。気づきたくないだけなんだ。






出来るなら、やれるなら


とっくにやっているよ。





助けてくれって叫びたい。



逃げ出したい。



苦しみを吐き出して、綺麗な心を持ちたい。




思うのに


きっとそれが出来たら私じゃない。




私らしさは


嫌な部分の中に多分に入っていて


逃げ出せなくて。


だから抱えて行くしかないけれど、


形を変えてあげたりわうまく抱いて上げることを知るのだって成長なのではないかなって。思うの。




私は口に出して私の弱い部分を理解する。



そしたら、同じように苦しむ人をきっと見過ごさない。



気づかないふりなんてしないでしょう。



そうなったら私になれるんじゃない?



なんてそう思うんだ。



アスファルトが濡れていると私も少しだけ考え事をして頬を涙で濡らしてしまう。



そんな日もあったっていいよね。




きっと私はまだ終わらない



何気ないこの瞬間は私を見せてくれる。

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