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五歳の領主誕生。

おれは、じじいに呼ばれ告げられた。


「よし、結婚式を挙げろ。」


ハイ?なにいってんの今がどういう時かわかってんの?

馬鹿なの?馬鹿なの?


「ハッハッハッ、すぐに曾孫が見れそうだな」


アホかじじい、俺はまだ4才だっっうの、子供なんかつくれるか。


「仰せとあらば、従いますが、その誰と?」


「おう、俺としたことが、勝義の娘だ、2つだったか?」


「数えで3才です、父上。」


「ハッハッハッ、年も近いしお似合いだな。」


「ええ、まったくです。」


にこやかに笑ってるけどな、ああ、ようやく俺も理解できた。

つまり、この事態を逆に利用して新田家で八戸領も手に入れようってことじゃないか。

ウワーッなんてムチャクチャな腹黒いなんてもんじゃないだろ。


「いやーめでたいな。」


「まったくです、」


怖いよあんたら。


◆◆◆


すぐに祝言をあげたことにして、午後には俺が八戸政栄はちのへまさよしとして八戸領の領主につき、新田盛政が後見人になったこと、新井田領を新田行政が家督を継ぎ新領主となったことが発表され、各地に使者をだした。


お婿に貰われちゃいましたよ、2才の女の子に、それと名前が変わったなぁ、読み方はまさよしのまんまだけどね。

川を挟んでにらみ合ってる時に、ここまでやっちやうんだからなあ、まあ、実際戦はおわったようなもんだし、櫛引氏とのおそらくは停戦の話し合いが行われるだろう。


五日後、九戸氏から停戦の使者がきた、櫛引氏が泣きついたのだろうか?あるいは最初からつるんでいたのかもしれない。

三戸城で停戦の話し合いをするとのこと、まあ、九戸でないだけ。まだましだろうな。

どのみち、荒れに荒れる会議だってわかってるしなあ、もう、じじいに丸投げでいいよね。


...九戸のおっさんとじじいが場外乱闘をしたらしい、なにやってんだか。

会議のほうは、じじいのゴリ押しでこちらの主張はみとめられた、おもに物理的に。

ただ、櫛引氏側に砦の返却と食糧援助を約束させられた。

くっ、八戸領だって余裕があるわけじゃないのに、また開発がおくれるな。


◆◆◆


さて、八戸領の領主になったわけだが、基本的にじじいに丸投げだ(じじいも重要なこと以外誰かに丸投している)

取りあえず、塩造りに関して新井田領と共同で流下式塩田の開発することを提案、多少の金をふんだくる。

海水を汲み上げるのに最適な崖と荒れ地が新井田領にあるからね、警備を厳重にして他領に情報が漏れないように安価な塩を大量に生産するつもりだ。


では去年からの成果を見ていこう。


農具造りは半分程度完成している、さすがに後払いだと倒産しそうなので物資と食糧を提供している、もちろん金は払っていない(鬼蓄)


農家に開墾用の農具を貸し出す、まだ人手をだす余裕はなさそうだが開墾は少しずつ進んでいるようだ。


キノコ栽培は爺のところの若い連中をこき使い、ナメコ、ヒラタケ、キクラゲのタネ木を手に入れることに成功、養殖を始めてから半年ほどたっている、一年後には成果が分かるだろう。

残念ながら椎茸のタネ木は手にはいらなかった、タネ木がないとコマが作れない以上どうしようもないな、もちろん成功報酬なので金は払っていない(閻魔)


おっと、忘れるところだった熊八に頼んだダイスと万力台は開発に成功している簡単なネジやボルト、ナットは作れるようだ。

次も頼んでいるので、完成が楽しみだ。ちなみにダイスには日本刀用の玉鋼を使ったとか、だが必要経費は却下しておいた。(当然)


じじいから、開発予算をもらったことだし、収穫用の農具造りと野菜、穀物のタネ、綿、木綿、の入手、養蜂な準備を始めるとしましょうかね、うーんやっぱり誰かを堺辺りに派遣して、色々集めたいんだがなーそこまでの金がない。


◆◆◆


「爺、自由って素晴らしいと思わないか。」


「若!、おきを確かに、おサエさんみずを!早く。」


「失礼な、まったく。」


八戸領主になって一ヶ月、よーくかんがえたら、弟は、新田の家督を継ぐわけだ。


ヒャツホー祝、廃嫡フラグ回避!!!


いやー領内の産業の把握しつつ、近隣の食糧事情をスパイしてて、すっかり忘れていたぜ。


取りあえず、生き残ることを目標に生きてきたわけだが。どうしようかな、天下でも目指しちゃおっかなーテへ。


よーしタイトルを八戸政栄の野望(飛翔編)に変更しよう。

では、早速現在の軍事力を検討してみようか。


南部氏 動員可能な兵力60000 行動可能日数 3日


.....内政頑張ろう。



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