南部首脳会議 中盤
盲目の軍師 の話を差し込みます、話数がずれた方申し訳ない。
<(_ _)>
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「個人の好き嫌いを言う場で無いのは重々承知しておりますが、大浦は後々の事を考えると手の内をさらしたくありませぬ。」
いえ、単純に一緒にやりたくないだけ。
【晴政】 「どういう意味だ。大浦に隔意があると言うのか。」
まあ、あんたのせいではないけど本家の責任ではあるな。
「三代続けて誅殺していれば隔意を持たぬ方がどうかと、反乱を起こさないのは高信殿の力を恐れてでしょう。」
「それに、高信殿が不来方に詰めるとなると、反乱時最初にあたるのは私の所です、裏切る可能性の有る所に手の内をさらしたくありませぬ。」
【高信】 「大浦は源氏より藤原氏の血族の家系だと標榜しておるしのう、先々代までがやりすぎたのもあるがな。」
【信愛】 「しかし、二代の間問題を起こした訳でもなし、そろそろ軍功を回さないと、それこそ問題が表面化しますぞ。」
ヤンデレも潜在的な問題と思ってるのね。
【晴政】 「手の内をさらさずに攻略は可能か?」
さらさずにって、……対策を取られたくないのは木砲位かな、滑車とバリスタは船で使ってるからバレバレっちゃあバレバレだしね。多少でなく重いが攻城槌を使うか……あれは黒色火薬だけではマネ出来ない仕組みだし。
工兵と直参の兵も堂々訓練してるし今更かな。
あそこは、中川流(甲賀分流)の忍を持ってる。
戦うなら手の内を知っている前提で作戦を組めばいいかな………
「………………」
【信愛】 「出来るそうです。」
だから心を読むんじゃない、顔にでてるのかな。
「わかりました。大浦と合同で一関砦の攻略を行います。」
「……それでは少し作戦を修正します、木砲は万が一の時まで使わない方向で、正門の破壊、三ノ丸の攻略は従来通りでの方法になります、その分一ノ丸、二ノ丸の攻略に兵を増やした方がいいですね、……装備品の製作に、さらに一千貫目ほど鉄を使いますので予算をください。」
【晴政】 「またか……信愛、なんとかなるか?」
【信愛】 「鉄鉱石で良ければ在庫が二千貫目ありますが。」
「じゃあ、九戸の多々良炉に運んで下さい、副製物は耐火石材に使いますから、丁度良いです。」
【高信】「少し話が逸れたたようじゃの、政栄、攻略の話に戻してくれ。」
「失礼、一ノ丸の攻略が成功した時点で降伏勧告を行います、敵が砦を死守するとは思えませんが、万が一の時は火攻めにします。」
【晴政】 「ふむ、流れは前回と同じだな、そのほか変更点はないのか?」
「晴政様、ここまでは砦の攻略の話ですよ、まだ領土の切り取りの話をしていませんよ。」
【高信】 「本気か政栄、一関の先を取るつもりなのか?」
「当然です、最低築館宿までは取りませんと騎馬が使えません、少々危険を犯しても、ここは一気に行くべきです。」
【晴政】 「となると宮野城か」
「まあ、流れを簡単に説明しますのでお待ちください。」
「目的は一関砦とその先の築館宿周辺の制圧です。」
「手段として一関砦、およびその周辺の兵力を引き剥がします。」
「方法として囮をつかいます。以上!」
さあ、突っ込め!
【高信】 「なる程、ワシと晴政様で敵を釣り上げるのか。」
【信愛】 「となると、囮の規模と位置が問題ですね、兵糧を聞いたのはこの為ですか。」
【晴政】 「………」
なぜ、この手抜きの説明でわかるし……
【晴政】 「………」
うんうん、説明しましょうおっさんの為に。なんかほっとした。
「ではまず、敵を集める囮ですが、南部でも名声の高い晴政様と高信殿にそれぞれ兵を率いて出陣していただきます。」
【晴政】 「うむ。」
「目的は敵を釣り上げる事で、戦闘ではありません。旗を多めに持って行くなど兵の数を多くみせる偽装をしていただきます。」
「侵攻は、前回、前々回と同じ道程で、道を広げながらゆっくり進軍していただきます。」
【高信】 「敵に対しては、川を挟むなどして戦端を開かずに対峙するわけじゃな。」
だから、説明させろや。分からない子もいるんだから。
「敵は侵攻してきた我々に対して、領地を守る為に出陣してきますので、守備的な考えをしてしまい自ら攻めるより、地形的に有利な場所に陣を敷いて守りを固めるものと予想できます。」
【信愛】 「何処にでも、抜け駆けする輩はいるものです。現地では敵将の確認をして対応しないといけませんね。」
ハイハイ、対峙する時の注意事項おわり。
「具体的には、晴政様には北上川を挟んで敵に当たって貰います。高信殿には奥羽山脈の裾で敵を引き込んでゆるゆると下がって騎馬が使える寸前まで引っ張って来て下さい。敵がそこで止まらなければ騎馬で殲滅します。」
【晴政】 「いや、ワシは殲滅するほ……」
【高信】【信愛】【政栄】 「「「ダメです!!!」」」
【高信】 「大将はどっしりと構えておるもの、敵を引き込む仕事なぞするもんではないぞ。」
【信愛】 「その通りかと、北上川を挟んでゆっくり対峙するがよろしいと思われます。」
俺のセリフがない………
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南部家は斎藤衆、新田家は斎藤衆の分流の忍をメインに使っています。
それに対して、大浦家は甲賀から中川流を招いて独自の諜報網をすでに持っていたんですね。(生き残る為)
津軽為信が上方の情報を正確に判断して、津軽藩を興す事ができたのは、中川流からの情報を正しく活用できたからだと私は思ってます。(私見)
秀吉に早くから近づいたり、一転徳川とよしみを結んだり、東北地方の大名としては津軽為信は飛び抜けた見識の持ち主です。
まあ、沼田祐光の力もあるんだろうがね。
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