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小型高炉作り 前半

愛姫との話し合いで決めた場所で工房作りから始めることにしました。

かなりの土地を切り拓き、水路網をコンクリートで作る。

川を利用して運搬しないと、鉄塊とか運べないからね。

試作品にして基礎モデルとなる工房、現代知識を総動員してますよ。

あとで水車なんかも設置するから念のため広めに整地しときましょ。


さて、荒く整地が終わったところで小型高炉の材料を作るんだが……多々良炉と大して違いは……大ありだー。


まあ、耐火コンクリートの原料はあるし、耐火煉瓦用の耐火粘土も南部家の支配地域にある。今はただ古い煉瓦を壊して、すり潰して、水に溶かして、沈殿物を濾してですかね。

材料が揃うまで耐火煉瓦と耐火コンクリートの準備作業っすね。


肉体労働は他の皆さんに任せて、俺は既存の多々良炉を一つかりて、石炭からコークスとその他の不純物を分ける為、改造することに。まあ、これが出来んと耐火煉瓦も出来んからね。鉄の焼結は今でもやってるから問題なし。

不純物はタールや軽油成分を含むので本来精製したいんだけど揮発性のガスは燃やして、タール分は砂とまぜて道路の原料にでもするか、ニセアスファルトですな。


あとは、麻のワイヤーでは炉を吊り上げられんから、鉄のガントリークレーン(人力)とチェーンを作らんとね。多々良炉は倒す仕組みが多いけど高炉は下から融けた銑鉄を上から溶解スラグを流すから仕組み上倒すことも出来んからね。吊り上げて交換せにゃあいかんのよ。ここまで難しい事に思えるかもしれないが既存の技術で時間をかければ問題なく出来るのよ。


問題は炉の鋳物に水を通す穴を作るのと融解物流すしくみの蓋なんだが、既に形状を知っている俺にとって全く問題なしだった。

ただ鋳物に“す”ができたり、接合部に穴が空くと水蒸気爆発の危険性があるから細心の注意をもって慎重にやらんとね。

ここまでなんか大きいのを想像している人には悪いが多々良炉と同程度の小さな炉です、せいぜい人よりちょっと大きい程度ですから。


こんな感じで高炉の材料作りで時間が過ぎて行くのであった。


◆◆◆


合金用素材集め


耐火煉瓦を乾燥させる為、二週間程、暇のできた俺は斎藤衆を伴い南部領を回っていた。

目的はそう、東北地方の鉱山から採れる、タングステン、モリブデンなどの、特殊合金用の素材集めだ。まあタングステンは焼結する技術がまだないからかなり先の話だけど、モリブデンなら精製のやり方も知ってるし、合金も高炉で可能だからね。

場所と鉱石の正解を知っていても、掘る手間は大変なわけで、二年かけて斎藤衆全員分の直刀の黒い忍者刀(趣味)を作れるかな?

それと刀と言っても、鍛造ではなく、鋳物の刀なんだけどね。

だが勘違いをしてはいけない、既存の日本刀より硬さも強さも上(硬すぎて脆いことも)!砥石も合金!研ぐのは水車を利用!でないと時間がかかって刃物として使えるまでに研ぐことはできんよ。

直刀なのもそんなわけ、反りのある日本刀は人でないと研げないからね。

………モリブデン合金の日本刀か……誰かに研がせようかな?奴か、光悦かな?


あとは槍の穂先位かな?騎馬は槍が主体だし保険位にはなるかな?蜻蛉切りをへし折ってみたり。


しかしだ!特殊合金!なんというロマン武器、劣化ウラン刀(光ります)を作りたくなるな。エクスカリバーが放射性元素を含んだ剣との噂は本当かな?


◆◆◆


さて、合金用の素材集めは斎藤衆に任せて、窯を作って煉瓦を焼きますかね、んで耐火煉瓦(仮)を作ります。

既存の窯ではコークスの火力は強過ぎるからね。

それができたら、耐火煉瓦(仮)で窯をつくり、コークスの火力をもって耐火煉瓦を焼き上げます。

簡単に書いたけど、手間は半端ないしめっちゃ重労働ですから権力者でないとこんな物作れないのよね。

でも、耐火煉瓦でさらに窯をつくれば、ガラス炉やセラミッククラスの物を作ることも可能だし、耐火煉瓦は基礎技術の素なのよね。

必ず、八戸領の発展を後押ししてくれるはず(自分のところだけ?)。


耐火コンクリートは多々良炉からでたスラグなどで熱にソコソコ強いコンクリートを作り、工房の基礎とします。もちろん鉄筋です、ここは絶対ケチってはいけません。大事故の元ですからね。水タライを水平器替わりにして水平をとり。完璧に仕上げます。これをきちんとしないと。炉から融けた鉄を流すのに必要なあれやこれが出来なくなりますから。

炉の設置場所には違う方向から地下を通して逆流しないように多々良炉の技術を応用した送風機を設置、動力は水車からです。

人力では温度管理もあやふやになりますからね。


さて、残念ながら一関攻略前の高炉作りは、ここでタイムアップです。残りは攻略後に生きていたら行います。


八戸領単独では、何年かかったことか。

持つべきモノは金持ちの友人です。


◆◆◆


高炉を作ると、あんな事もこんな事も出来るのよ


というのが目的です。多少の技術的な矛盾や、相違点はあるでしょうがフィクションとして、笑ってもらえると有り難いです。私もある程度の矛盾点は理解していますが、それを言いだすとキリがないので。

現代の高炉ほど完璧な物ではなく、かなり荒く作ってます。

<(_ _)>


◆◆◆


ネタバレしているし、一関攻略会議(密談)をちょっと後で差込投稿します。新年会でまた作戦計画立てるし。

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