捕虜交換 呼出
捕虜交換の合意から五日後、負傷者などを馬車で一関砦に送り届け(残りはマラソンだ)二百二十貫(約二千二百万円)を積み込みホクホク顔で不来方城に戻った。
すべてキャッシュ(小判)で払うとは、馬車を用意する必要はなかったな。まあ、俺の取り分は九戸と折半で四分の一の五十五貫なんだがそれでも嬉しいのはなぜ?
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不来方城 大広間
【南部晴政】 「使者の任ご苦労であった。」
「小判百両、後でお確かめ下さい。」
レート的にはかなり奮発してくれたというか、太っ腹だね大崎はあっちに付こうかな。
【石亀信房】 「よくやったぞ。政栄殿、これで戦費が幾らかましになる。」
? 「なる程、大将は殺すものと思っていたが、金になるとは知らなんだ。」
? 「首なぞ、役にたたんからな。」
? 「生きていれば、よいのかの?」
誰だ?俺のしょう……じゃなくて、南部が人攫いの集団みたいに見られたらどうするの、まったくどいつもこいつも俺の邪魔をするんじゃないぞ。そして最後の奴怖いから。
◆◆◆
不来方城下 南部晴政の屋敷
使者の任を終え八戸領へ帰る準備をしている所を呼び出された、城ではなく、住まいのある城下の屋敷にだ。
……まさか、いや……だが、ヤンデレも……
「爺、聞かなかったことにして、逃げるぞ!!」
うおーマジおしりがピンチです!!!
かわいい俺を手籠めにするきたなァァぁ。(錯乱)
【爺】 「お迎えの籠が到着しました。」
短い一生だった。……
◆◆◆
「こちらで、お待ち下さい。」
晴政の私室だと、押し入れには……あった……。
「どちらに、行かれます?」
いやじゃーはなせー俺は衆道はやらんのじゃー
【晴政】 「なにを騒いでおる、ほれ、そこに座れ!」
おわった。………
◆◆◆
「せめて、優しくて下さい。」(泣)
【晴政】 「なんのことだ?まあ良い呼び出したのは、一関の件だ。」
「一関ですか?おしりではなくて。」
「しり?ああケガなら大事ない、それよりも砦だ見てきたのだろう。」
おしりではないのかよかった。
「話とはお前に一関砦の攻略を任せようとおもってな。」
?……なにいってんの、おっさん?
「一関砦をですか?」
そんなわけないよなー、あれはまともには落ちんぜ。
「そうだ!」
「晴政様、一関砦は現状攻略不可能かと。」
「うむ、そこを何とかするのが、お前の仕事だ。」
「何とか……と言われましても。」
「おぬし今、現状と申したろうが、なにか策があるのだろう。」
「とりあえず、話を整理しますか。」
◆◆◆
「攻略の話をする前にいくつか聞きたい事がございます。」
【晴政】 「なんだ、申してみろ。」
「今回の戦で北上川を渡った理由から、お話ください。」
「前々回、奥羽山脈沿いに侵攻して散々だったからな、騎馬の使える桃生郡辺りに出たかった。」
ブー!!アウト!!あそこは北上川の支流が多くて囲地が多いのどっちにしろ騎馬は使えないし、何度も渡河してたら今回の二の舞いだっつーの、まあ、一関砦に突っ込むバカじゃないだけましか。
「考え方は正しいのですが、性急過ぎましたな。」
「ふむ、と言うと。」
「一関砦を迂回するのであれば、新しい街道造りから始めて、軍が素早く行軍できるようにしなければ。」
「今回のようになるか、だがこのまま放置はできんぞ。」
「南部家の領地内での防衛戦が続くことになりますから、ですね。」
斯波氏を攻める前に気づいて欲しかった。まあ、進言しなかった俺……には責任はない!だいたい俺は時期尚早だって言ってたし。
「そうだ、たしかに花巻以南は騎馬を使い易く南部有利な土地だが、毎回奇襲されてはかなわん。」
「では、私の意見をよろしいですか。」
「聞こう。」
「一関砦の攻略の正攻法は今回の晴政様のように要害を迂回して侵攻して、砦の四方の地を押さえ交渉か兵糧攻めにて攻略するのが正解です。」
「そうだろう。」
うそつけ
「ですが、身を持って知られたように、山と川に守られた要害の地は迂回するのも容易くないのです。」
「では、侵攻は不可能だと?」
「いえ、正攻法なら十数年あれば可能かと。」
「そんなにか、今はまだよいが、日本海側と同時侵攻されたら対応できんぞ。」
ええ、何故か最上の動きが鈍いのが救いなんですけどね。
「晴政様、私は正攻法ではと言いましたよ。」
「策があるのか?」
◆◆◆
一関砦 攻略会議(密談)
………
「なる程わかった、二年後の夏まで待つとしよう。」




