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泊まっていけと言う名の強制連行

1553年 尾張


なぜこうなった?


挨拶して早々に北畠さん家に行くはずが、何故、城で歓迎されている?


そして、俺のよこで、しつこく質問する男


……あ、隣で謝ってた人、平手政秀だって、まだ腹を切ってないんだね。今年だと思ったけど。

ということは正徳寺の会見もまだか。セットイベントみたいなもんだしね。

隣にいるうぜー奴は一応、織田信長らしい。

威厳がかんじられん、あんた今大事な時でしょ、だいじょうぶなの?

このうぜー男、知識欲が半端ない、分かるまで質問する、そして俺が噛み砕いて説明する。の繰り返しで朝になった。

なんなの?この粘着質、ストーカー?


尾張はとにかく城が多いここも津島の近くの誰かの居城なのだろう。まあ清洲城まではかなり距離があったし。

尾張は豊かな土地と経済圏を持つうらやましい場所だ。ここから、そこで寝ている男が天下統一直前まで……ほんとにいくのかな?


平手殿が声をかけてきた。謝ってきたが気にしていないと伝えた。

……腹を切るほどおいつめられてるのかな?


腹を切るとかやられた方はトラウマだしなー。


なるべく関わらない方がいいんだが、起こして話をしてみた。


偉そうなことは言えんが大事な誰かが…守役が腹を切るとかさせたらいかんのだよ。


モチロン敵だったら思いっきり突く場所なんだがねー


あれだけ傍若無人だと憎めないからなー


帰りにまた来いって、よらねえよ!


◆◆◆


伊勢 


北畠でも歓迎を受けた、当主が刀を持って歓迎って意味判らんし源氏の子孫は脳筋になりやすいのか?

笑いながら刀を振り回すな、気に入ったってお前もか、助けてーヘルプ、ヘルプミー!

源氏の話をしながら、一晩中語り合った、主に肉体言語で……

滅亡するまでここにはもう来ないこととする。絶対にだ。


次がやっと目的地の一つ、雑賀荘だよ。尾張と伊勢は記憶から消そう。


◆◆◆


雑賀


種子島にもたらされた、二丁の銃、その一つがここ雑賀荘に持ち込まれて芝辻清右衛門によって量産化されたといわれている。

雑賀衆は鉄砲をつかう日本最強の傭兵集団となったわけだ。


その雑賀におれは来ている、もちろんお目当ては……


醤油だ!


◆◆◆


鉄砲?何それ美味しいの?


あんな、維持費の高いもののうちじゃ買えません。


そんな物より、醤油ですよ、醤油!ここには鈴木っていう味噌、醤油のスペシャリストがいるんですよ。

さあ、レッツゴーですよ。


◆◆◆


味噌の美味しい鈴木さん。


ちょっと聞いて回っただけで簡単に探し出したって。アレ?


ここは、雑賀のまとめ役の家の一つだよね。


……会うしかないか、鉄砲の鈴木さんに。


「たのもー!誰かおらんかね、もしもーし」


?「なんだよ、うっせーな。」


「ここは鈴木さん家でいいんだよね?、話があるんだが。」


「なんだよ、ガキの来る場所じゃないぜ帰えんな。」


「いや、ガキにガキと言われてもね、引けんよ私の野望のためにも。」


「野望だと、ガキのクセにナマイキな、帰らねえなら力ずくだ!」


「ほほう、また肉体言語で話し合えと、いいだろう源氏の末裔の力思い知るが良いぞ(どこかの当主に毒されました)。」


「源氏がなんぼのもんじゃー」


たっぷり語り合った……


まさか元服まえの重秀(10)とは……


鈴木重兼 「弟が申し訳ない。」


「いえ、なかなかの腕前感服いたした。」


ふ、ガキ相手に本気にさせられるとは、まだまだだな。


「ところで何用で我が家へ?」


「味噌の美味しい鈴木を尋ねてまいったしだい、是非とも味噌と醤油を買い付けたい、出来れば職人も一緒に、是非!!」


◆◆◆


パーン!


パーン!


「ほう、種子島か小さいが子供用か?」


「なんだよ、続きか!」


「肉体言語はもういい、ふーんやはり初期型の種子島なんだな、まだ基本ができたばかりだしな。」


「バカにしてるのか?」


「バカにはしていない、ただ改良型や特化型の種子島をしっているだけだ。」


「嘘つけ、種子島はまだこの辺でしかつくられてないんだ。」


木製大砲を試作中だし、AK位造る自信はあるけどね、まあ火薬をつくるくらいなら肥料をつくるけど。


「ここから、ここまでの長さで命中精度がかわってくる、造る難度は跳ね上がるけどな、まだダイスとかの技術が定着してないんだよな、秘伝とか言って。」


「お前、何言ってんの?」


「船の工作室に工具があるな、よし、改造してやろう。」


日本人なら魔改造!!


◆◆◆


まあ、銃身とかはいじらないで持ち手と照準、火皿なんかを後期型にしただけだけどね。ネジとかイロイロつかったけど、子供用だしいいだろ。


「できたぞ、ほれ。試射しようぜ。」


「お、おう、なんだかスゲーなぁ。デカイ船もそうだが、この部屋何なんだ。」


「今更だな、修繕用の工作室だよ船のメンテナンスはやらんとなすぐいかれるものもあるし。」


「そんなもんか。」


「ああ、そんなもんだ。」


◆◆◆


「うーんやはり木の柄をカスタムしないとだめだな。」


「カスタムってなんだ?」


「柄を長くするのさ、自分に合った長さにね。」


命中精度があがりました、ついでに種子島30年分位進化させてみたり。ガキの玩具だし大丈夫だろ。





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