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平氏の北条さん家

さて、伊達のあとは相馬、岩城、佐竹、里見とお邪魔して、やってきました下田、北条さん家ですよ。

何で第二候補に北条を選んだかって、きまってんじゃん。農業ですよ、農業!ただ種をてにいれたからって育たないのよ現実は。

農業重視政策、てことは作物が沢山あるってことだしね。仲良くしたい国No1ですよ。まあ、いきなり技術くれっていえば帰れってなるし、北条さんの欲しい物と交換だね。


◆◆◆


安藤良整


だれ?しらん


北条さん家の奉行らしい、えー幻庵とはいかんでも、松田とか大道寺とかじゃないの?軽くみられたな。


「南部家の八戸政栄です。寄港地の許可ありがたく。」


「安藤です、今川への使者ですか。長旅ご苦労さまです。」


「水、食糧の補給をしたいが出歩いても?」


「構いませんが、当家の者を案内役としてつけます。」


「ええ、よろしくおねがいします。」


「じゃあ、早速農家にいって不足してる(おもに俺の領で)野菜を買いにいきますか。」


ふっリサーチですよ。


◆◆◆


あるよ、あるよ、人参、玉葱、ニンニク、葉物野菜もけっこう知らないのがあるな。よし、人参とニンニクは種から欲しいな。


「ところで、安藤殿、我が領の特産品は馬でして、北条家では入り用ではないですかな。」


「南部産の馬ですか。はて、? 陸路で輸送するのですか?」


「いえ、船で。」


「八戸殿は大きな船をお持ちだが千頭単位での輸送となると」


くっ、北条家貴様らも金持ちか。だが困ったぞ、いまは伊達と揉めているから、陸路での輸送は不安があるな。それに、千頭とかうちの領で用意するには五年はかかるな、南部本家の馬をちょろ……


「八戸殿、八戸殿!」


「ああ、すみません、ちと考え事を。」


「馬は、また今度でも良いかと、……実は譲って欲しい物が。」


「ハイ?」


◆◆◆


大道寺「ふむ、なるほど重い荷物を船への積み込み、荷下ろしができるとあるが。」


松田「くれーん、とか、申すらしいですな。」


「ただ、譲り受けたとして、運用や補修を考えると高い買い物ではないか?」


「安藤の話ですと、交換条件に野菜の栽培方法が知りたいと。」


「それだけか?」


「風魔にも見張らせていましたが、農家と市以外に出歩いていないようです。」


「拍子抜けだな、もっとふっかけられるかと思ったが。」


「報告書を上げますか?」


「当然だな、まあ殿の耳には入っているだろうがな。」


◆◆◆

北条氏康

「……なるほど、丸太吊りよりもかなり洗練されているな。」


北条幻庵

「滑車なる物を使い重さを半減させるかわりに、長く綱を巻き取る仕組みのようですな。」


「我々にも、つくれるか?」


「鍛冶職人に見せたところ、初めてみるものだと。」


「作ったことがないものですから時間がかかるでしょうな。」


「うん、小田原の鍛冶職人に見せたのか?、どうやって。」


「交換部品や替えの綱を補修用とわたされまして、それを小田原まで運ばせました。」


「何でも今川で、米を積むだけだから、くれーんがなくても問題ないと。」


「……彼らにとってさして重要な物ではないということか。」


「それで、対価なのですが。」


「ふっかけてきたか。」


「いえ、野菜の栽培方法を学びに農家を派遣したいと。」


「……それだけか。」


「とにかく、人物像が全く判らん、幻庵一度会ってみてくれ。」


「なかなか、楽しそうな御仁のようですな。」


◆◆◆


北条幻庵


北条家の長老、クソジジイ、田舎の風流人、陰謀の根源、ええ、わかります。にげろー


爺「若は、北条家をなめすぎです、彼らは、かどわかしぐらい、平然とこなしますぞ。」


「判っている、そのための“今川への使者”だ、簡単にさらわれてたまるか。」


さすがに、今川への使者を誘拐しないと思うが、北条と今川の間には直接の同盟関係はまだ無いからな甲相駿三国同盟前夜にきたのはやばかったかな。

爺が心配しているのは、風魔が“俺が発案者だ”と調べている可能性があるということだろうな、しらばっくれるか。

いや、バレバレならひらきなおるか。

ちょっと買い物に来たのに、えらいことになったな。だいたい西洋式の船なら滑車やクレーン位ついてるだろ。そんなにめくじらたてるほどの技術じゃないぞ。


まあしょうがない、当たって逃げろだ。(ひき逃げ?)


◆◆◆


下田、北条家の屋敷


「呼びつけて、申し訳ない、北条幻庵と申します。」


白ハゲヒゲか、肖像画はたまにクリーンヒットをだすから侮れんな。


「南部家の八戸政栄です、早速ですが何のようですかな。」


よし、速攻で逃げるぞ。


「まあ、あせらずお茶でもいかがですかな?」


いきなり、金縛り。


「お茶ですか?抹茶でしょうか?」


「いえ、桑の葉のお茶ですよ。」


なに?桑の葉だとお茶にできるほどの品質か?


「どれどれ、ふむ…」


うん、味は悪くない人が食べて美味しくないものを蚕はくわんからな。


「これは、このお茶の産地はどちらでしょうか。」


「小田原産ですよ。」


ふむ、後でチェックだな。


幻庵 お茶にこだわるか、ふむ。


「私の領地にはお茶の木が、ありませんので、桑の葉茶も初めてです、なかなか、よいものですね。」


蚕に喰わせてシルクゲットー


「あとで、乾燥させた物をお渡ししましょう。」


「それは、うれしいです、かたじけない。」


いや、乾かしてない木を根っこごとくれ


◆◆◆



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