新年会にいくと、ろくなことが無い。
1552年 正月 三戸城大広間
新年会と言うなの南部氏一族会議がおこなわれた。
その新年会で晴政様が斯波氏攻略と南下政策を発表した。
まじ?早すぎるでしょ、いくらなんでも
晴政様の斯波氏攻略はまあいいとしても、南下政策に、俺は異議をとなえた。
「斯波氏攻略は、ともかく、南下政策は時期尚早かと、人口と食料生産が追いついておりません、今は内政に専念すべきかと。」
大広間が、水を打ったようにシーンとなる。
あれ、やぺー、やっちまったか。
「ふん、臆病者は蟄居しておれ!」
えー?なんで?意見いっただけだろー
「他は、意見がないなら、春をめどに、斯波氏攻略に出陣する。」
◆◆◆
北信愛が声をかけてきた。
「政栄くん、晴政様はあせっておられるのだ。」
「あせる?なにを?」
「後継のいない、自分にだ。」
「それで、南下政策というか領地拡大を続けていると?」
無言で頷くヤンデレ、秀吉かあのおっさん、精力剤でも開発するかな。
「斯波氏攻略はいいとしても、大崎氏や最上氏は一筋縄では行きませんよ、南部は領地の広さに比べて国力が低すぎる。」
内乱や一揆を扇動されたらボロボロだぜ南下なんかムリムリ。
だいたい、後ろに奥州探題(自称)の伊達氏がひかえてるしな。
泥沼化するのは目にみえてるっての。
「北様からも、養子を取るように、いって下さいよ。」
シーン…… あれ、なんか地雷ふんだかな?
「では、これで失礼します。」
にげろー
◆◆◆
「まったく、散々だった。」
爺「蟄居、させられたとか。」
「ああ、内政に専念できるから、ちょうどいいさ。」
八戸領の改革はマダマダだしな、鉄鉱石も安く手に入れられるし、漆塗りと養蚕に手をだすかな。お金持ち間違いなしだぜ。
早くかーえろ。
◆◆◆
九戸
愛姫「政栄殿が蟄居させられたとか。」
政実「うーん、なんであんなこと言ったんだろうね…彼は戦場でこそ輝くと思うんだがねえ。」
なる程、伊達氏の婚姻政策を見通しての発言か、泥沼化からいち早く自領を切り離したのね。
「九戸領からも、兵を出すのですか?」
「いやあ、今回は石川高信が是非にって、あのあたりは温暖だしねー、年を取ると暖かなところが良いんだろうね。」
「ええ、そうですね。」
私がしっかりしないと。
◆◆◆
石川高信
政栄も若いのう、盛政殿も大変だな…
斯波氏攻略に手を上げてよかったわい、大崎からは地獄を見るかもしれんからな、高清水の開発とか言い訳して、ニ抜けじゃな。
◆◆◆
南部晴政
クソガキが言いたい事を言いおって、だが聞くべき点はある、八戸領は生産力が上がっているしな。
大崎の前にか……
いや、今は拡大に動くべきだ、後顧の憂いがない今が時なのだ!
ふん、やりたいというならやらせてやれば良い、南部家の内政、とくに生産能力を底上げしてくれれば、継戦能力が上がるというものだな……よし試しに三戸周辺の開発をやらせてみるか。
◆◆◆
?
まだ時期ではない、晴政が大敗したときのために、力を付けておくのだ。
◆◆◆◆◆◆
根城
「晴政とやり合ったって、アホだな。」
耳が、早いね
「無謀と感じたので、つい。」
「ついね、まあいい、ほれ、三戸に出向だ。」
はい?おれ、領主ですよね?
「俺だって新井田に代官たてて、ほかの領みてたこともある、北とくんで三戸周辺の内政をやれとよ。」
しかも、ヤンデレとか詰んだ。




