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常陸国 乱 その三十八 谷田部の戦い

◆◆◆


「徳寿丸様、君子危うきに近寄らずって言葉の意味はわかりますよね?」


「ウム、だが虎穴に入らずんば虎児を得ずとも言うぞ。」


ああ言えばこう言うこのガキャ……どうして源氏の系統は脳筋症患者が多発してるんだ、そんなに戦にでたいのか。


小貫頼久

「仕方ありますまい、本陣に残した20騎にて追撃をかけるほか………」


………お前、何故顔を背けて笑ってる。


「この戦の目的は勝つこともありますが、徳寿丸様の名声を上げる事も大事な目的であります、なので全体は勝っているとは言え水谷殿に退き戦で名を持って行かれるのは業腹ではあります。」


「そうであろう、ならば我の出番ということだな。」


くっ……なぜだ絶対に出さないように細心の注意を払い構築した作戦のハズが……おのれ水谷正村左翼半壊以上にダメージをくらっているぞ今現在ね!


「ですから、大将が討たれたら終わりなんですよ?」


大将が自ら切り込むとかお前は何処の蒲生だ。


「……政栄殿が隊の設立時に申していたように味方の負傷者を躱し敵後背に追撃をかけられるのは少数精鋭の騎馬部隊が適任と私も考えます……今必要な部隊でありそれが徳寿丸様の部隊であるというだけ……諦めなされ徳寿丸様は折れませんぞ。」


「そうじゃ諦めて任せよ、約束であったな如何しても必要とならば戦場に出ることを容認するとな。」


「……泰造、徳寿丸様の護衛に付け、頼久、急ぎ近習から何人か常陸駒で構わんから騎乗させて盾役をつけてくれ、徳寿丸様これが最低条件です、指揮を執るのは認めますが自ら切り込むとかは絶対になさりませんように。」


「ワカッテオル、任せよ!」


フフフ、我は槍捌きも巧いのだと言うところを皆に見せ付けてやろう。


「指揮だけですぞ!」


「ワカッテオル!行くぞ泰造!」


こちらを振り返り苦い顔を見せる泰造だが………しょうがないだろ護衛役は任せたお前の何かでなんとかしろ。


◆◆◆


俺が追加の補給で送らせた南部駒は130センチ以下のポニー種に分類される日本在来種ではなく、蠣崎が反乱時に乗っていた蝦夷の蠣崎氏本拠地から連れてきたとおもわれる(北海道に小氷河期に餌を求め渡ってきたシベリア在来種とおもわれる重量種170~220センチ)黒毛の重量種を大きめの南部駒(日本在来種だが比較的大きめの土着種)で交配させ繁殖させた若駒から器量の良いのを選抜した自慢の馬達だ。


サラブレッドのようにスマートで走りに特化した外見ではなくズングリムックリの重量種を一回り小さくしたような外見だが、スタミナ及びパワーは他の中量種の比ではない……けっして農耕馬ではない、いかに胴が太く足が短くとも人が走るより速い以上これは戦闘に耐えうる馬なのだ、開拓に使うと便利な農耕馬ではないったらないのだ。


………でもなんかねやっぱりモンゴル種の中量種と余りに違いすぎるよなこの仔達人懐っこくて従順な良い仔ではあるんだが他の馬の三倍は食べるしなー(泣)。


……話が脱線したな話を戻してこの改造南部駒に比較的温暖で食料豊かな常陸国で育ったでくの……じゃなくて大柄な体格の無駄飯喰らいから騎乗スキルと馬上槍スキルの有る者を選抜して騎馬部隊を作ったら面白いんじゃないかと思い先の再編成時に騎乗経験の有る者から選抜して本陣預かりの騎馬小隊を作って置いたのだ。


考えて見て欲しい、(九戸産)バカボンが巨大な馬?に乗り二十騎固まって突進してきたら(さすがに前田慶次が松風とはイメージ出来ない)負傷者を避けれるかはともかく(いろんな意味で)恐ろしいと思うのだよ……ただまあどっかのバカ若殿が部隊長になるというイレギュラーも発生してしまったのだが。


◆◆◆


壮観だ……二十騎からなる完全武装の巨大騎馬部隊、けっして何処かの戦象部隊や木曽義仲の戦牛部隊みたいだなーとか感想を抱いてはいけない。


「フフフ歴史を変えてくれよう。」


あー色んな意味で歴史を変えられそうですね、主に正史から演義の方向、または抹殺の方向で。


「皆の者我に続け!」


地響きを上げて巨大な黒い固まりが丘を下り突進していく、予想以上に速いなあんまり足を使うと若駒だからバテるの早い………ってオイ!先頭にたってんじゃねーよ、お前が死んだら終わりだっつてんだろ!


◆◆◆



おかしいシリアス路線に舵を切って書いていたハズなのに(´;ω;`)

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