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新年ていうのはめでたいはずでは?

頭を上げると、南部本家を始め、各領主、重臣、家老に囲まれてます。


なんで、こうなった?



1550年 のちの大友宗麟が二階崩れの変で強引に家督を相続、戸次鑑連(これものちの立花道雪)たちに擁立されたんだよなー

道雪かー同じ時代にいるんだなー武田信玄が一度会ってみたいと言ったほどの人物だ……


「若、若、もうすぐ三戸城ですぞ。」


「ああ、わかった、そろそろ被っておくか。」


今の俺の格好は僧侶の着る墨染めの衣に黒頭巾だ。


「ほんと、なんでこうなった。」



1549年 師走 新井田城


「お前目暗になれ!」


いきなり、呪いのことばとは、じじい鍋の材料にしてやろうか。


「おっしゃっている、意味がわかりませぬ。」


「今年はお前も新年の宴に招待されている。まあ八戸領領主のお披露目だな。」


ふーん、て話がかみ合ってないよ、まあ呼びだしを喰らうだろうとは思っていたがね。


「宴という名の詰問で御座いますか。」


「話が早いな、まあ、お前が蒔いた種だ責任をもって刈り取ってくれ。」


「正当性を口にしてもよろしいのですか。」


「誅殺されない自信があるならな。」


まじ?


「南部家の主力はなんだ?」


なんだって、馬だろ。


「騎馬隊にございます。」


「お前が全滅させた蠣崎の部隊は。」


「意味合いは理解できましたが、納得は行きません。」


「まあな、だがよ、出る杭は打たれる、結果が良すぎたんだ諦めて、目暗のかっこうして、相手に優越感を植え付けな。」


あほらしいが脳筋の一族には効果抜群ですかね。


「仕方ありませぬな。ただ少しは見えるていでやらせていただきます、後々響くとしても、最小限にしたいので。」


「ついでに、出家してこれを着とけ。」


「もう、好きにして下さい。」



三戸城大広間


「八戸政栄、おもてを上げるがいい。」


「はっ!」


「会うのは初めてだな、わしが晴政だ、かたっくるしい挨拶はいい、サッサとかたづけよう。」


おいおい、かたづけられてたまるかよ。


「まあ、蠣崎の言い分は聞いているな、そこんとこどうなんだ。」


「たとえるなら、我々は良い馬を育てました、それは、恨まれるすじあいではなく、良い馬を育てる努力をすべきではないかと。」


「ふん、ではあの闘いでの騎馬部隊への対応はどうだ明らかに戦の準備をしていたとあるが。」


「戦の準備をしていたのなら、砦を落とされるなど恥も良いところ、私が本気で準備していたのならば関所を越える前におわっていたかと。」


「ほう、蠣崎殿程の戦上手をか、八戸殿はいささか調子にのっているのではないですか。」


「大浦の今はわしが聞いておるだまっておれ。」


「…答えてもよろしいか。」


「なんだ、言ってみろ。」


「結果が全てです、傲慢にきこえますがいたしかたなし。」


「なる程、わかったそこまで言うのならば潔白を証明して貰おうか。」


「?証明とは。」


「なに、難しいことではない、今年中に安東領を削ってきてもらおう。」


「は?」


「準備があれば出来るのであろう。」


答えはハイかイエスですねわかります。



「かしこまりました。」



もう一度言おう、なんでこうなった?

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