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常陸国 乱 その二十七 谷田部の戦い

不定期ですが<(_ _)>

◆◆◆


ユックリと結城下野連合の左翼、右翼が前進を始める。


結城側左翼 小山家を中心とした下野連合一万


小山氏朝

「前進しながら横陣を七千と三千の二列に編成し直せ、前列七千は敵右翼に斜めに突撃、敵を分断し川原に押し込め、後列三千は楔となり敵中央と右翼の隙間に入り敵中央を牽制せよ。」


小山家侍大将

「斜線陣をもって敵中央と右翼を切り離すのですな。」


「そうだ、敵中央は結城家に任せ我々は敵右翼を殲滅する。」


「ならば、敵中央と右翼の間ではなく、少し右翼よりに突撃し敵右翼を分断、敵中央との間に右翼の兵を残しましょう。」


「敵の兵を敵中央からの盾とするのだな、ウムもう少し鬼怒川寄りに突撃させよう。」



結城側右翼 小田家三千と宇都宮家を中心とした下野連合七千


右翼 小田家三千


小田氏治

「水谷殿から前進の命が着たか……勝貞どう動けばよい?」


菅谷勝貞

「あえて我々は前線に立つ必要はありませぬ、戦況次第で(谷田部城へ)引けるよう後衛で督戦しておきましょう、前線の指揮は宇都宮家の多功殿に任せるのがよいかと、多功家は先年の宇都宮城攻めで戦巧者いくさこうしゃ振りを見せております。」


「多功家か、あやつらには先代も手を焼かされたからのう、長年敵対していたが今は轡を並べる味方とは奇縁じゃのう。……うむ多功家に前衛七千を任せるむねと水谷殿からの命を伝えよ。」


「ハッ!それがよろしいかと。」


右翼 下野連合七千


多功長朝

「小田氏治が前衛は任せると伝えてきた、総大将(水谷正村)からは前進だそうだ。」


多功房朝

「丸投げかよ、自分らは楽して美味しいところを取るつもりだな、天羽は合流してないそうだから菅谷の差し金だな。」


多功綱継

「いいじゃねえか、俺達で戦功取り放題だろ。」


「綱継お前なあ……」


「房朝、ワシと秀綱は前線で指揮を執る前衛全体はお主が指揮を執れ。」


「……戦況が有利になれば小田が出張ってくるぜ、面倒くせえな。」


「それを含めて指揮を執れ、綱継お主は中央で房朝の命で動け、ワシは左、右は秀綱に前線指揮を任せれば良い。」


多功秀綱

「……わかりました、右手はお任せ下さい。」


「応!じいちゃん親父の警護は任せておけ。」


「ちぇっ、わかったよ……総大将の命は前進だったな小田三千は今は当てにしないとなると、二千づつ魚鱗を三枚、本陣は中央で三千、魚鱗を左に向けて敵陣を削りながら谷田川に敵左翼を追い込むとするか。」


「それだと敵左翼右側が手薄にならんか?……ああ小田に相対させるのじゃな。」


「まあ、序盤だけは楽させてやるさ、それより敵左翼左側を分断して谷田川に追い込む、敵が後退したら今度は中央に押し込んで囲む形になると思う、味方との距離を見て孤立しないように気を付けろ川を背に孤立すれば危険だからな。」


「わかった。」「……わかりました」「わかったよ親父。」


◆◆◆


佐竹側中央後方 本陣


小貫頼久

「敵左翼、右翼が前進してきました。」


徳寿丸

「太鼓を一定の調子で、槍を構えだ。」


各所に設けられた太鼓から一定のリズムで音が響く、複雑な命令伝達には向かないが、単純な命令を素早く全体に行き渡らせるには最適の方法である。

佐竹側は大まかな戦闘の流れを事前に足軽まで熟知させている故に簡単な命令で全体の動きが統制できるようになっていた。


佐竹側中央物見矢倉 


八戸政栄

「では作戦通りに、焦らず見極めよ!」


◆◆◆







月一で投稿できればな~短いですがキリの良いところで。

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