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4.聖天童★貞王の『営業』 (中)



「おい……何だ、アレ?!」

「え……教頭とマツナガの連れている連中?」


 陸上部のグラウンドの脇を通ると……短パン姿の男子高校生たちが、オレたちに気付く。

 そりゃまあ、そうだな。

 オレは仮装行列だし……リッちゃんと神酒とノラは、極上の美人だ。


「何だ?白人と黒人?」

「白人の子、可愛くね?!」

「つーか、黒人でっけー!」

「でも、すっげぇスタイル良いし……美人だぞ。ありゃ、モデルか何かか?」


 ノラはなぁ……見た目だけは良いからなあ。

 スーパーモデル以上に、スーパーなボディラインをしている。


「つーか、お笑い芸人みたいのもいるぞ」

「何だ、あのオッサン?」


 悪かったな……オッサンで。


「これって……まさか、テレビか何かの取材か?」

「外人タレントとお笑い芸人とか?」

「そんなわけねーだろ。うちの高校はカタいから……そういうのは受けないだろ?」

「でもよ?」

「何で教頭とマツナガが一緒に居るんだよ?」

「やっぱ取材か何かじゃねぇのか?学校の宣伝とか」

「ああ……そういや、テレビのリポーターみたいな美人もいるな」

「リポーターよりは賢そうだぜ。局アナじゃねぇの?」


 へえ。リッちゃんは……そういう風に見えるんだ。

 まあ姿勢が良いから、背筋もしゃんと伸びているし……知性的な美貌だもんな。


「オレ外人より、あっちの局アナのお姉さんの方が全然良いわ」

「うん、オレも」

「えー、オレ……あの白人ロリがいい」


 しっかし、上から目線でよくもまあ、これだけ勝手なことが言えるもんだ……。


「ところでさ。あの背の高い外人さんとお笑い芸人は……何で、変なコスプレしているんだ?」

「そういやそうだな」

「オッサン1人なら、そういう芸風なんだろうけれど……黒人のモデルさんまで、あんな格好しているのは変だよな」


 オレとノラは……同じ南ペカペカ島王国の軍服を着ているから……。


「つーか、コスプレにしたって……あれ、なかなかデキがいいぞ」

「ちゃんとしたコスプレの店で買ったんじゃねぇの?」

「でもよ……あれって、何のアニメの軍服だよ?」

「そうだよな。あんな変な色の軍服は、現実にはねぇだろうから……マンガかアニメの服だよな?」

「じゃあ、この行列は……アニメの宣伝なのか?ディスクが発売されるとか?」

「えー、なら……あの綺麗なお姉さんは声優さんか?」

「おいおい、白人のロリッ子やあんな黒人モデルさんも声優なのかよ?」

「判らんぞ、最近の声優は何でもアリだから」

「つーか、アニメの宣伝で何でうちの高校へ来るんだよ?」

「そういやもそうだな?」

「おい、アニメ研究会のヤツ連れて来いよ……こういうのは、アイツラじゃねえと判らねえだろ?」

「バーカ。アニメ研が、登校しているわけねぇだろ。今は夏休みだぞ」

「そっか、運動部しか来てねーか」

「そういや、卓球部にすっげぇアニメに詳しいやつがいたろ?あいつ、呼んで来いよ」


 ……うーん。

 高校生たちに、奇異の眼で見られることは、いつものことだけど。


「コラァァ、、陸上部弛んどるぞぉぉ!」


 オレたちと一緒に歩いている松永教師が……グラウンド内の生徒たちを一喝する。


「お前たち、練習に集中せんかぁぁ!!!」」

「す、すいません!あの……先生が、まだ来ていないんで……練習はこれからなんです」


 生徒の1人が叫ぶ。

 ああ、まだ朝の8時前だから……今日の練習が始まってないんだ。


「顧問が来る前に……身体を温めておかんかぁぁ!全員、グラウンド5周!!」

「えー、カンベンして下さいよ。松永先生!」

「ゴタゴタ言うなっ!走れ!」


 ああ……この松永という体育教師は、校内ではかなり権威があるんだな。

 体育教師の中でも主任とかなんだろう。

 だから、自分が担当でない運動部の生徒たちに、強く命令することができる。


「はぁ……判りました。おい、みんな走るぞ!」


 キャプテンらしい男子生徒が、他の部員に声を掛けた。

 すると……。


「みっなさーんっ!頑張ってねぇぇ!にゃふふっ!」


 神酒が、笑って陸上部員たちに手を振る。


「うわっ、メッチャ可愛い!」

「つーか、日本語ペラペラなのかよ?」


 まあ、神酒は……見た目は、金髪碧眼の北欧美少女だから……。


「あったり前じゃーん!だって、神酒は日本人だよっ!」


……『設定上』ではな。


「……神酒、一般生徒に話し掛けるな」


 オレは、小声で注意する。


「なあに、パパぁ……妬いているのぉ?」


 ムフフっと微笑む……神酒。


「大丈夫だよ……神酒は、身も心もパパのものなんだからねっ!くふふふっ!」


 幸いにして、この声は男子生徒たちには聞こえなかったらしい。


「全員……行くぞぉぉ!!!紅玉……ファイト!「

「ファイト、オウッ!ファイト、オウ!」


 神酒に良いところを見せようと……一糸乱れず列を作って、グラウンドを駆けていく。

 男は……可愛い女の子には弱い。

 ところが神酒は、すでに陸上部員たちへの興味を失っていて……。


「ねえ、パパ……手、つなごぉよっ!」


 ニコニコ笑いながら、オレに手を差し出す。


「……ダメだ」

「なんでよーんっ!」

「暑ぃんだよっ!こっちに近寄るな!」


 この炎天下に、中袖の詰め襟軍服だから……マジで暑い。

 服の下はすでに、汗だくだ。

 だけど、オレはプロの俳優だから……。

 『演技』している時には、顔には汗をかかない体質になっている。

 これも師匠の教えだ。


 『演出上、汗が必要な時は、霧吹きで水滴を顔に散らしてもらう。お客様には、ホンモノの汚え汗はお見せしちゃいけない』


 そう言われて、毎日、『現場』で必死に気を張って……どうにか、本番中の顔の汗を止めることができるようになった。

 まあ、そんなことができるようになったからって、役者として偉いわけでもなんでもないけれど。


「つーかさ……今は、いつでも『両手が使える状態』にしとかないといけないだろ?」


 オレは、神酒にそう言う。

 今、この瞬間にだって『火星猫人』が襲撃してくるかもしれないんだ。

 オレは、とっくに『本番』モードになっている。


「そんなのさ……平気だって!『火星』のネコちゃんたちが来たら、神酒が追っ払ってあげるもんっ!」


 そうは言うけれど……オレとのスキンシップは、神酒の中の『火星猫因子』を活性化させる。

それで、神酒の感情が、完全に『暴走』してしまったら……オレの『ゴールデンボール《キンタマ》』を強引に狙って来るだろう。

 そっちの方が怖い。

 


「とにかく……ダメだ。安全第一で行くからな」

「もおおおっ、ケチぃぃ!!!」


 神酒はムクれる。

 そんな話をしているうちに……オレたちは、陸上部のグラウンドを通り過ぎ、目的地であるアーチェリー部の練習施設が見えてくる。

 あ……アーチェリーって、屋内練習場じゃないのね。

 遠くに幾つもターゲットがあるのが見える。

 外なんだ……はぁぁ、暑いなぁ。

 ああ、部員は男子も女子も、もう集まって来ているな。


「そういや、リッちゃんはアーチェリーはやるのかい?」


 オレは……尋ねた。

 リッちゃんは、たいていの武術はやっているはずだから……。


「わたくしが嗜んでいるのは、和弓だけです。実家には、弓道場もありましたから」


 相変わらずのムスッとした冷たい表情で……リッちゃんは答える。


「ああ、『九里霧武神神社』だっけ?」


 リッちゃんの実家は……武術の神様を祀った神社なんだそうだ。

 神社の中に剣道や柔術の道場があるという話は聞いていたけれど……。

 弓道場まであるのか。

 ホントにデッカイ神社なんだな。


「洋弓と和弓は、弦の引き方が違いますからね。洋弓は真っ直ぐ後ろに引きますが……和弓は斜めに引きますから」


 ゲンちゃんが、そう言う。


「西洋の弓は上下の長さが均等ですけれど、日本の弓は上の方が長いんですよ、だから斜めに引かないと矢が真っ直ぐ飛ばないんです。こういう構造は、世界的に珍しいんですけどね。日本は素材が限られていたんで、小型で強力な弓は作れなかったんです。威力を高めるためには、大型化するしかなかったんですけれど……馬上で使うわけですから、下の方が長いと取り回しづらいんです。だから上の方を伸ばして……上下の長さの違う弓の形になったんです」

「へぇ、ゲンちゃん詳しいね」

「いやぁ、ボクの家も先祖は武家ですから。武術は一通り習ってます。九里霧さんほど、真面目にはやってませんけれど……あれ、これ、前に話しませんでしたっけ?」

「いや、初めて聞くけれど」

「頼光家は、昔、鬼を退治したと言われている武士の子孫なんです!」


 ゲンちゃん……頼光源太郎は、そう言って笑った。


「だから、この『お仕事』を拝命したんですよ」


 ゲンちゃんは、チラッと……ノラを見る。


「ノラは、知っているネ……そのコトを」


 いつも通り、ニカニカ笑う……ノラ。


「……イツデモ、好きな時にカカッテくるがイイノネ!」


 ノラ・ブラック……南ペカペカ島王国・亡命東京政府近衛軍少尉。

 その正体は、『火星猫人』たちに故郷を追われ……地球に棲みついていた『古代火星鬼人』の末裔。

 『火星猫人』たちの『天敵』だ。遺伝子の中に『火星猫人』への憎しみが刻み込まれているという。

 神酒の『再調整』や、オレの体内に埋め込まれた『ゴールデンボール《キンタマ》』の『再活性』には、ノラの一族から提供された『古代火星鬼人』の技術が使われている。

 だから、『火星猫人』との戦いに……ノラの参加を断ることはできないし、オレもノラの一族の軍服を着せられている。

 『古代火星鬼人』にとっては、オレの『ゴールデンボール《キンタマ》』は、敵から鹵獲した兵器なのだ。

 『火星猫人』の秘宝に、自分たちの色を纏わせるということに……格別の快感を感じているらしい。

 まあ、『古代火星鬼人』も『火星猫人』と同じ、異次元人だ……地球人の思考や常識の外で生きているのだから、オレには理解できないけれど。


「そんな……日本国内では、仕掛けないですよ。国際問題になってしまいますからね」


 ゲンちゃんは、いつものさわやかな笑顔で、そう言った。

 おそらく、南ペカペカ島以外にも……昔の日本にも、『古代火星鬼人』がやって来たことがあったんだろう。

 そして、当時の日本の人たちとトラブルになって……ゲンちゃんの先祖に退治された。

 そういう因縁があるんだな。


「ノラは、気にしないネ、イツデモCome onヨ!ククククッ!」


 はぁぁ……戦闘民族だからなぁ。


「何でもいいけどよ……『火星のネコ』たちを何とかする方が先だからな」


 オレは2人に言った。


「昔のことは知らねえけれど……今となっちゃ、ノラの一族には何の実害もないわけだし。でも、ほら、ネコの方は現在進行形でヤバイんだからさ」

「ええ、もちろん……判っています。チームワークを乱す様なことは致しませんから」


 ゲンちゃんは、そう言う。


「ウン、ソウネ。ネコは……問題ネ。マズいネ、ヤバイね」


 ノラも、ヘラヘラと笑っている。


「……全員集まれっ!」


 アーチェリー部顧問の松永教師が、部員たちに叫ぶ。

 パパパッと……整列する高校生たち。

 男子部員も女子部員も……それぞれ15人くらいか。

 合わせて30人……なかなか、壮観だ。

 さっきの陸上部員たちと違って、誰も私語はしない。

 ただ、案の定……オレたちを奇異の眼でジロジロと見ている。

 まあ、高校生って言えば……好奇心の塊だからな。

 ……しかし。

 みんな、ホント……若いっていうか、まだ子供だな。

 高校生が子供に見えるようになったっていうのは……オレが年を取った証拠か。


「昨日話した通り……今日は外部より、特別コーチに来ていただいているっ!多少、奇抜な格好をなさっているが……『全日本体育教育主要問題連絡協議会連盟』から推薦されて来ていただいている方だっ!今日は、『全体主議連』の我孫子事務局長もわざわざ来て下さっているし、教頭先生も練習に立ち合って下さるそうだっ!もちろん、オレも見ているっ!だから、何も心配はするなっ!!!」


 これ……部員たちにじゃなくって、オレに言っているよな。

 『部員たちに、おかしなことをするな……妙な動きをしたら、叩き出すぞ』と……。

 ま、いいけれど。


「では、まず……『全体主議連』の我孫子事務局長、一言お願いします」


 これも……『責任は自分が取る』という言質を我孫子さんから取っておこうという算段だ。

 はぁぁぁ、大人はやることがセコイねぇ。

 ……しかし。


「いや、松永先生……頼光さんに先にご挨拶していただいた方がいいんじゃないかね?」


 おお、さすが教頭。

 『全体主議連』より、統括機関の文部科学省のお役人であるゲンちゃんを……先に立てるべきだと思ったんだな。


「いえ、ボクは。今日の『外部招聘特別コーチ』は『全体主議連』さんの事業ですから。ボクが前に出るのは……ちょっと」


 ゲンちゃんは、さわやかな笑顔で……そう言う。

 あ、アーチェリー部の女子が、ゲンちゃんを見ている。

 ホント、若くてスーツ姿がビシッと決まっているからな。

 スーツ姿がキマっている男は、普段着より3割増しでカッコ良く見えるっていうけれど……。

 ゲンちゃんの場合、元から美男子だしなぁ。


「あ、そうですか。申し訳ない。では、その……」


 教頭が失敗したという顔で、我孫子さんを見ると……。


「えー、ただ今、松永先生からご紹介いただきました、ワタクシ、『全日本体育教育主要問題連絡協議会連盟』の我孫子と申します。わたしたちの組織は、文部科学省の指導の下、日本国内の体育教育の向上を目的に主にオリンピックや世界大会で活躍できるような若いスポーツ選手の育成をしている組織であります」


 教頭先生による『足止め』は無かったことにして……我孫子さんは、話し始める。

 しっかし、さすが我孫子のオッサン……事務局長だけのことはある。

スラスラとにこやかに言葉が出て来る。挨拶慣れしているなぁ。


「本日、来ていただきました聖天童さんは……まあ、こんな不思議な格好をなさっていますが、とても『人を見る眼』のある方です。今まで、彼の『眼』で……わが『議連』の強化対象選手を80名以上、『見て』いたきました。そして、どの選手に対してもとても素晴らしいアドバイスをいただきました」


 いや……オレにはアドバイスして良い資格なんてないんだから。

 本当は『外部招聘特別コーチ』という名目もどうかと思う。

 オレはホントに……『見るだけ』の男なんだから。


「今日は、短い時間ではありますが……君たち紅玉学園高校アーチェリー部部員のみなさんを『見て』いただくことになりました。えー、聖天童さん……みなさんに一言、お願いします」


 だーかーらー、我孫子のオッサン!

 オレは、そういうのは苦手なんだって……何回言えば判るんだよっ!


「聖天童さん……お願いします」


 ゲンちゃんが、オレに頭を下げる。

 ……マズい。

 ひれじゃあ、まるでオレが『もったいぶった態度のエラソーなオッサン』みたいじゃないか。

 ……しゃあねぇなぁ。


「ええ、みなさん……オハヨウゴザイマスッッ!!!」


 取りあえず……大きな声での挨拶が基本だ。


「たたた、ただ今ご紹介をいただきました……そうです、わたくしが『聖天童★貞王』です!!!」


 落ち着け……オレ。

 これは『演技』なんだ……いつも通りに『聖天童★貞王』のキャラクターに成り切れ。


「えー、『聖天童★貞王』!『聖天童★貞王』……聖人君子の『聖』に、天下統一の『天』、

童貞の『童』に、赤い星、さらに童貞の『貞』、王様ゲームの『王』……全部まとめて、『聖天童★貞王』、『聖天童★貞王』でございますっ!」


 選挙カーか、オレは?!


「えー、みなさんのご想像通りの……『童貞野郎』でございますっ!」


 うん……誰も、クスリとも笑わない。

 はっきり言って……ドン引きしている。

 まあ、どこの学校へ『営業』に行っても……いつも、こうだから今更落ち込んだりはしないけれど。


「はいっ!ここで、この『童貞野郎め』よりのお願いがございますっ!オレは、この通り……見ての通りのヤバそうな童貞のオッサンです!だからっ……女子は絶対に、オレに触らないで下さい!オレの半径1メートル以内に近づくのは、ホンットに危険ですから……死んでも近付くんじゃねぇぞ!!!」


 力一杯、そう言っておく。


「ホントだよー、近付いたら……神酒が殺すよーんっ!くししっ!」

「……神酒、今は『仕事中』になんだから喋るな」


 オレはジロッと神酒を睨む。本気で睨む。


「あっ、ごめーん、じゃあ黙ってまーす!てへへっ!!!」


 ったく……こいつは。


「ああ、ここにいる女の子たちは、みんなオレのアシスタントですから……気にしないで下さい」


 そうは言っても……まともなスーツ姿のリッちゃんはともかく、神酒は白人、ノラは黒人だし……。

 3人とも、メッチャクチャ美人だから……男子部員は、とっくにオレじゃなく女の子たちを見ている。

 まあ、いいけど。

 オレも……男子部員には用がないし。


「つーことで……まぁ、テキトーにみなさんの練習を『見て』、テキトーに声を掛けますから。取りあえず、普段通り練習して下さい。以上でござるっ!!!」


 オレは、そう言って……女子部員たちを見る。

 ゲンちゃんは、事前に全員のデーターを集めているんだろうけれど……。

 オレは余計な先入観に囚われたくないから……下調べはしてきていない。

 15人の高校生の少女たち……。

 うん、みんな……可愛い子ばかりだな。


 ……んんん?


 その中の1人……ポニーテールの女の子に、オレの『ゴールデンボール《キンタマ》』がビビビと反応する。

 これって……もしかして。

 いや、まだ判らんぞ……。

 オレが『ポーテールの女の子が好き』だから……つい、『ゴールデンボール《キンタマ》』が反応しちまっただけかもしれない。

 正しい反応と誤反応の差が……オレには今イチ、よく判らないからなぁ。

 『童貞野郎』には……この『ゴールデンボール《キンタマ》』、火星猫人の『秘宝』を使いこなすのはなかなか難しい。


「よしっ、とにかく……オレが、キッチリと監視しているから、お前たちはいつも通りにやれっ!いいなっ!!!」


 松永先生が、そう号令を掛ける。


 アーチェリー部の練習が……始まった。




 そして、次話に登場するヒロインの名前をまだ決めていないという……。

 いやいや、来週までには何とかします。


 ご期待下さい。

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