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出来るときにがっーとやるので更新はかなり不定期になると思います。
その後俺が何をしたかと言うと。
開き直った!知らん!
記憶がないもんはどうしようもないないしな。
あったらいつか思い出すだろう。
彼ら?まぁ、小人と便宜上呼ぶとしよう。
小人さんたちが残した腰布は置いてきた。臭そうだし。
得物は壊れてるのでそもそも使えないので小人さんの痕跡はほったらかしだ。
俺は何やら流れ的に強盗することとなった元、小人さんたちの獲物の所まで戻ることにした。
鼻は無いが何となく美味しそうな匂いがする方へ向かう。なんとなしに感覚が鋭くなっている気がするが気のせいだろ。
獲物の元まで戻ると動物のようなものはそのまま捨て置かれていた。
邪魔ものも居ないので近くで見るとかなり巨大な狼だった。
口許に手を当てると息はしていないようだ。してたらどうしようかと思った。
この立派な狼の死因はおそらく脇腹についている大きな切り傷だ。なんか嫌な雰囲気がする。
あの小人さんたちにこの獣は狩れそうにないところをみたら彼らも強盗したのだ、きっとそうだ。
つまり小人さんたちをコロコロしてしまった今、俺の物だと認識していいだろう。うん。
冷静に観察してるように思えるだろ?そうでもないんだなこれが、
俺は、この獲物が、喰いたくて、喰いたくてクイタクテしょうがない。
ヨダレが出せるものなら水溜まりが出来るほど垂れていることだろう。
それほどこの狼は俺にとって、旨そうなものだった。
躊躇う理由は、ない。
俺は狼に向かって白骨化した手を伸ばした。
触れた瞬間から消えて行く狼の肢体。
急激に満たされる感覚。むしろ器から水が溢れ出すかのようにナニかが俺のからだから漏れ出す。
取りこぼす?そんな勿体ない事が出来るわけねえだろ。
これは、全部、オレノモノ。
無理やり取り込んだナニかの、せいで俺の貧相な身体は軋んでいる。それでも、俺は喰い続けた。
最後の一片まで喰い尽くし、俺の意識はぶっ飛んだ。
《許容範囲以上の魔力を認知しました。崩壊に伴い器の再形成を試みます》
《器の再形成に成功しました》
《器の再形成に伴い許容魔力量の変更を試みます》
《許容魔力量の変更に成功しました》
────腹減った…!
意識をぶっ飛ばしていたらしい俺は再び空腹を覚え飛び起きる羽目になった。
またか!
あれほど俺の飢えを満たしてくれていたものは既に感じる事ができなくなっていた。
『また何か食わねえと…』
………ん?
『あー…あ?ん?』
声か?これ。耳からというより頭に響いてくる感じだが。
というか、なんか禍々しいぞ、俺の声(仮)。
…なるべく出さない方がいいかもしれん。
『よっと…何か探しに行くか』
にしても何でまた腹が減ったのか、あんなにいい気分だったのに。
あの狼みたいなのどっかに落ちてたらいいな。
俺は食べ物もとい、獲物を求めて森の中をさ迷い始めた。
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─で、本日の成果は、再び会いまみえた小人さんたちの集団7人。
犬っぽい動物3匹。
何故か今回は破裂する前に砂になりました。俺がさわった瞬間。
砂になったときに感じたのは充足感。食べてるんだろうなぁ、この感じは。
俺は砂が飯なのか?ためしに森の土を食べたら吐いた。
厳密には吐いたんじゃなくて肋骨すり抜けて落ちてったが気分的に。おえ。
飢えは少しはマシになったが、物足りない。
そして徘徊して分かったことは、この身体は飢えを感じても休息は必要としないということ。
妙に高い身体能力。跳躍力は高く、すごい跳ねた。
深呼吸すると少しはマシになる飢餓感。
……意味が分からないよ!深く考えたら敗けなのか!?考えるな感じろってか?
その場でじたばたしてたが悶える骨。見るに絶えんな。
ゴロゴロしながら今後の事を方針を考える。
先ずすることは飢えを満たすこと、でその先どうすればいいのか。
外に出てみるのもいいかもしれんが、骨だしなあ。森の外の連中が全て小人さん的な奴等か、犬っぽい動物だけなら話は簡単だ。
食べればいいのだがら。
そうもいかんだろうな、俺の中には“人”という概念がある。
つまりは森の外には俺の知る“人”がある可能性が高い。
とすれば俺の現在の姿は駄目だ。絶対。
ついでに声もな!
も、いいや。取り敢えず休もう。身体は疲れてないが頭は疲れた。
どうやら俺は物事を考える事には向かんらしい。
安全に休める所言えば木の上か?跳べば行けるだろうが落ちたら怖い。小人さんを片腕で粉砕出来ても落下に弱かったらどうする。
バラバラになるじゃないですかやだぁ。
そこで俺が最初にいた場所を思い出した。彼処なら。全方位から丸見えの森よりはましだ。
俺は最初にいたおそらく洞窟とおぼしき場所を探すことにした。
この森は随分と広いようだ。
取り敢えず残してきた小人さんたちの痕跡をを見つけよう。あの地点からなら洞窟にも戻れる。
一応まだ続きます。
読んでいただきありがとうごさいます!