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少女の正体

王都の砦まで戻ると少し騒がしく、さっき女の子を預けたおっちゃんが俺を見つけ近づいてきた。

「捜したぞ坊主」

「捜したってなんかあったのか?」

「さっきお前が運んで来た嬢ちゃんの事だが•••その様子だと攫って来たってわけじゃなそだな」

「攫って来た?あの子はそんなに有名なのか?」

「有名なんてもんじゃねぇ、あの嬢ちゃんは王女だ」

「•••おっちゃん今王女って言った?」

「ああ」

「姫って城に住んでるあの王女か?」

「そうだが」

マジか、確かにこの世界にいる王族には興味があったのは事実だ。

だがまあ、このタイミングでとはなぁ。

「それであの子は何処の王女様なんだ?」

「イルレオーネだ」

"イルレオーレ"•••この世界で大きな力を持つ国の一つで、エルフ族の王が統治し国民の大体がエルフ族だ。

また、その影響で魔法が非常に発達している。

そこで、はたと気づいた。

「なぜ近衛兵が一人もいない」

「ああ、確かにお前の言う様に大国の王族が近衛兵無しで森の中にいること自体おかしい」

おっちゃんが言った通りだ、初心者から卒業した頃のギルドメンバーでさえ、複数人で動かないといけない様な魔物だらけの森の中をトロール一匹でさえ相手出来ない実力もない奴が単独で歩くのは自殺行為に他ならないのだ。

それこそ大国の王族ともなればわざわざリスクを冒してまで時間短縮する必要なんて無いし、仮に突っ切るにしても兵を引き連れているのが普通なのだが、あの子には兵士が付いていなかった。

「だが、今はどうしようもないな」

「ああ、あの子が目を覚まさないとどうしようもないしな」

「まあ、そうなんだが...」

「なんだよ」

「一回坊主には取り調べを受けてもらう」

「そりゃあまあ当然の事だし別に構わないが」

「すまないな」

「大丈夫だ、問題ない」

「そうか、それじゃあ案内するからついてきてくれ」

どう説明したものかと考えながら歩き出したおっちゃんについて行こうした気だった。

「その必要はありません」

王女であるあの子が出てきたのは













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