表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/38

高校で英語の学習をしなくてもいいと思います

高校で英語の学習をしなくてもいいと思います!


だって、英語なんてだいっきらいです…。

一生日本に住むんですから、英語ができなくてもいいじゃないですかあ。

旅行にも行きません!

日本国内で日本語だけ使って生きていきます!




……というわけにはいかないですよね……。

分かってはいるのですが、なかなか…。

だって嫌なものは嫌なんですもの。


国語や数学だったらいいのですが、英語だけはどうにもならないんですよね。



愛華さんに聞いてみましょうか。

あ…ダメでした。愛華さんは確か今日はダンスのレッスンのはず。

お忙しいところを邪魔してはいけませんね。



夏さん…は、お家のお手伝いがあると言っておられましたね。

今頃、教室の生徒さんに、お点前を教えておられるのでしょうか。


幼馴染みたちは……部活や生徒会でまだ帰ってません。




英語は出席番号で当てていくので、このままいくと……明日当たるんですね……。


聞きに行ったら、きっと10分程で……。

いやいや、早まってはいけません!

きっと余計に手間と時間がかかります。

でも……壊滅状態だった中間テストを考えると……。



あー!うだうだ考えてるよりも、さっと行ってさっと教えてもらって、さっと作ってしまいましょう!!








コンコンッ

「お兄ちゃん、ちょっといいですか?」


「どうした?きー?」


「実は…英語の課題が分からなくて……。」

「ははっ!それで泣きついてきたのか。ガトーショコラな。」




今回はガトーショコラですか…。

お兄ちゃんに聞くと、学校の先生より分かりやすく教えてくれるので、とっても嬉しいんですが、代わりに必ずお菓子を要求されるんですよね。


まあ、作るのも食べるのも大好きですし、ちゃんと台所に置いてあるものを考えて注文してくれるので、買い物にも行かなくていいですし。


平日に作るのは少し大変ですが、大丈夫でしょう。






「じゃあ、この文法に変えるとどうなる?」

「え~と…さっきと同じで、whatから始まる?」

「その通り!できたじゃないか!!」




お兄ちゃんと勉強していると、分からないときは、冷ややかな目で見られて、正直こわいぐらいですが、ちゃんと分かったときは、こちらが照れるくらい褒めてくれるんです。



照れくさくはありますが、頭を優しく撫でてもらったり、ハグしてもらったりする時間は、私の至福の時間でもあります。

大きくなるにつれて、褒められることが少なくなっていきますしね。






きもちよく撫でられていると、一階からバタバタっっと音が聴こえてきました。





「ただいま。きょうか、直人にい。」

「暖人。おかえりなさい。」

「おかえり。」




もう暖人が帰ってくる時間なのですね。

じゃあ、英語はお兄ちゃんのお陰で、明日の授業分はよく分かりましたし、時間も迫っているので、夕飯とお菓子作りに取りかかりましょう!






「おい、直人。抜け駆け禁止だったはずだぞ。」

「きーから俺の部屋に来たんだから、抜け駆けじゃないだろ?」

「ずりいぞ。」

「悔しかったら、お前も俺と同じくらい賢くなればいいじゃないか。」




なんだか、お兄ちゃんと暖人でこそこそ話しています。

二人はよくこんな風に、『男同士の話』といって、私を話に入れてくれません。

いいなあ…。お兄ちゃん、早くお姉ちゃんを連れて来てくれないですかね。




そんなことを考えながら、台所に行き、ガトーショコラと夕飯のオムライスを作りました。

なんだか食べたい気分だったので、今日はとろふわ卵のホワイトソースがけを作りました。

それでは、いただきます。




お兄ちゃんや暖人に食べてもらったガトーショコラ。

いつもは残りを親友たちと食べるのですが、今回は『一口サイズで』『多目に』作りました。


さて、小道具も揃ったので、次の性悪女へのステップを踏み出しましょう!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ