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勇記(仮)  作者: M2
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起きたらデジタル不快な音が響いていた。

このモフモフした柔らかい温もりを感じながら、これをまだ堪能したいとついつい擦り寄る。

この不快な音を消そうと手を伸ばすが、感じる手ごたえはモフモフだった。


べろり


大きな滑りとざらつきのある感触が顔を下から上へとなぞって行く。

くすぐったさと微妙な痛みで完全に目が覚める。


目に飛び込んできた光景は大きな虎。

目覚ましかと思ったデジタル音は警告音だった。


驚きのあまり声も出ない。


虎の腹を背にして寝ていたのだ。

そして、虎が覗き込むようにして顔が向かい合っている。


恐怖で思わず出た言葉が・・・


「お・・おはようご・・ざいます・・・」


今までここで出会った?人ですら言葉が通じないのに動物相手に喋ってしまった。

喋った後に何故と自問してしまう。


返事なのか?べろりと舐められた。


とりあえずは襲われる事は無いようだ。

警告音を消す。

長い事鳴っていたようだ。

疲れきっていて全く気づいていなかった。


警告音はシステムで脳内に響く。

割り込みによるもので他者は聞けない。

もちろん設定すればできるが警戒相手に悟られる事を防ぐ為基本は脳内だ。

警告音で居場所がばれても意味が無い。


立ち上がると、虎も伸びをする。

大きさは僕よりまだ大きい。

黄色い毛色に、この大きさの動物にしては柔らかい毛並みだった。

よく眠れたはずだ。



歩きだした虎について行ってみると、沢を下りて行き少し小さな溜め池っぽい所に出た。

ふいにじゃぶっと入り、魚を追っているようだ。

20~30cmくらいの魚が薪を取ってきたら10匹跳ねていた。


システムも火起こしができないのでどうやって火を付けようかと悩んでいたら「ガゥ。」と一言で薪に火が付いた。

この虎普通じゃないらしい。


串にに刺して魚を焼く。

パチッパチッとなる音の中、虎は伏せて火を見つめている。

この機会にシステムに火を登録する。


こんがり焼けるまでお互い待って食べた。

塩が欲しいと思いつつもやっとの事で食べる事にありつけた。

一人ではまだ食べれなかっただろう。

とりあえずはこの虎に感謝だ。

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