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勇記(仮)  作者: M2
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あぶなぁ・・


さっきの記録は・・・ふぅ、風じゃなかったのか・・


どちらか言うと反射に近かった。

体感的に風を感じても実際は自分が動いていたのだから。


ぎりぎりの所でぶつからずに済み城壁の外へ、街の外へ出れた。

それでもまだここは不安と判断し木々の中を歩く。


1時間も歩いたら不意に口から出てきた。


「おなかすいた。」


ポツリと言葉にしてしまえば急速に意識する。

逃亡から空腹へシフトチェンジした意識は明るく照らす月夜の中で食べれる物を目で探し始める。

実の所、木の実が結構落ちていたのだが夜なのもあり気づかずにいた。

もっともそれを知ることのできる10歳児はそう多くは無いか?



小さな沢を見つけ一息入れる。


毒検出

未検出 飲料問題無し


システム魔法 確認


先ほど記録したものしかない。

本来ならシステムデータの書き込み中に基礎の火熾し・風・水集めぐらいは記録されるのだが、その前にこの世界に来たみたいだ。

システムが動くだけ良かったかもしれないと思う。

手で水を掬い、飲みながら寂しく思う。

本来なら、起きて家に帰れば家族とのささやかな誕生日パーティの予定であった。


「お母さん・・・



お父さん・・・」


涙が出て止まらなくなる。

蹲って泣いていたらそのまま寝てしまった。

その近くに大きな影が近づいていた。

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