5
はぁ
はぁ
はぁ
風が・・出てきたか?
視界にマップをオートでマッピングして投影していく。
視界から脳に送られる信号に割り込みをかけ、そう見えているように反映させる。
熱源は無し、いけるか?
明り?
外か?
広かったな?
「くぅ
はぁ~~あ。」
やべ、つい声に出してしまった。
大丈夫そうか?
音はまだ少し遠い。
追いつかれる前に何とかしないと。
バルコニー?・・・か
まだ夜か?
やけに明るいな?
ふと見上げるとそこには月の様な物が4つ・・いや、離れてもう1つあるか?
ここはほんとに何処だ?何処なんだ?
がちゃ・・がちゃ・・
音が先ほどより近くなる。
呆けてる場合じゃなかった。
さらに外を覗き込む。
な・・高い・・・
ここを中心に扇状型に広がっているのか?
向こうは街?それに山?森かな?
追いかけられているんだ。人が居ない所が良いよな?
システムがあればいけるか?
この建物に沿って降下
身体にかかる風圧を記録
下方と側方に圧を放出
不可能ではありません
L字に近い方法をとると言う。
自分では判断しにくい。
城の様な場所。
外壁まで行く。
再び覗き込む。
や、やっぱり、高いよなぁ。
このまま捕まれば無理やり何かさせられそうだ。
くそ、行くしか・・・
熱源再感知 確認。
了解
無難な場所を、見つかり難い場所を割り出していく。
行くぞ。
風圧 記録 開始。
了解
壁際に飛び込む。
怖い・・・
大きな圧ができる様に身体を萎ませる。
顔が風により歪む。
冷たく風が体温を奪っていく。
視界がめまぐるしく変わる。
下はほぼ固定。
側面は、壁は景色が流れて形がはっきりしない。
行こうとする先は遠すぎて変化が乏しい。
変な感覚だ。
下の視界が処理し切れていない。
急に場面が時々変わるように補われる。
風圧 記録 完了
風圧放出します
同時に手を広げ、自分でもブレーキをかける。
ぞくっと体感する。
システムに負荷をかけた様で一気に体温が下がる。
茶色い感じの質感の外壁に何とか届いた。
成功した。
ねっころがりたくなる衝動に駆られるが、まだ逃げ切れたわけではない。
体温がうまく回復しない。
あ・・そういえば起きたばかりだ。
寝て175時間たってる記録が出る。
うわぁ、1週間たってる・・
栄養が足らないのか?
重い身体に鞭打ち外壁も森側に飛び降りる。
とりあえず隠れれそうか?
休める場所を求めに森を歩き出す。