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空間の歪みを確認
マスターの状況を確認 実行
体温上昇
不明エネルギーの感知
今までのデータ 類似点無し
状況記録を開始
マスターの強制睡眠モード 開始
外部音声確認 記録中
外部からの衝撃有り シールド展開 開始
分析中
分析結果 まだ不明
マスターの健康 異常無し
不明エネルギー 安定
マスターの強制睡眠モード 解除
カプセル分解中
システムの起動 正常 確認
システムの取り付け 成功
マスターが起動します
コンコン
「なんじゃ?」
「帝王、起きた模様です。」
「そうか。連れて参れ。」
「はっ、何処に致しましょう。」
「ふむ、ここで良いかな。」
「畏まりました。」
チリリ~~~~ン
「おい、契約書の準備だ。勇者は起きた様だぞ。召喚酔いも終わっておるじゃろう。」
「はい、今しばらく。そうでございましょう。あれから7日たってますゆえに。」
「屈強の者を連れて勇者の左右に置けば良いじゃろ。」
「準備いたしております。」
コンコン
「連れてまいりました。」
「ようこそ、参られた。」
充分脅えておるな?押せば行けそうじゃな?
まだまだ幼いか?
この時すでに成功した物として目を誰もがギラつかせていた。
その恐怖に耐えられなくなっていく。
推し過ぎていた。
欲望の元に・・
自分達の地位の安寧の為に・・
不意うって椅子から真後ろに飛び上がり扉から逃げられる事となった。
子供にしては反応が早い行動だ。
契約書を前にして契約前に逃げられた。
「追え、逃がすな。言葉も通じないんだ。逃げ切れる物ではない。」
こうして起きてしまう。
10歳になったばかりの子が異世界に迷い込む事に・・・