表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

微睡

作者: 獅子唐 愛糸

目を閉じたら闇の前に微かな光の残像が、白く視界を包み一瞬後に来た、黒。

それでも眼球が痛くなるほど探せば、まだ在る白。

単色を好まないこの世界の色は全て淡色。

口の中に残る甘ったるい毒は飲み込めないから、でも吐き出せないから、舐め回す。

いつか溶けて無くなるのか

でもそれすら物足りなくて、新しい薬を含む僕は天使。

コバルトブルーの空を心臓の横にしまっておいたんだけど、今やアッシュグレイ

だから結局賞味期限より早く終わらせてしまわなければいけない。

急かさないで。

何故、生きたいものは死にゆき、生きるものは死にたがる、か。

その答えは至って単純明確で、ただの無い物ねだりでした。

退化を恐れ、衰退に諦め、進化を憧れ、維新に戦慄く。

そして停滞を嫌う。

私は微睡む。

たゆたうように、眠りについて

まだ差し込む木漏れ日を鬱陶しく愛して

羽を畳んで足を折って

丸くなって


私は微睡む。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ