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東方錬術録  作者: 璃燐
第一異変:紅霧異変  紅魔郷編
8/9

第七録:the 1 Stage:闇夜の紅霧に潜む宵闇の少女

いやぁ~、またまた更新遅れちゃったよ・・・・・・・


まぁ、グチグチ言っててもしょうがないので


                  東方錬術録



                 ゲームスタート!






紅霧が発生して、かなりの時間が経過し気付くと夜になっていたので

準備を済ませた俺は、紅霧が昼間よりも少ないことを確認し博麗神社に向かった

流石の俺でも、あそこまで濃い毒素を持った霧の中を行き来するのは難しかったので

こうして、夜になるのを待っていたわけだ


「幾ら、薄くなったとは言え夜中に霧があるとやっぱり見えずらいな・・・・・・・・」


俺は、ぼやきながら空を飛んで移動していると、長い石階段と紅い鳥居が

見えてきた。俺は神社に降り立った


「おかしい・・・・・・・・何時もなら明かりが有る筈だが・・・・・・・それに・・・・・」


そう、それは、人の気配が全く感じられないと言う事だ。まぁ、気配と言っても、

普段居るのは霊夢と魔理沙くらいだけだから、あまり気にする事では無いのだが

いくら居なくても、部屋には明かりくらい付いているはずだ


以前仕事が一段落し飲み会に誘われていたので行く事にしていた。ついでに賽銭も入れ

なかったので行くしかなかったのだ

移住の件で店が出来たら毎日、賽銭を入れる事が条件だったのだ

その時は、偶々は霊夢達は買出しやらで居なかったが、きちんと明りは付いていた


「まぁ、寝ているかも知れないが、念の為に居るか確認するか・・・・・・・」


俺は、居間に向かうと、障子の取っ手の部分をコンコンっとノックするが・・・・・・

反応がない・・・・・・仕方なく障子を開け明りをつけた

すると、テーブルの所に紙の切れ端の様な物を見つけ、其れが置手紙である事に気付き

読み上げる


「[ちょっと、私と魔理沙で、異変解決してくるわ]・・・・あいつ等・・・・・なんて無茶を・・・・・」


俺は、手紙を握り潰すと同時に部屋からでて、意識を集中し気配を探ってみた

すると、僅かながら霊力と魔力の流れを神社の裏手の方角から感じた

俺は、その力の流れを頼りに、神社を後にして飛び立った


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・


しかしなぜ、夜になって毒素を含む紅霧の濃度が減少したかは、解らないがそんな事より

力の流れを頼りに、空を飛び進んでいた俺は神社の裏手に位置する、森に辿り着いた


「暗い森に紅い霧・・・・・・・何とも気味の悪い場所だなココは・・・・・・・それにしても

この森幾ら何でも、暗すぎやしないか?」


幾ら夜の森だからと言っても暗すぎるにも程がある・・・・・・・まぁ、紅霧が出てるから

何だろうけど、実に暗すぎる


「まぁ、見え難いが・・・見えない訳じゃないから大丈夫か・・・・・・」

俺は、そう言いながら周りを警戒し、若干遅めに飛行していた。流石にこれ程暗いと

何処から妖怪に奇襲されるか判らないので、警戒しないに越した事は無い


すると、突然周りの木々がガサガサと音を経てた次の瞬間何かが飛び出して来たのだ。

飛び出た其れは、行き成り弾幕を撃ってきたが俺は普通に回避しその何かに向かって

霊弾を撃ち、撃墜させ落ちた其れをよく見ると妖精だったのである


しかし何故妖精が襲ってきたのか?原因は一つ・・・・・・この紅霧だろう・・・・・・・・・

どうやら、この紅霧は様々な毒素を含んでいる様だな

大抵の妖精は悪戯好きで好奇心旺盛だ。紅霧に含まれる何等かの毒素のせいで発狂し

理性を保てず、この妖精の様に暴走したのだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まぁ、稀に大人しく人の手伝いをする者も居るがな・・・・・・・


「だからってなぁ・・・・・・・・・幾ら何でも多過ぎだろうーー!!」と、俺が叫ぶと同時に

周りの木々から次々と暴走した妖精達が俺に向かって、攻撃して来たのである


俺は若干威力を弱めた霊弾と魔力弾を撃ち放って妖精を撃墜し気絶させる・・・・・・・・・・・・

幾ら妖精に死の概念が無いとは言え、殺しは出来るだけしたくない・・・・・・・・

それでも、何処にコレだけの妖精が居るのか疑問に思えてくる・・・・・・・・・・・・・・・・・

だが、そんな事御構えなしに次々襲ってくる妖精達は、はっきり言ってキリが無い!!


「仕方ない、霊力はあまり使いたくないが・・・・・結符『逢魔結界陣(ほうまけっかいじん)』」


俺は一枚のスペカを取り出し発動させ、妖精達の前に結界と名の言う壁を作り

何とか、追っ手を振り切った俺は前へと進んだ・・・・・・


「ふぅ~~、霊夢に結界術を習っておいて正解だったな・・・・・・・・・」

俺は2~3週間前に霊夢に頼み込んで、結界術を基礎から教えて貰ったのだ。

霊夢は結界術を使った攻防一体を主体とした戦い方だ。結界は本々、防御や援護などに

使われる事が多いが、彼女は攻撃にも結界術を使用している事が多い(まぁ、他にも有るが)


「其れに、スペカ以外は霊力魔力共に使わないから楽で良いな~コレは」そう言うと俺は

自身の両手の指に填められた、小さな蒼色と紫色の結晶を填め込んだ指輪を見た。


実はコレ、100個以上ある霊晶石と魔晶石を俺の錬金術の分解で、二種類の石から霊力

と魔力を分離させ天魔の能力の圧縮を使うことで、其れ等は見た目こそ小さい物の

超高純度の結晶体を作る事に成功した。


あと自分で作って置いて何だが、何故かコレ、弾幕を撃っても消耗した霊力と魔力を周囲

の霊気や魔素を自動で吸収する機能がある事が判明し、使って捨てると言う事が無く成っ

たので非常に便利なのだ


さて、結構森の奥まで来たが、少し異常だ・・・・・それは奥に行くにと徐々に暗さが増して

きていたのである。


「結構奥まで来たな・・・・・・・・・・それにしても、この暗さは明らかに自然の暗さじゃないな?

この異変に乗じて、他の妖怪まで介入されると後々面倒だな・・・・・あの二人も

探さなきゃ成らないってのに・・・・・・・ん?何だアレ?」


疑問に思ったのは勿論、目の前にフヨフヨと浮いている黒い塊である。

俺は「新種の毛玉か?」と思い近くに落ちていた石を投げてみた


「いたっ!?」と言う声が聞こえた。何だ新種の毛玉じゃなかったのか・・・・・・・・・


「うぅ・・・・・痛い・・・・もう!誰よ、行き成り硬い物、投げたのは!」

と黒い塊の上からズポっと音を立てながら何者かが頭を出してきた

よく見たら女の子だ・・・・・・其れも人里に居る子供くらいの年齢と大差ない・・・・


「あ!あなたね!私に変な物投げたのは!もうー、すっごい痛かったんだから!」


「すまん、其れについては謝る。こっちは新種の毛玉かと思ってな?」


「所で、君は妖怪か?まぁこんな夜中に其れも森に居るんだ。其れしか無いだろうが・・・・」


「そうだよ~、私はルーミア。お兄さんは?」少女は名前を言うと、自身を覆っていた

黒い物を消していた


「俺は、霧島 竜耶だ。ルーミアか?所で質問がある。この森を紅白の巫女と

白黒の服を着て箒に乗ってる魔法使いを見ていないか?」


「そういえば、ついさっき通って行ったよ?食べようとしたけど、その代わりに

弾幕でボロボロにされたよ・・・・・2対1は酷い・・・・・・・・・」


まぁ、あいつ等ならやりそうだな・・・・


「ならルーミアは、その二人がどっちへ行ったかわかるか?」


「えーと、この森を真っ直ぐ行った所に大きな湖があるんだけど、多分そっちに行った

と思うよ?」


神社の裏手の方角には、湖があるのか・・・・・初めて知ったな・・・・・


「じゃあ、次の行き先は決ま「其れよりも、お兄さん」ん?」俺は次の場所へ

向おうとした処を先ほどのルーミアに呼び止められた


「目の前に居るお兄さんは、取って食べても良い人類?」そう言い放つと同時に僅かながら

殺気を感じだ。見た目は子供だが、やっぱり妖怪だな・・・・・・まぁ、天魔や文に比べたら微々たるものだけどな


「あぁ・・・・悪いが俺は食べられない人類だ。悪いなルーミア」


「うーん、でも食べないと味が分かんないから食べてから決めるのだ~」

どうやら聞く耳持たないらしいな。はぁ、無駄な戦闘はしたくない無いんだけどなぁ

妖怪である以上、妖精の様に軽くあしらえるもんじゃないな・・・・・・・・・・

と、心の中で愚痴を溢していると、あの子は既に弾幕を撃ち放っていた・・・・・


「ぬおっ!あぶなっ!?ってコラ!こっちはまだ準備してないのに行き成り撃つな!」


「よそ見してた、お兄さんが悪いんだよ~。月符『ムーンライトレイ』!」ルーミアは

スペルカードを取り出しスペルを発動させた

月の光にも似た細い光線状の弾幕が俺に向って襲い掛かってきたが、俺もスペルカードを

取り出し、スペルを発動させる


「さっきは出遅れたが、此れでどうだ!錬雷『スパークバニッシュ』」

俺は、腕輪に魔力を込めて雷を作りそれを媒介にして、周囲に無数の電球を展開させる

月色の光線状の弾幕は雷球に当たり爆発したそれは、電流が波紋の様に広がりながら

ルーミアに向かって行く。どうやら当たって少しだけ感電しているようだ


「うぅ~・・・・・・じびれるのだ~・・・・・・・・」


「もういいだろ?さっさと降参してくれないか?こっちは、ちょっと急いでるんだ」


「うぅ~こっちもお腹空いてるんだから、いい加減食べられてよ!夜符『ナイトバード』!」

ルーミアは、そう言って直ぐ次のスペルカードを発動する。通常の弾幕に加え、魔力で

出来た黒い鳥の様な弾幕を撃ち放ってきた


「俺だって食べられるのは勘弁だっての、他を当たってくれ。錬水『スプライトヴァレット』」

俺はスペルを発動すると、魔法で水を生み出し其れを媒介にした水弾を撒き散らしながら

弾幕の方向に向かって連射性のあるレーザーを撃ち放って、ルーミアのスペルカードを

撃ち破った


「うぅ~、こうなったら取って置きだもん。闇符『ダークサイドオブザムーン』!」

ルーミアが切り札と言ったスペルカードを発動させると同時に、辺りに絶え間なく

吹き続ける風の音。蝋燭の灯が、風に揺られて消えるかのように、宵闇の中に少女の姿が

消えていった。


「(此れほど、暗いと迂闊に動くのは危険か・・・・・まずは、あの子の出方を見るか・・・・・)」

眼を見開いてもそこにはおらず、しばらくの時を経て、突如として闇の中から眩く赤い

弾幕が迸る。小さい弾幕をまきちらし、黄色く輝く中型の弾幕を規則正しく放出していた

其れを見て、俺は直ぐに懐から一枚のスペルカードを取り出し


「其処か!!錬火『ブレイジングセイバー』」俺はスペルカードを発動させ、腕輪に魔力を

籠めて炎を生み出し其れを媒介に炎弾を撃ちながら、炎剣状の弾幕の連射のある弾幕を、ルーミアが居ると思われる方向へ撃ち放った。勿論、幾ら暗くなった所で辺りは森だ、木々

に引火しないように魔力配分は考えて使っているから大丈夫だろ?




ルーミアSide


「うぅ・・・・・・・な・・・何で・・・・この暗闇の中で、私に当てれるの~・・・・」

さっきの、巫女と魔法使いの二人組みと言い、あの竜耶って言うお兄さんと言い、最近の

人間の強さは異常よ!!人里にも数人の退治屋は居るけど、ただ適当に弾幕撃ってるだけ

でココまで強くなんて無い・・・・・・・

でも、まだこの暗闇は消えてない以上、まだできるはず・・・・・私も見えないけど・・・・・・・・

ポケットに入ってるスペルカードはあと一枚か・・・・・・私も妖怪の端くれ、ただじゃ

やられないもん




竜耶Side


さて、とりあえず攻撃して見たものの、この暗闇では当たったのか如何か何て判らない

それにしても、まだ暗闇が晴れない以上あの子は、まだ攻撃してくるだろうな・・・・・・・・

はっきり言って、見た目が子供な為に非常に戦い難い・・・・・


「それでも、やるしか無いんだよなぁ~。まぁ、気絶程度で済ませるから問題ないか・・・・・」

でも、どこから来る・・・・・・さっきは弾幕の軌道を読んで攻撃したが、次はどう来る・・・・・

そう考えていると、何処かは判らないがルーミアの声が聞こえてくる


「お兄さん強いね、人間なのに。でも私、本当にお腹空いたから次で終わりにするね

闇符『ディマーケイション』!」すると、四方八方から弾幕が俺に襲い掛かってくる


「くっ!」俺は、ギリギリの範囲で押し迫って来る弾幕を回避し続ける・・・・・・・・・・・・・・・

だが、俺はあることに気が付いた。それは、弾幕の軌道が全て滅茶苦茶な事に


「(もしかして、あの子自身も俺の姿が見えてないんじゃ?)」


次々と迫って来る弾幕を回避しながら、姿の見えないルーミアの位置を探るには不規則

ではあるものの、見えづらい弾幕の軌道を読みしかないが

どうやら、あの子は本当に俺の姿が見えないらしい。それでも偶然なのかその弾幕は

俺の周りを取り囲んでいる・・・・・・・・が、それだけだった

そして予測が正しければ、次に来る方向は・・・・・・・・・


「此れで、お終いだよ!夜符『ミッドナイトバード』!」


「真上だ!錬風『エアリエルストライカー』!!」俺は、腕輪に籠める魔力の費消を押さえると

同時に威力を最小限に抑えながら、風を媒介に小規模の竜巻状の砲撃を上から迫って来る弾幕の向こう側に居るであろうルーミアに撃ち放った

魔力を抑えたと言っても其れなりの威力が有り、迫り来る弾幕を掻き消しながら、その

砲撃はルーミアに直撃した


「きゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!」その悲鳴と共に辺りを覆っていた暗闇が徐々に

晴れていった


暗闇が全部晴れると、俺は空へ上がり落ちてくるルーミアを抱きかかえ地上に降りる

少しして、意識を折り戻したルーミアは何故か少し顔が赤い


「な、何で?私はお兄さんを食べようとしたんだよ?其れなのにどうして・・・・・」


「何でって行ってもなぁ~、襲ってきたと言っても吹き飛ばしたの俺だしな?

そのまま放置って訳にも行かないからな、あと女の子だし」俺は、近くの木の根元にルーミアをそっと

置くと、ポーチから有るものを取り出した


「ほれ、お腹空いてるんだろ?干し肉で良かったら少し分けてやるよ」


「あ、ありがとう・・・・・・・・モグッムグ!お、美味しい!・・・・普通の干し肉と少し違う?」


「ああ、中々いけるだろ?」少しお腹が膨れたのか、さっきよりも満足な顔付きだ


「さて、そろそろ行くかな」俺は、湖のある方角に向って飛ぼうとすると


「もう行っちゃうの?」


「ああ、さっき言ってた、二人を探しってるって言ったろ?少し急がないと、また紅い霧が

出て来ちまうからな。あれ出てくると色々面倒だからな?夜の内に原因も突き止めない

と行けないからな?」


「お兄さん普段何処に居るの?」


「人里だ。里の外れで商売しながら過してるから、陽のある内にでも訪ねてきな」

俺は「じゃ、またな」と言い残し、その場を後にした




ルーミアSide


さっきの戦闘で動けなくなった私は、樹の根元に座りながら湖の方向見ながら

「行っちゃった・・・・・何か面白いお兄さんだったなぁ~今度遊びに行こうっと」


さてと、少し休もうかなぁ~、数日したら、久々に人里に遊びに行こうかな

うん、偶には悪くないかもね・・・・・・・


そうして私は眠りに付いた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・








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