第六録:一時(いっとき)の別れと新たなる始まり
やっと更新できました。徐々に更新できるスピードが遅くなってきた・・・・・
まぁ、そんなこんなで、東方錬術録
ゲームスタート!
第六録:一時の別れと新たなる始まり
竜耶Side
俺が幻想郷に来て、魔理沙と行動を共にしてから約2週間くらいたった。
俺は、そろそろ自分の家と仕事場が欲しいから、人里に行くと言うと
魔理沙は「竜耶、やっぱり行くのか?アタシは一緒に居ても別に・・・・・・・」と
言ってきた。
「ああ、そろそろ俺も自分の家が欲しいし、俺の錬金術使って商売とか
したいって思ってな?あと、別に今生の別れじゃ有るまいし、何時でも会えるさ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・うん」
「じゃあ、今度はお前が遊びに来いよ。魔理沙!」俺は、そう言うと同時に手を振りながら
魔理沙と別れ空を飛んで、人里に向かった。
魔理沙Side
「竜耶、やっぱり行くのか?アタシは一緒に居ても別に・・・・・・・・・・・」
竜耶は、自分の家や仕事場が欲しい、と言って前々から霊夢の所に行って人里に住める様
に頼んで置いたらしい。霊夢にしては良く引き受けたもんだぜ。まぁ、どうせ
賽銭入れるとか何とかで釣られたんだろうな。
「じゃあ、今度はお前が遊びに来いよ。魔理沙!」そして、竜耶は手を振りながら
アタシに別れを告げ、空を飛んで人里へ向かった。
アタシは見え無くなるまで、竜耶の姿を見ながら手を振り続けた。
別れが終ると、アタシは家に戻って辺りを見回す。
「アタシの家って、こんなに広かったけか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
竜耶が幻想郷に来て、約二週間、一緒に過していたアタシの家はかなり広く感じた。
まるで竜耶とは、昔からずっと一緒だったかの様に過したこのリビング。
竜耶がベット代わりに使っていたソファー。一緒に色んな料理を作ったりしたキッチン。
「何なんだろうな・・・・この気持ちは・・・・・胸の奥が変な感じだぜ・・・・・」
「まぁ、いつでも会えるんだし、暇な時に行くとするんだぜ!」と、いつもと同じで
アタシは、霊夢の居る神社に向かった
竜耶Side
魔理沙と別れを告げた俺は、空を飛びながら人里を目指していると
大きな門が見えた。恐らくあそこで間違いないだろう。
俺はいきなり門の傍に降りず、少し離れた場所から門に近づいた。
「止まれ、見ない顔だが里に何用だ?」と門番に止められるのは分かっていたので
俺は事情を説明した。
「実は、少し前に幻想郷に来た外来人だ。色々有って今日から里に住むことになった。
あと博麗の巫女から、この里に住んでいると言う責任者と言う人に話が通ってると
言われたんだが、確認してきて欲しい。」
そう事情を話すと、門番の一人が里の中に入って行った。
少しすると、大門が開き中に入って行った門番が道案内をすると言って俺はそのまま
着いて行った。
暫く歩いていると、少し大きな小屋の様な物が見えた。その入り口には、一人の
綺麗な女性が立って居た。
「慧音さん、お連れしました。それじゃ自分は門に戻ります。」
「ああ、ご苦労さん。態々すまないな」
「さて、君が霊夢の言っていた外来人だな。名前は確か・・・・・」
「霧島 竜耶だ。これからこの里で世話に成るから、今後とも宜しく頼む」
俺は、女性に手を差し出し握手した。
「霊夢から聞いていると思うが、私の名前は上白沢 慧音だ。
この寺小屋で教師をしている。もし暇が有ったら外の世界の話とか色々教えて
くれないか?勿論、君が良いならで構わない」
「ああ、暇な時があれば、こちらも全然構わない。寧ろ話し相手は多いほうが良いしな」
「そういえば、君の注文通り、里の外れの場所に建築用の材料を置いたが
一体何をするつもりなんだ?」
「それは見てからのお楽しみさ。とりあえずその場所に案内してくれないか?」
「ああ、こっちだ」俺はそのまま、慧音の後に続いて歩き出した。暫くすると
里の外れの所に着くと、其処にはかなりの里の人達が来ていた
「なんで、こんなに人が居るんだ?」
「それは、この建築用の材料が大量に有れば其れなりに集まるだろ?」
俺はその人集りを抜け、材料の有る所で立止まり確認する。木材、石材、レンガ材
ガラス材、金属材。まぁ、これだけ有れば十分だな。
確認した後、俺は魔力を地面に放出すると同時に、材料の周りに俺が組上げた
独自の魔法陣が展開される。さらに両手にも魔力を込め魔法陣に手を翳し錬成を開始する
「な、何だ!?何をする気だ竜耶!?」お?慧音はやっぱり驚いているな。
周りの人集りもざわついている。
「(作り上げるは、外の世界で住んでいた俺の家とアトリエだな・・・・・・・・・・)」
凄まじい音を響かせながら俺は、一つ、一つ、慎重に錬成し作り上げる。
数分後、無事に錬成が終ると其処には、俺が住んでいた家をそのまま再現し
さらに、其の隣には少々大きなログハウスが立っていた。
「よし!完成だ!」
「竜耶・・・・さっきのは何だ?」慧音は、さっきの事を不思議そうに聞いてくる
「さっきのアレは俺の『錬金術を操る程度の能力』で錬成して家を作り上げたんだ。」
「今のが錬金術なのか?あんな大きな物までも作り上げてしまうとは・・・・」
「いや、普通はここまで大きな物は作れない。一から術式を組上げて錬成する事で
漸く出来る様になるからな」
「なるほど。だから其れなりに広い場所を指定した訳か?其れよりコレから
如何するんだ?」
「この後少ししたら、妖怪の山や山の採掘場行って、錬成素材の採掘と採取だな?
ココ数週間は、それ等の錬成した物を売って商売しようと思う」
「商売するのは良いが、幾らなんでもあそこは危険すぎる。下手したら
死にかねないぞ?」
「ああ、其の点は大丈夫だ。天狗の長である天魔とは友人だから何の問題も無いし
許可書の代わりに、コレを貰ってるからな」
俺はコートの中から、天魔の妖力が篭った羽根飾りを見せた。
「天狗の長と友人って、ココに来た外来人の中で君が初めてだよ・・・・・・」
慧音は、多少苦笑いしていたが何処か納得という様な顔をしていた。
「じゃあ、私もそろそろ戻るとするよ。流石にこれ以上は仕事をサボるわけにも
いけないからな?」そう言って、慧音は寺小屋に戻って行った。
「さて、家の中でも確認しますかね?」俺は出来上がった家の中の確認の為に
中へ入った。
竜耶邸・室内
「おお!想像していたよりも、ずっと出来が良いな!!外の世界に有った家以上だな?
ふむふむ?食器棚や本棚とかも、ちゃんと出来てるし安心した」
流石に、食器やらの日用雑貨は無いから買わないといけないな。
「さて、次はアトリエだな?あっちもちゃんと出来てます様に・・・・・」
今度は、自分が色々な事をするであろう、仕事場の確認に向うことにした。
アトリエ内
「ふむふむ。こっちも割りと上手く出来たな?しかし、家とは違いこっちの方は
半分以上は妄想に近いから、一時はどうなるかと思ったが案外、なんとかなるもんだな?」
こんな事言ってるけど内心かなりびっくりだ、本当に我ながら良い出来だよ。
慧音Side
先ほどの竜耶のアレは凄かった。まさか、数分であの様な立派な家を創り上げてしまう
とは、錬金術は相当凄いものなのだろう。
「今度、暇が出来たら竜耶に色々訊くとしよう」そう呟きながら、私は生徒が待つ
寺小屋に向かっていた。
竜耶Side
「さて、所々の確認も終ったし、山に採掘や採取にでも行くか」
俺は、アトリエの奥から採取入れに使う籠を背負い、ツルハシやスコップ等を持って
俺はそのまま、山に向かって飛んだ。
ん?なんでそんな物が有るかって?それは、建築用の余った材料を錬成して作ったからだ。
椛Side
妖怪の山・白狼天狗警備地区
「うーん、今日も平和ですね~」私の名前は、犬走 椛。今日も平穏な警備で終って欲しい
ですね~~って、アレは人間?
まったく、どうして人間は里で大人しくして居られないのかと疑問に思いながら
私は、警告しに向かった。
「そこのお前!止まれ!!ココから先は我ら妖怪の住む場所だ。人間が立ち入っては
良い場所ではない!」私はこの時、まだ知らなかった
竜耶Side
「そこのお前、止まれ!!ココから先は我ら妖怪の住む場所だ。人間が立ち入っては
良い場所ではない!」俺は採掘場を目指して、空を飛んでいると犬の様な白い耳と
尻尾を生やした少女に、いきなり呼び止められた。
「まぁ、止められるのは判ってたけど、其処まで怒ることなのか?」
「当たり前だ!許可無く立ち入る者にはそれなりの仕打ちを受けてもらう!」
何やら、いきなり物騒になってきたな・・・・・・・・・
俺はあまり争いごとは嫌いな為、この警備の人に天魔からもらった羽飾りを見せた
が、しかし
「ん?なんだ?そんなもの見せてなんだって言うんだ!私をコケにしているのか!」
あれ?なんで?天魔はコレは通行書の代わりだって言ったから見せたのに
逆効果じゃないか?
「ちょっと待て、コレは俺が天魔から貰ったものだ。天魔はこれは通行書代わりになるから
って言われて見せたんだけど?」
「そんな世迷言を私が信じると思っているのか?やはり、人間はつくづく嘘を吐くな・・・・
もういい、二度と来れない様に痛めつけてやる!覚g「このお馬鹿!!」ぐげっ!?」
と、いきなり彼女の真上から、とび蹴りのような攻撃が、彼女の頭を直撃した
うん、アレは妖怪であろうと、人間であろうとかなり痛そうだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「全く、近くで天魔様の妖力が微弱に感じられたから、駆けつけて見れば貴女何を
してるんですか!椛!!」
「うぐぅぅぉぉ・・・・・・・・な・・・・何するんですか・・・・文先輩・・・・私は警備の仕事を」
「そんなもの見れば判ります!私が言ってるのは何故この方に危害を加えようと
しているかと訊いているんです!」
「だ・・・・・だから、私は警備を」
「貴女、私が前に言ったこと忘れたんですか?羽飾りを持った人間が来たら通すように
と、言ってたはずですよ?」
「で、でも・・・・・もしかしたら偽物かもしれ「こんな強い妖力を放つ羽飾りが偽物な
訳ないでしように!」うぅ~~」
「竜耶さん、私の後輩がほんっとに申し訳ありませんでした!」
文は、深く頭を下げ俺に謝罪してきた
「いや、実は俺も半信半疑だったんだよ?コレ見せて本当に通れるのか?ってさ」
「これからは、何時でも通って下さって構いません。私と椛の二人で、残りの者達に
知らせるのでゆっくりして行って下さい。ほら、椛!さっさと行きますよ!」
そう言って、文は椛と言う犬耳少女の首根っこを掴んで移動していった。
「さてと、じゃあ出来る限り集めるとするか」俺は、まず採掘場で鉱石類等の素材を
採りに向かった。
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そして、2~3時間くらい経って採掘を終え、採れた物を確認する。
「純度の高い鉄鉱石が40個に、銅鉱石は22個に、銀鉱石は18個に、金鉱石は19個に
霊晶石は34個に、魔晶石は37個か?思いの他、採れたな?」
「さて、次は「竜耶さ~ん!」ん?この声は・・・・・・・文か?」
「はい。こちらの方は粗方終りましたので、お手伝いに来ました」
「そうか?じゃあ早速で悪いんだけど、この鉱石類を里の外れにあるアトリエに運んで
くれないか?俺はこの後、一休みしたら山の中で使えそうな香草やハーブの類を
採取しに行くんだよ」
「わかりました。ほら椛そっちの方をしっかり持て下さい。では10分くらいで直ぐに
戻ってきますので、少々待ってて下さい!!」そう言うと同時に、文達の姿は見えなく
なった。
「まぁ、暫く休むとするか。」俺は近くに有る座れそうな石に、腰を掛けて休んでいると
本当に10分足らずで二人が戻ってきた。何もそんなに急ぐこと無いのに。
それに、俺はまだ休むんだけど?
暫く休んだ後、俺は文達が良い場所があると言って其の後ろを付いて行ったら
コレはまた見事に、色々な香草や薬になる品質の良い薬草に各種のハーブなどを
ある程度の数を摘んでその場を離れた。
俺達は空を飛んでいると、椛と言う犬耳少女が俺に話しかけてきた
「あ、あの時は本当にすいませんでした。まさか本当に天魔様のご友人とは知らず
無礼な言葉を言って申し訳ありませんでした・・・・・・」
やっぱり謝ってきた。まぁ幾らでも予想は出来てるからあまり気にしてなかった。
「誰だって始めは、不審に思うもんさ。しかも通行書代わりにあんな物見せたら
俺でも同じこと言ってたさ。だからそんなに、暗い顔しなくして良いよ」
「それじゃ、私達はこの辺で。竜耶さん、今度取材させてくださいね!では!」
そう言って、文達と別れた俺はアトリエに帰る事にした。
戻ってきた俺は、早速錬金術の本に記されたレシピを用意手様々な道具に薬等を
作る事にした。余ったハーブ類は裏庭に植えた。こうすれば後から山に入らなくても
多少は、ココで採取できるからな。
俺は、今まで作れなかった俺専用の攻撃用錬術具を作り、態々魔法を使わなくても
これ等で、火や水等を生み出す事が可能になり、戦闘でもかなり戦いやすくもなった
後は、アトリエで一般人が日常生活でも活用できる錬術具を錬成していた。
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そして、俺が商売を始めてから一ヶ月くらいしたある日の朝。
半分寝ぼけてた俺も、窓から見えた見渡す限り、紅い霧で完全に目を覚ました。
「な!?何だってんだよ!これは!しかもこの霧は有毒だな?
これだと、時間が経てば里の住民も危険になるな・・・・・・・・・・・・・・」
そう考えていると慧音が俺の所に来た。
「竜耶、博麗神社の霊夢の所に行って伝えてくれ。里の住民にも徐々に被害が出ているんだ
本当は私が行くのだが、里の皆を放っておけないんだ。お願いだ竜耶!」
「わかった。」俺は色々と準備を済ませると、夜になる頃に霊夢の居る博麗神社に
向かうことにした。
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前の更新から一ヶ月近くしてなかったので、急いで書き上げました!
それと、次回からは漸く紅魔境編に入ります。
私が何処まで出来るか判りませんが精一杯頑張ってみます!
それから、次回から感想や質問等が有った場合
後書きや番外偏でそれ等を色々とお答えしようと思います。
では、感想と質問が一杯来るよう祈ってます!