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東方錬術録  作者: 璃燐
序章:幻想入り
6/9

第五録:古道具屋の主人と錬金術師

ええ~長らくお待たせしました。


執筆が進まず、今日までかかってしまい申し訳ございませんでした。


それでは、東方錬術録。



           ゲームスタート!




竜耶Side


俺は昨日、魔理沙にスペカを使ってお仕置きし、吹っ飛ばした。

魔理沙が家に戻って来ると、服が所々破けていたので着替る為に、部屋に入った。

部屋から戻ってきた魔理沙は、その服をゴミ箱に入れた。

俺は、ゴミ箱からそのボロボロの服を取り出し、錬金術の再構築を使って

こっそりっと服を修復した。「(ちょっと形が違うかも知れないが、まぁいいか?)」

そして、俺は眠りに着いた。


翌日・・・・・・・朝になっているが、俺はまだ昨日の疲れが残っている為

未だに、ソファーで眠っている。


すると、隣からガチャっと扉を開ける音が聞こえる。魔理沙が起きて来たようだ。

起きようと思えば起きれるのだが、俺はそんな事お構えなしに寝る。


「まぁ、昨日は何だかんだで疲れてるんだし、今は寝さしといて?」

突然、魔理沙がテーブルの方向に目を向けると、ある物を発見したのであった。


魔理沙Side


朝日が差し込み、その光でアタシは起きだした。


「ふぁ~あ、よく寝たなぁ~。それにしても、昨日は酷い目にあったんだぜ・・・・・・」

それにしても、竜耶も上達したもんだぜ。まぁ、その性で、お仕置きは散々だったけど・・・・

てっ言うか、あのスペカは流石だったなぁ~、アタシのマスタースパークと

ほぼ同威力だろうな?


と考えながら、寝巻きを脱ぎ、何時もの白黒の服に着替える。

着替えを終え、扉を開けると、案の定ソファーには竜耶が静かな寝息を立てながら

眠っていた。まぁ当然だ。竜耶の話では、昨日は天狗の長と戦って来たらしい・・・・・・・


勝負は引き分けって事になったが、それでも十分凄いと思うぜ。

何たって、この幻想郷に居る最強クラスの実力者が手加減したとは言え、其れでも

あの化け物染みた強さを前に、あの程度の軽傷で済んだのだから。


アタシは、朝食を作ろうとキッチンの方を向いた。

すると、テーブルに何かが置かれている。


「まぁ、昨日は何だかんだで疲れてるんだし、今は寝さしといて・・・・ん?

コレは・・・・・私の服?なのか・・・・・」

それにしても、アタシ、こんな服持ってたっけか?何にしても、この服はどうして

スカートの丈がこんなに短いんだろう?

まぁ、デザインも良いし着てみるか?竜耶は丁度寝てるし。


アタシは、テーブルに置かれてた服を持ち、自分の部屋に戻って着替えて見る事にした。



竜耶Side


「ん~~・・・・よく寝たか?は微妙だが、これ以上寝ると身体が痛くなりそうだ」

俺は、そう言ってソファーから起きて、キッチンに向かい朝食の準備をする事にした。


「あれ?なんか忘れてる気もするが・・・・・・・まぁ、いいか?」

と、そんなこんなで朝食の用意が出来たので、テーブルに次々置いた。


「魔理沙の奴遅いな・・・・・・・戻って二度寝でもしてるのか?」

そう想い、俺は魔理沙の部屋に向かって扉に手を掛けた時だった。


「あれ・・・・・・・か・・・・・・ちまった・・・・・・・」

何やら、声が聞こえるが良く聞こえないなぁ?まぁ、起きてるんだし、部屋の整理でも

してんのかね?とお構えなしに、俺は手に掛けていた扉を開けた。


ガチャ


「おい、魔理沙。朝食とっくに出来・・・て・・る・・・」俺は、朝食の準備が出来たから

知らせようとしたが、途中で絶対見てはいけない場面を見てしまい言葉が詰まる。


「へ?」っと魔理沙は呆けた顔でこちらを見る


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

俺達は、少しの間だけ沈黙し続けていた・・・・・・・・


「「う・・・・・うわあああああああああ!!」」

そして、その沈黙の空間に互いの叫び声が響き渡る。


「見るなぁーーーーーーー!?」魔理沙の格好は上着は着ているものの

スカートの腰の所にあるチャックが引っかかって、下着が丸見えの状態だった。

顔を真っ赤にして、言い放つと同時に魔理沙は近くに有った六法全書並みの本を

音速並のスピードで俺の顔面に投げつけた。


「ぶぅぐほ!?」魔理沙によって投げつけられた本が、俺の顔面に直撃した。

奇妙な声と共に、俺の視界は真っ暗になった。




魔理沙Side


「はぁ~はぁ~・・・・・」着替えてる最中に竜耶が来たもんだから、アタシは近くに有った

何かを投げつけた。

数分して、落ち着いたのか冷静さを取り戻したアタシは、引っかかったチャックを直して

服装を整える。それから竜耶の方を向く。

かなり酷い事(主に顔の部分に埋まってる巨大な本)をしてしまった。

アタシは、竜耶の顔に埋まってる〝ソレ〝を引き抜くと、見事に、その形通りの型が

そのまま、残っていた・・・・・・・・・・


「ああ・・・・・またやっちまったんだぜ・・・・・・・」とアタシはかなり反省しながら竜耶を

ソファーまで運んだ。



少しして、竜耶が復活したが、ちょっとだけ不機嫌だった・・・・


「うぅ~、竜耶ぁ~だから悪かったてば」


「だからって、本を音速並で、しかも顔面にぶつける奴居るか?おおぅ・・・・痛ぇ・・・・・・・」

と、顔を押えながら手鏡で自分の顔を見ている。


「そ、それに、ノックしなかった竜耶だって悪いんだからな!」


「いや、声が聞こえたから、てっきり部屋片付けてるんだと思ったけど

 なんで、また着替え直しってんだ?」


「テーブルの有ったこの服を、着て見ようとしただけだぜ?」

そう言うと、アタシは今着ている服で一回転しながら、竜耶に見せてみた


「ああ、思い出した。それ魔理沙が捨てた服を、俺の錬金術で再構築して奴だ。

 その時は眠くて手元狂っちゃって、若干違う感じになったけど、

まぁ大丈夫だろっと思ってそのまま、テーブルに放置して寝たんだったな」


「へぇ~それにしては、結構デザインセンスいいな? 気に入ったし

今日からコレで行くんだぜ!」

アタシは、竜耶が新しい服を作ってくれたから嬉しくてしょうがないんだぜ!



竜耶Side


魔理沙は、俺が再構築で作り直した服を着て、かなり上機嫌だった・・・・・・

まったく・・・・・俺の顔のこともう忘れてるよ・・・・・・


「そういえば、魔理沙。俺がまだ行ってない所って在るのか?」


「行ってない所ねぇ~?あ、まだあそこ行ってなかったぜ」


「あそこ?」


「ああ、魔法の森の入り口に古道具屋があるんだよ。そこ案内するの忘れてたんだぜ」


「森の入り口か・・・・・・基本は空飛んで移動してるから、知らなくて当然か?

 なぁ?朝食食ったら、連れてってくれないか?」


「別に構わないんだぜ。アタシも最近行ってなかったしな」


俺達は、少し遅めの朝食を済ませると、空を飛ばずに移動する事にした。


魔理沙に案内を頼み、暫く歩いてると様々な物が無雑作に置かれた建物が見えてきた。


「着いた、ココが香霖堂だぜ。」


「ある意味、凄いな・・・・・・・・」車のタイヤに、道路標識に、公衆電話に、狸の置物ね~・・・・・・

他にも色々有るけど、置物以外はハッキリ言ってゴミだろ?


ツッコミ満載だが、あえて何も言えなかった・・・・・・言ったら店主が可哀想になった。

と、お構え無しに魔理沙が店に入ろうとしたので、後を追った。



魔理沙Side



ギィィ~・・・・・・っと扉を開けると、その中には、また様々な物が数多く置かれ

其処には店主と思われる男性が、カウンターの椅子に腰掛けていた。


「この一風変わった道具屋に、一体何をお求・・・め・・・って、何だ?魔理沙じゃないか」


「何だとは、酷い言い草じゃないか、香霖。それに、今日はちゃんと用事で着たんだぜ?」


「君が、ココに来る用事って、八卦炉が壊れたか、物を盗みに来るかどっちだろ?」


「おい、魔理沙。置いてくのは酷くないか?」と、直ぐに、後ろから竜耶が入ってきた。



竜耶Side



「おや?ここら辺じゃ見ない顔だね?ふむ・・・・格好からして外来人かい?」


「ああ。俺は霧島 竜耶。あんたがこの店の店主か?」


「僕の名前は、森近 霖之助。この香霖堂の店主だ。時々、魔理沙見たいに香霖って

呼ばれる事もある。まぁ好きに呼んでくれて構わないよ」


「なら俺も、香霖って呼ぶよ。俺の事は竜耶で構わない」


「さて、2人共。今日は一体何をお求めかな?」


「俺は、行ってない場所が他に無いか、魔理沙に聞いたらココを案内されただけだ」


「まぁ、適当に見てくれ。気に入った物が有れば持って来てくれ」

俺は香霖に言われ、様々な品物を見て回った。

魔理沙が何やら、物を盗ろうとしてたので俺は問答無用の拳骨を叩き込んだ


ドゴン


「ふぎゅっ!?おぅぅぅぅ~・・・・・い・・・・痛い・・・・酷いんだぜ、竜耶・・・・」

魔理沙は涙目になって、俺を見上げている


「「それは、お前(君)が悪い」」俺と香霖は、涙目になってる魔理沙に向かって

同じタイミングでツッコミを入れた。


「って、あれ?魔理沙?服装が何時もと違うような?」香霖は、いつもと違う事に

気が着いた。


「ああ、これは竜耶が作ってくれたんだぜ。活けてるだろ!」

魔理沙は、クルっと一回転して可愛さを香霖に、アピールしていた。

俺は、ふと視線を逸らすと、古錆びた刀と大きな紅い宝石の様な石が目に入った。


「ん?この刀・・・・・・古錆てるけど・・・・其れなりに強い霊力感じるな?」


「ああ、それは布津御霊って言う神剣なんだけど、模造品だと思うよ?

 幾らなんでも、大昔の神剣なんて早々残ってるはず無いからね。まぁ、買い手も無いし

今回は無償で譲るよ」何とも気前が良い香霖だが、此れは此れで値が張るだろうに。


「ならこっちの、やけに大きい紅い宝石は何だ?ルビーか?」


「僕も最初見たときは、ルビーかと思ったけど、どうやら違うらしい。僕の能力を使っても

 全然わからないんだよ。こんなのは初めてだね」


「香霖も能力持ちだったのか?」


「そうだよ。僕の能力は『道具の名前と用途が判る程度の能力』だよ」


「俺は『錬金術を操る程度の能力』と『あらゆるモノを解析する程度の能力』だ」


「へぇ~、能力を二つも持ってるとは・・・・・しかも僕の能力に似た感じの能力だね」


「なら、試しにこの紅い宝石を能力で解析して見ようか?」俺は、かなりの大きさの有る

紅い宝石の塊に手を翳し、「解析開始」と呟き調べてみた


「・・・・・・・・・・・・この宝石は『鮮血の月』と呼ぶらしい。しかも、鉱物かと思ったら

高純度の紅い魔力結晶だな」


「へぇ~、アタシも採掘で魔晶石の類は採った事は有るけど、ここまで大きな物は

流石に初めてだぜ?」そう言うと、魔理沙は、更に物珍しそうに紅い結晶を見つめて

居る次の瞬間


バチッバチチ!と突然俺の手が光り出す


「ちょ!竜耶!?何いきなり能力使ってるんだよ!!」


「知らん!?俺は練成なんて発動させた覚えは無いぞ!こいつが勝手に!!」

と言ってる内に、光に包まれた宝石の方を見たら、何時の間にか、

透き通る紅い大剣を握り締めていた


「これは・・・・・・・また、凄いものが出来たね?」


「す、済まない香霖。品物を勝手に・・・・・・・・」


「ふむ、これが錬金術か?まさか、ここで見れるとは思わなかったな」


「あと、今持ち合わせが無いのだが如何すればいい?」


「そうだね・・・・・・・・・・・・・・・

 今度、錬金術で便利な道具が出来たら、是非見せてくれないか?

もし気に入った物が有ったら買うよ。コレでどうかな?」


「本当にそんなので良いのか?」と、竜耶は少し唖然としながらも、再度確認を取った


「ああ、構わないよ。今度、君の店がオープンしたら、時々足を運んでみるよ」


その後、俺と香霖は色々話しで意気投合し盛り上がった。

何度か、魔理沙がまた物を盗もうとしたので、俺はその度に拳骨をお見舞いした。


「其れと、香霖。このパソコンは、電力を供給しないと動かないぞ?」


「そうなのか!?では後でやってみる事にしよう!ありがとう竜耶」

そう言って、俺達は香霖堂を後にし魔理沙の家に帰った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・










一方

外の世界・守矢神社の境内


早苗Side


「はぁ~・・・・・・・・・・・・・・・・・」私は今、溜め息を吐きながら境内の掃除をしています。

何故、掃除をしているかと言うと、私はあの事故の次の日、私は高校を中退し

そして、現在は神社で巫女の仕事をしながら、現人神としての修行をしています。


あと、神奈子様と諏訪子様のお二人は、交代しながら転移の術式を組み上げていますが

思ったより作業が難航していて「下手したら、1年以上掛かるかも」と苦笑いして

いました。


「先輩・・・・・・・・私は如何したら良いんでしょうか・・・・・

 先輩が亡くなってからの私は、毎日が(くう)を切る様に過ぎてあの頃の思い出が

走馬灯の様に次々と甦ってきて、その度に涙が込み上げて来ちゃいます」


私は空を見上げながら、涙を流していると神社の中から、小さい人影が此方に

向かって来る。其れは諏訪子様だった。


「早苗・・・・・・・もしかして泣いてるの?」と諏訪子様は、そんな私を心配してくれている


「いいえ・・・・・・・・・・・・ちょっと、雨が降っただけですよ?」そう言いつつ

私は、空を見上げながら必死に涙を堪え様としていた。

すると、諏訪子様が私の手を取って同じく空を見上げていました。


「御免ね、早苗。私達は神様なのに、早苗の、その悲しみを、涙を救えなくて

 自分自身が情けなくなるよ」


「でも、なるべく早く終れる様、頑張るからさ、だから・・・・・・・・・」


「わかってますよ。其れに今の私を先輩が見たら、呆れられそうですから

 私は、身体も心も、そして魂も強くなって見せます」

涙を流しながらも、強い決意をその瞳に宿す姿を、諏訪子様はただ、見つめ続けていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




ああ~早く紅魔境編に入りたいな~

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