表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方錬術録  作者: 璃燐
序章:幻想入り
5/9

第四録:素材集めと天狗の長?

どうも、漸く更新できました。


弾幕ごっこ、以外に難しいです・・・・・・


では、東方錬術録スタート!


竜耶Side


俺は今、魔理沙の家に居候している。俺は、彼女と一緒に魔法薬の調合をしている最中だ。

今作ってるのは、俺の治療に使った薬の補充分だ。


「なぁ魔理沙?これとこれ入り混ぜれば良いんだっけ?」


「ああ。それが終ったら教えてくれ。あとゆっくり混ぜるんだぜ?」


魔法薬の調合は面白いな?俺が居た外の世界だと、こんなにも便利な薬は他に無い。

機械工学が進んで発展してはいるが、その分、自然は壊され貴重な資源などが

いつ無くなるか判らない状況だ。

その点、この幻想郷は自然に囲まれた美しい土地で空気がとても澄んでいる。


あと、外の世界にも危険はあるが、幻想郷の方が俺は危険だと思う。

それは、妖怪だ。妖怪は人間よりも遥かに強く、人を襲い喰らう。

しかし中には妖怪を退治する人だっている。

まぁ、そんな血生臭い事はかなりの昔に終わっていた。

今じゃ、多少ではあるが妖怪も人里に来ては人と触れ合う者もいる。要するに平和だ。


と、そんなこんなで俺が調合していた物が出来たので、魔理沙に教える。


「出来たぞ、魔理沙。コレで良いか?」俺は、初めて魔法薬を作る作業をしているので

魔理沙に間違ってないか相談した。


「ああ、これでいいぜ。よし、後は、それとこっちを混ぜれば完成だぜ!」

魔理沙は慣れた手付きで二つの材料を混ぜ合わせる。


「よし!これで終わりだぜ!!いやぁ~、助かったぜ!!竜耶!お陰で早く済んだぜ。」


「俺もそろそろ、錬金術で色んな物作ってみたいなぁ~。

 でも、材料を揃えるにしても、宝石や金属類なんて早々有る筈ないよな・・・・・」


「いや?あるぜ?」


「本当か!?流石は魔理沙だ。で何処に有るんだ?」


「妖怪の山。」と、普通に言ってきた。


「は?・・・・・・すまん、魔理沙。もう一度言ってくれ?」


「だから、妖怪の山だって言ったんだぜ。」やはり聞き間違いではなかった。


「なぁ~魔理沙?お前は、俺に死んで来いとでも言う気か?」

確かに、弾幕ごっこを慣れる為に、魔理沙を相手に訓練をしたが何故にそんな

危ない場所な訳?

てか、妖怪の巣窟に素人が行って如何するよ?普通に死ねるぞ?


「竜耶は大げさなんだぜ?竜耶くらいの腕ならそこ等辺の低級妖怪なんて

相手に成らないぜ?」


「そんなもんか?俺的には非常に、ヤバイ感じがするのは気のせいか?」


「大丈夫だって、それに今後の為にも慣れは必要ってもんだぜ?」


「はぁ・・・・・・・・・・仕方ない、行くだけ行ってみるか?」俺は、服掛けに有ったコートを

取って地図を頼りに出発した。


「あ・・・・・・・・竜耶に採掘場所教えるの忘れてたぜ・・・・・」




暫くして、俺は空を飛んで妖怪の山に入った。

そう、入ったの良い・・・・・・・・・・・そして俺は初歩的なミスに気付いた。


「はぁ~。魔理沙に、採掘の場所聞くの忘れてたな・・・・・・・・・」


「仕方ない、適当に探して見るか?」俺は、悩むよりも行動に徹し移動を開始した。



適当に歩いて探してから、大体2時間くらいたっただろうか?


「・・・・・・・・・・全然見つからない。つーか、ココ何処だよ?」

そう、俺は完全に迷っていた。


「それにしても、疲れたな・・・・・ここら休憩入れるか?」

俺は近くにあった、座るのに丁度良い石があったのでそれに腰を掛け休憩する事にした。


「しっかし、コレだけ探してもソレらしい場所を見たけど

どれもこれもハズレとは、流石に俺でも泣きそうになるな・・・・・・・」

そう言いつつ、俺は竹筒に入っている冷たい水を少し口に含んだ。


「ほう?若いのに探し物のかね?一体何を探しているのじゃ?」


「いや何、この山に採掘場があると聞いて、来たのは良いが肝心の場所を

聞いてくるのを忘れて、所々色んな場所を探し・・・・・・・て?」

あれ?俺一人なのに、一体誰と話してるんだ?ついにボケたか?

俺は立ち上がり、周りを探すが誰も居ない。


「お主、何処を見ておるんじゃ。ココじゃココ。お主の隣下じゃ。」

俺は言われたとおり、隣下を見た。

そこには、140cmほどの身長で長い黒髪に独特の和服(スカートも和風っぽい)を着込み

その背には黒い翼が見えた。そう文字どうり幼女だ。


「君は・・・・・・・妖怪で合ってるかな?お嬢ちゃん?」


「ははは!このワシを、小娘呼ばわりか?」見たまんま言っただけなんだが?


「いや、見たまんま幼女だし?」「幼女言うな!!」

と、全力で抗議してくる。やっぱり気にしてたんだな?


「ワシの名は、天魔。この妖怪の山の主にして、天狗の長じゃ!」

嫌な予感的中したな。しかも初めて会った妖怪が天狗の長ってどんだけだよ!

もし死んだら怨むからな、魔理沙。


「俺の名前は、霧島 竜耶だ。つい最近こちら側に来た、しがない錬金術師だ。」


「ほう?錬金術とな?と言うか其れは何じゃ?」


「まぁ、簡単に言えば、物質と物質を混ぜ合わせて、新しい物作る事が出来るって事だ。」


「なるほど、其れで、採掘場を探してた訳じゃな?」


「ああ、そう言う訳で場所を教えて貰えないだろうか?」


「条件がある。それさえ呑んでくれれば、場所を教えても構わんし、好きに使っても構わん。」

そりゃあそうだよな?さて、割と危険な事じゃ有りません様に・・・・・・・


「で、その条件ってのは?」


「何、簡単じゃ。ワシと一勝負してくれんかの?」はい?いま何と?


「は?」俺は、咄嗟の一言に唖然とした。


「判ると思うが、ココはワシ等妖怪の住む土地であり、ワシはココの主だ。

 だが幾ら主であるワシでも、簡単に許してしまえば、下の者達に示しが付かんのじゃ。

 そこで、ワシとお主が戦って、お主が勝てば採掘場は好きに使って構わん。

 負けた場合は、勿論の事。ココから早々に立ち去ってもらう。

 何、命などは取りはせんから安心せい。」


「じゃ、そう言う事で。」俺は、天魔という少女に背を向いて立ち去ろうとした瞬間。


「ちょっ!待たんか!?」と、天魔は、いきなり俺のコートを両手で

掴んで逃してくれなかった。


「避けれる争いは、全力で避けたいんだが?」


「お主、それでも男か?」


「じゃあ、逆に聞くが。どうして君は俺と戦いたがるんだ?そっちの方が謎だ。」


「(ギクッ!)そ・・・そんな事は無いが、ほら提案したのはワシじゃし

 一度言った以上は、守る主義でもあるんじゃ!」


「はぁ~、わかった。勝負するから、いい加減放してくれないか?コートが皺になる。」

そう言って掴んでるコートを放した天魔は、満面とは言わないが、嬉しそうだった。


「勝負方法は、弾幕ごっこでいいか?」「うむ、良いぞ。」


俺は、まず魔力で身体能力を多少強化して、戦闘準備に入った。


「ほう?その年でそれ程の魔力とは。どれ・・・・ワシも。」

天魔も妖力で身体を包んだ。おい、お前は天狗だろ?そんなの必要ないだろ!?

と、考えてる傍から、天魔はまず、接近を仕掛けてきた。コイツ以外に武闘派か!?


俺は、回避できそうに無い攻撃を、霧島流武闘術・流の型で攻撃の軌道を逸らす。


「ほほう?ワシの体術をこうも簡単に受け流すとは・・・・・

たかだか十数年の技術で良くやりおる。」

何言ってやがる!受け流すのだって、身体強化しなけりゃ、当たっただけで

腕ごと持ってかれるつーの!?


「ふむ。お次はコレじゃ!摩符『摩衝拳塵波(ましょうけんじんは)』!!」

天魔は、すぐに間合いを取ったと思うと、袖の中からスペカを取り出し発動した。

すると、繰り出した拳から、摩擦熱にも似た光弾の弾幕を撃ってきた。


「ちょっ!いきなりかよ!錬水『スプライトヴァレット』!!」

俺も直ぐにスペカを発動させ、持っていた竹筒から水を取り出し

それを練成で増幅させ、冷水のレーザーを連射する弾幕を撃ち込む。


互いに弾幕を撃ち放つも、何とか相殺できた。


「君の能力は、摩擦を操る能力か?」


「残念惜しいな。ワシの能力は『摩擦と圧縮を操る程度の能力』じゃ。」


へぇ~、交互に使い分ければ、かなり便利だな?

圧縮で風圧を弄くって、空気の壁作ったり、攻撃時に起こる摩擦を操作すれば

(やすり)状態じゃん?そんなの素手で防いだら、削り取られるな。


「今度は、こっちから行くぜ!錬土『グレイズスパイカー』!!」

俺は手に魔力を込め、地面に触れると、岩の針山や石の矢などを天魔に撃ち放つ。


ドガガガガガッ!


「ぬお!?コレはっ!当たったらっ!痛いじゃろう!!!圧撃『暴風圧の注意報』!!」

天魔は避けたり、弾いたりしながら、スペカを発動し自分の周りの風圧を操って俺の弾幕をかき消した。


「中々やりおるな?だがコレなら如何じゃ!!翔圧『ヤタガラスの咆哮』!!」

スペカを発動した天魔は、自身の翼を広げ羽状の弾幕を撃ちだすと同時に、翼の前に空気を圧縮した球状を無数に展開させ、放射状の空気砲を俺に向けて発射した。


「おっと!?こりゃヤバイって!錬雷『スパークバニッシュ』!!」


向かって来る羽状の弾幕や空気砲に魔法で出した雷を媒介に無数の雷球を展開させた

雷球が空気砲に当たると、波紋の様に電流が広がり、向かって来る弾幕を掻き消しながら

天魔に電流を喰らわした。

だが、やはり実戦は違う。少し消し残しで所々に切り傷が見られる

空気砲も2~3発当たってしまった。

幾ら身体強化しているとは言え、これはかなり痛い。


「い痛ぅ~・・・・・完全に回避出来なかった・・・・・・初戦が天狗の長はレベル高過ぎだろ?」


「んぅ~、少し痺れる・・・・・・てかお主、弾幕ごっこするのはコレが初めてかい?」


「知り合いと何回か訓練はしたが、実戦は君が初めてだよ天魔。」


「ははははは!のう竜耶?コレが終ったら、友人にならんかの?お前となら楽しそうじゃ!!」

天魔は満面の笑みを浮べて大きく笑った。


「ああ、良いぜ!だがその前に、決着着けようか?今の俺の全力見せてやる!!」


「ならワシも手加減せんぞ!」


俺達は同時にスペカを取り出した。


「しっかり掴まってないと、吹っ飛ぶぜ!!錬風『エアリエルストライカー』!!」

俺はスペカを発動させ、風を媒介と共に両手に集まる風の凄まじさは

最早、台風並みである。


「はははは!天狗が台風なぞに遅れをとってたまるか!!爆圧『風神の空爆砲』」

天魔もスペカを発動と同時に、妖力で空気を限界まで圧縮し続ける。

その圧縮した空気球は、見た目こそ小さいが中には、想像を絶する程。


互いの準備が整ったと同時に、俺達はそれを撃ち放った。


俺達はあまりの威力に、目を瞑った。勢いが収まると周りの木々は折れ曲がったり

していた。結局両者引き分け。恐らく天魔は半分ほどしか力を出していないだろう。

出なければ、俺はあの圧力に耐えられずに、弾幕もろとも押し潰されていただろうな?


「いやぁ~実に楽しかった!こんなに暴れたのは何百年ぶりかのう!!」

あれ撃っといてまだピンピンしてんのかよ・・・・・・・

俺なんて、魔力は殆んど使い切ってクタクタだってのに・・・・・・


「結局引き分けか・・・・・・勝てなかったし大人し「コラコラ、何勘違いしておるんじゃ?」?」


「ワシは、負けたらと言ったんじゃぞ?引き分けになったが、お主は負けとらん。

 よって、採掘場は好きに使って構わん。あと場所も教えよう。

 それにコレからワシらは、友じゃ!

いつでも山に遊「漸く見つけましたよ!天魔様!」げげ!射命丸・・・・・・・」


突然、上空から天魔を呼ぶ声が聞こえたので、俺は上を見ると

天魔と同じ黒い翼を持った少女が居た。なんか怒ってる様にも見えるな?

あ、でも、天魔よりは背が高い。


「射命丸・・・・・・・なんでお主がココに居るんじゃ・・・・・・・」


「あれだけの爆発で、気付かない方がおかしいですよ?

 それより、また、こんな所で油売って・・・・・・・大天狗様もお怒りですよ?」


「天魔・・・・・・・君は仕事サボってたのか?」


「ちっちがうわい!?ちょっと、息抜きしてただけじゃ!」


「ん?貴方は・・・・人間ですね?ココは妖怪の山ですよ?

貴方の様な者が、来て良い居場所ではありません。

そうそうに立ちさ「ワシの友人じゃ、何か文句あるのか?射命丸よ?」って、天魔様!?」


「確かに、ワシが遊び呆けて居た事は事実じゃから、別に良いがのう・・・・・・

 ワシの友人である、竜耶を侮辱するのであれば、同族と言えど容赦せんぞ?

 なぁ~、射命丸よ?」


と、天魔が言い放った瞬間、射命丸と言う少女に向かって、とてつもない殺気を放つと

一瞬で、顔を真っ青にして、沈黙した。


「さて、今日はもう戻らねばならんな・・・・・竜耶、言い掛けてたが

何時でも遊びに来て構わんからな?

それと、射命丸よ?竜耶が来た時はお前か、お前の部下に案内させよ。良いな?

あ、それと、採掘場の場所も教えておくんじゃぞ?」


「はっはいぃ!!」


「それでは、竜耶よ。今度会う時は一緒に酒でも飲み明かそうぞ。」

そう言って、天魔は翼を羽ばたかせて、帰っていった。


「あ、あの・・・・・・採掘場所と帰り道をご案内しますので、付いて来て下さい。」


「ああ、宜しく頼む。それと大丈夫か?」


「ええ、まぁ・・・・先ほどは私も気が立っていたので・・・・すいませんでした。」


「いや、気にしてないよ?むしろ警戒するのは当然だろ?じゃあ、案内してくれ。」


「あ、はい。それと申し送れました。私の名前は射命丸 文と申します。

 文文。新聞を発行してますので気が向いたら見てください。」


俺は、彼女に案内してもらい、採掘場と帰り道を教えてもらい

そのまま、魔理沙の家に帰った。



ガチャ


「ただいま・・・・・・・」


「あ、お帰りなんだぜ!」


「さて、魔理沙。最後に言い残すことはあるか?有るなら10秒以内にどうぞ?」


「ちょ、ちょっと待て竜耶!?場所を教えなかったのは悪かったから!」


「んな事は、どうでもいい!!何処が低級妖怪しか居ないだ!

 天狗の長が出てきて大変だったんだよ!さぁ~覚悟しろ!!」


俺は、魔理沙の首根っこを掴み玄関へと引きずってロープで縛ると

俺は一つのスペカを取り出した。


「ごめんなさい!?ゆるし「錬風『エアリエルストライカー』!!」ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」


こうして、またも俺の一日は終わりを告げたのであった。


璃燐「ふう~やっと更新できたよ。」


竜耶「ああ、今回はかなり疲れたな・・・・全く、何で最初の相手が天魔なんだよ!?どう考えても、最強クラスだろが!?」


璃燐「良いじゃないか?どうせ、お前もかなり先だが、化け物クラスの仲間入りす   るんだからさ?」


璃燐「それにしても、天魔の設定めっちゃきつかったです。殆んど勘で作った

   キャラだったので。能力とスペカも行き当たりばったりで作ったから

   マジしんどかった。」


竜耶「さて、時間も遅いことだし、そろそろ、お開きだな。」


璃燐「ああ。では、読者の皆様、感想&メッセージをお待ちしてまーす。」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ