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プロローグ
昔、祖父に言われた言葉を思い出していた。
「雨は必ず晴れるから……」
そう信じて生きてきたけど……。
晴れる日なんて、一生来ないと思った。
彼に会うまでは……。
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昔、母に言われた言葉を思い出していた。
「いつか、雨は必ず晴れるから!」
その言葉を胸に刻んで生きてきたけど……。
雨は、晴れる事はないと思っていた。
彼女に出会うまでは……。
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初めて雨を止めてくれた君を手放したくないから……。
この先、どんな事があっても傍にいて欲しい……。
ゴーーン
ゴーーン
教会の鐘の音が響き渡る。
私と彼は顔を見合わせて笑う。
これから進む道は、きっとずっと晴れているはずだから……。




