表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

“いもうと”を捨てる。

作者: 沖田 楽十

 可愛かわいい“いもうと”であれば、ちか距離感きょりかんで、ずっとそばられる。そんなのわかってる。でもソレじゃ、満足まんぞく出来なかった。



「…ねえ? イイ、でしょ?? 」



 おとこひとは馬鹿だ。物理的ぶつりてきちからで、女よりも強いって認識にんしきしているからこそ、性別が「女」なら、自分に接近戦せっきんせん仕掛しかけたところで、上手うまけれるとおもんでいる。

 おのれ間合まあいに女がんだとしても、「女」だから大丈夫だと油断ゆだんして、その直後ちょくごおそわれてわれる男がいるという話を、漫画まんがやドラマなどで見た事はあったが…。まさか自分が、その「おそがわの女」になるとは思わなかった。



「あたし……もう、“いもうと”をえんじるの、つかれちゃった…」



 近所にむ、妹みたいな存在そんざいの女の子に、あれこれイケナイコトおしえて、自分のこのみに仕立したげる悪い男みたいなはなしを、ちょっとエッチな漫画やアニメ・ドラマなどで見た事はあったが、それだと真面目まじめ奥手おくてな彼が、あたしに中々(なかなか)手をしてくれないどころか、関係性がわる事なく一生をえそうな危機感ききかんおぼえ、気付いたら強硬きょうこう手段しゅだんていた。



「あたし……こんなにそだってるんだよ? 」



 ざま、彼のつかんで、自分の胸元むなもとける。すると彼ののどるのをいた。



貴方アナタひとつになりたいなぁ♡」



 彼のひざうえで、ようかたちすわれたのは、“いもうと”という立場たちばから。…でも、その立場をこわしたがっている矛盾むじゅん


 ねえ、“おにいちゃん”。あたしの行動は間違まちがってる?

 だって“おにいちゃん”、今にもしそうな顔をしているから…。

 あたしの事、【好き】だって。でも、【同じ好きじゃない】って、言うから…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ