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第91話 突然の訪問一花さん、そして………


サマリンに到着後、俺はそくざに姿をくらました。

ここにそのままいるとバレる恐れがあるからだ。

風太とジャンヌには戻ってもらい。キャンベルさんは

冒険者ギルドに報告、俺は申し訳ないが宿で休憩

させて貰った。


 俺はベットに寝転がり目を瞑る。

「はぁーやっと休めるは今回は疲れた〜一週間は

ゴロゴロしたいね!」


「そんなに疲れたの?腰でも揉んであげようか」


「あ、ありがとう、そんじゃ〜お願いしようかな〜……」


 横には腕をまくり手をワキワキと動かしている

一花いちかさんが居た。


「何で居るんですか?一花いちかさん」


蒼字そうじくんまたどっか行っちゃいそうだから

ついて来ちゃった」


「毎度毎度言ってますけど、一花いちかさんは

さくらの守護霊なんだから離れたらあかんでしょが!」


「ま〜ま〜良いじゃないの心配しないように書き置きは

しておいたし、久し振りにゆっくり蒼字そうじくんと

話でもしようと思って」

 屈託のない笑顔の一花いちかさん


「なんかこのやり取り懐かしいわ〜

元の世界で良く言ってたっけ」


 俺が授業を受けていると、横からささやくように

声をかけてきて、しばらく無視をしていると机のうえに

腰を下ろし話を続ける。


 あれ〜ズルいわ、だって前が見えないんだもん。


「こないだはゆっくりと話が出来なかったから

今日はしっかりと話を聞いてもらうわ」


「え〜……」

 それからこちらの世界に来てからのお互いの近況報告、

ずいぶんと環境は変わったがさくらも陽菜乃ひなの

変わりなさそうで良かった。



「一つとてつもなく気になっていることがあるわ」

 一花いちかさんは前のめりになって興奮している。

どうしたんだ?さっきまで楽しそうにしてたのに……


「あの美人二人は何なの!特にシスター風の格好をした

美人さんわ〜ご主人様とか言わせてプレイかしら

ダメとは言わないけど、いきなりハードル高いん

じゃないの?異世界に来て羽目でも外しちゃったわけ〜」


 一花いちかさんは空中に浮きながら手とか足とかを

ブンブン振って全身を使って抗議してくる。


「ちょっ、暴れないでください!落ち着いて!

そもそも俺は言わせてないしプレイでもなーい!」


「ほ、ほ〜んでは説明して頂こうか!彼女とは

どういう関係なのかね!!」


 どこのお父さんだよ!

 一花いちかさんは腕を組んで仁王立ち。


「ジャンヌは俺の式神ですよ!」


「式神?……風太くんと同じ……じゃ〜私と同じ幽霊なの!?」

 

「そうです!だから別に変な事はしてないですよ!」

 

 ジトー………「蒼字そうじくんさ〜式神と言っても

実体化出来るんだよね〜つまり触れるんだよ!…………

エッチなこと出来るじゃ〜ん!!」


「そういう問題か〜い!!」

 俺はついツッコミを入れた。


「そういう問題もあるんだよ!そんな事したら

さくらが悲しむからね!」


「何でさくらが悲しむんですか!」


 だんだん言い合いになっていると、

 スーッとジャンヌが現れた。


「ご主人、もしかしてお呼びでしょうか?」

 俺がジャンヌの事を考えて喋っていたから呼ばれたと

思って出て来てしまった。


「あーーあの時の美人さんだ!」


「あなたは勇者の……確かに一花いちかさん

てすね。私はジャンヌと申します。宜しくお願いします」



「あ〜こちらこそ宜しくお願いします」


 お互い挨拶を終えると、ここぞとばかりに一花いちかさんが

質問をし始めた。ジャンヌはそれを一つ一つ丁寧に

答えていく。


「なるほどジャンヌちゃんも大変だったのね!

とは言ってもそれはそれ、ジャンヌちゃんは

蒼字そうじくんと主従の関係、

それ以上でもそれ以下でもないのかしら!」

 

「主従の関係………んーー」

 ジャンヌは目をつむり考え始める。


 十数秒後……


「私はご主人様の為ならどんな苦難があろうと乗り越え、

そして命に替えて守り通し、そしてどんな辱めでも

受ける下僕です!」


「ちがーう!!何言ってるんだジャンヌ」

 

 俺がびっくりしている横で、ワナワナと衝撃を

一花いちかさんは受けていた。


「まさか、これ程とは……蒼字そうじくん思っている

以上にやるのね。ううっ、さくさがかわいそう……

ジャンヌちゃんは確かに可愛くて美人だけど、

さくらだって負けてないわよ!蒼字そうじくんは

知らないだろうけど脱いだら凄いんだからね!

ジャンヌちゃんにだって見劣りしないんだから、

一度見てから判断するべきよ〜」


 一花いちかさんは最初は落ち込みながらブツブツ

言っていたが、だんだん興奮しだして最後には

とんでもない事を言い出した。

 

 見てから判断ってそもそも見せてもらえね〜よ!


「オホン、何にしても焦ってはダメよ!後で後悔

することになるは、よ〜く考えるのよ!蒼字そうじくんが

どうするべきか!」

 

 一花いちかさんは、俺に顔を近づけて威圧する。


「コンコン」……「すいません〜こちらにお母さんが

来ていると思うのですがドアを開けて頂けないでしょうか」



……………「お母さん、娘さんが来ましたけど、まさか

この場所教えていないでしょうね!」

 ジト目で一花いちかさんを見る。


「そんな目で目ないてよ!教えてないわよ!」


「ん〜そうか、守護霊である一花いちかさんとさくらには

強い繋がりがあるから、なんとなくでも位置が分かるんだ、

これは……逃げるか!」


「どうぞ〜入って〜」


 てぇ〜おーい勝手に開けるな〜


 一花いちかさんはさくらを部屋に入れてしまった。


 あ〜もう変身〜…………黒ずくめの男……


「あ!?ブラックさん!?なんでお母さんとブラックさんが一緒にいるの?」


「あ〜ん〜〜〜なんでだろう、ね〜」

 一花いちかさんは上手く誤魔化す方法を思いつかず

そのまま自分に振った。

 どうするべきか、偶然会って話をしていた。それとも

俺から一花いちかさんに用があって話をしていた

ことに、そうしたとして何の用で?……いかん良い誤魔化し

方法が思いつかん!


「あの〜……」

 どうやら俺が黙って固まっていたので、さくらの方が

話しかけてきた。


「あ、はい、何でしょうか」


「何故突然居なくなったのでしょうか?」

 

 話が変わって助かったかと思ったけど、こっちは

こっちで考えないといけない内容か、まだこっちの方が

マシだが、


「俺は理由があって正体を隠しています。出来るだけ

あなた達とは関わりたくない。ですので悪いが、

消えさせてもらった。だから悪いがお母さんを連れて

帰ってくれるか!」


「そうですか、すいません……でもあなたも勇者なのですよね

一緒に魔王軍と戦いませんか!」


「あ〜あれはアルヴィア姫の詭弁みたいなもんです。

俺は勇者なんかじゃない。異世界人ではあるがな

あなた達とは違う!」


「……ブラックさん…何かあったのですか?」


「え!?」

 あら、強く否定し過ぎて何か疑われたか?

女神の件に関しては腹が立ってるからある意味

自分が勇者とは認めんがな。


「ブラックさんは何か辛い思いをされたのかも

しれませんが、一緒にいれば私達が支えたり

助けたり出来ると思うんです。ですから私達の仲間に

なって下さい。ブラックさん凄く強いんで心強いです」


 さくらは必死に説得を試みる。


 一花いちかはスッーと蒼字そうじの横に行き。


「ね〜さくらがあ〜言ってる訳だし、正体を明かして

さくらと一緒に行こうよ〜楽しいよ!」


「それは分かりませけど、ん〜俺にはやらないと

いけない事があるんで、勇者になると何かと拘束

されるじゃないですか〜それはちょっと困るんですよ」


 本当はアルヴィア姫を攫った件のお許しが頂けたので、

蒼字そうじでした~って言っても良いんだけど

リル達の件があるからな、あんまり離れたくない。


「ね〜ね〜そんなこと言わないでよ!一緒に行こうよ!」


一花いちかさん引っ張らないで下さいよ!

無理だって言ってるじゃないですか〜」


 俺と一花いちかさんがワチャワチャやっていると、


「お母さん?……ブラックさんと随分仲が良さそうだね」


「「え!?」」

 俺と一花いちかさんは固まった。


 


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