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第91話 告白


 敵の脅威をなんとか退くことが出来た。

 しかし、次の問題が……


「あの〜………」

 戦いが終わったことを察したさくら達が恐る恐る声をかけてきた。


「助けて頂き有難うございました」

 さくらがお礼を言うなか、後ろにいる陽菜乃ひなのは不機嫌な顔をしている。


「は〜助けてくれて有難う!それであなたの目的は何なの、それに顔とか見せてくれると嬉しいんだけど!」


 陽菜乃ひなのは攻撃こそしなかったが敵対心は消しておらず。こちらの様子を伺う。



「さっきも言ったが顔は見せれん!」

 事前に準備していた認識阻害効果のある変声器を使い話をする。


「何で顔を見せられないのよ!やましいことでもあるって言うの!」


「ちょっと陽菜乃ひなの

 今の発言はまずいと思ったさくらが止めに入り、その後ろに控えていたジャンヌが剣を抜こうとしてキャンベルに止められていた。


「そうだな……アルヴィア姫を攫った件に関しては話をしてやる!」


 蒼字そうじはキャリーちゃんについて話をしながら、一切の自分の情報を言わなかった。


「緊急事態なのは分かったけど、随分と大胆な行動するじゃない。一国のお姫様を攫うなんて……アルヴィア姫のことを考えるとダメだけど嫌いじゃなわ」

 陽菜乃ひなのは何故か楽しそうな顔をしている。確かに前からちょっと危険そうな事とか好きそうだったな。


「お名前も教えて頂けないのですか?」


 ん!名前か〜……どうでも良いか!


「ブラックと呼んでくれ!」


「は?は〜」

 さくらは意表を突かれたような顔をしていた。

 いかん!またしてもテキトウに答えすぎた。


「な〜んだ偽名しか教えてくれないんだ!残念」

 陽菜乃ひなのはさっきまでよりかはトゲトゲしさがなくなっていた。


「………なんか黒い格好をしてるからブラックなんだよね。ホワイトさんもそれが理由なのかも」


「…………」

 そこに行き着いてしまったか、安易すぎた。


「何でもいいだろ!俺達は目的を果たした。これで俺達も帰らせてもらう。それじゃーな」

 立ち上がりそそくさと帰ろうとしたが、


「お待ちになって頂けますか」


「うっ」……アルヴィア姫


「な、何でしょうか?」


「ま〜そんなに嫌そうな声を出さないでください。傷つきますわ」

 アルヴィア姫は不敵な笑顔で微笑む。

 もう面倒事はゴメンだ。これは…逃げるか!


「お待ちください勇者様!」


「え!?」

 さくらと陽菜乃ひなのが驚きの声を上げる。


「アルヴィア姫、約束をお忘れですか!」


「分かっております。申し訳ありません。これ以上は決してお話はしません。しかしアインを含めた兵士達を納得させるには最低限それを知る必要があるかと……」


 そばには数人の兵士とアインが控えていた。


「確かにそうかもしれません。

それじゃ〜勇者らしいことでもしましょうか!」


 倒れ動けなくなっている兵士達をそばに行き、

『治癒の朱墨しゅずみ』をかけ

 兵士達を怪我を治していった。


 ここで気をつけたのはさくら達に見られること、

 術によっては見られると疑われる恐れがある。



「本当にすごい力です。ここまで完璧に治せるなんてそれにMPがどれだけあれはこんな多人数を……」

 アルヴィア姫とその横に居るアインは呆然としている。


「疲れた。アルヴィア姫、取り敢えずイメージアップは出来たと思うので俺達は帰ります。宜しいですね」


「いえ、最後に一つお願いがあります」

 

「ん?なんでしょう。難しくなければ良いですよ」


「私と結婚して頂けないでしょうか」


「……………はぁーーー!?

なにを言ってるんですか!!」


 蒼字そうじは飛び退くように驚く!


「もちろん、形だけでも構いません。

私には強い繋がりが必要なのです!」


 アルヴィア姫は真剣だ!冗談を言っている雰囲気など一切無い。それはそれで問題だ!なんて言って断る。大体何で俺と結婚したいんだ?まずはそこからだな。




「オホン、アルヴィア姫、落ち着いてください。いきなり過ぎて分からないですが、何故結婚をしなければいけないのですか?」

 実際は落ち着けとか言って自分があたふたしていた。そして落ち着いてない事を本人が分かっていない。


「私は国を代表する者としては余りにも無力、どうすれば国の為、国民の為になるかを考えての判断です。勇者である貴方との結婚、そしてキャリーちゃん様の力、この二つの力を持って私は国の武力に大きく貢献することが出来るのです」


 この話を聞いて俺はかなり萎えた。

 そりゃーそうだ会って間もない相手に惚れる訳が無い。美人に言われてやや舞い上がっている自分に気がつき恥ずかしくなった。


「アルヴィア姫……あなたは真面目過ぎです!自分をもっと大切にしてください!それと先程も言いましたが魔王軍が襲ってきた時はご協力することはお約束します。これで良いでしょ」


「それだけではダメなのです!周りが納得しません」



「はぁー!俺をあんたの道具じゃない!言い方がキツイかもしれないが、そんなの俺はゴメンだ!俺はちゃんと好きになった人と結婚したい」


 アルヴィア姫は苦々しい顔をしてから、フッと顔が

変わった。


「分かりました!では惚れられるように努力します!」


 ちがーう真面目か!いや真面目だ、真面目過ぎる。アルヴィア姫は相当な努力の人な気がする。諦めることを知らない。これはめんどくせ~


「アルヴィア姫、全くに伝わっていなさそうですが、今日は疲れたんで帰って良いですか?」


「分かりました。お止めして申し訳ありませんでした。それではサマリンに戻りましょう」


 この時俺は疲れて考えることを放棄していたのだが、波乱の幕開けとなることを想像するのは、そう難しくなかった。


ご愛読して頂いた方、本当にありがとうございます。

面白く書けるよう今後も頑張っていきたいと

思います。(*´ω`*)


「面白かったらブックマーク、下の評価★を


 よろしくお願いします!(◡ω◡)」

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