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第86話 カースボーンドラゴン


◆アルヴィア姫の視点


「凄い……これがエクスキャリバーの力」

 アインはそのあまりにも圧倒的な力に感動して

動きを止めていた。しかしすぐに頭を切り替え、

兵士達に指示を飛ばす。そして再びアルヴィア姫を見ると


「アルヴィア姫様、どうされました!?」

 アルヴィア姫は手と膝をつき何とか倒れないよう

踏ん張っていた。


「アイン大丈夫です。魔力を使い過ぎて立つのが

難しくなりました」


「そうですか……あれ程の力を使ったのです

当然で御座います。我々が不甲斐無いばかりに

何とか申し上げればよいのか」

 

 アインは頭を下げ謝るが、

「良いのですアイン、私は皆を守りたかっただけなのです

そのためなら出来ることなら何でもやります。

アイン、私はもう立つことすらままなりません。

ここからはあなたにお任せします。良いですね」


「は!もちろんで御座います」

 アインは再び兵士に指示を出し魔物の残党狩りを

指示した。


 セネイラがこちらに歩いて来た。

 

「まさかアルヴィア姫、あなたにこれ程の力が

あったとは驚きです。ですが、ここまででしょうか、

すでに魔力切れを起こしているようだ!さっきのような

力は出せまい!トドメといこうではありませんか」


 地面か突然の揺れる。そしてガラガラと音をたてて

地面から現れたのは黒き骨で出来た巨大なドラゴン


「カースボーンドラゴン」


 瘴気を発し、目が無いにも関わらず鋭い視線を感じる。


「くそ!身体が……さっき以上に身体が重い」

 アインは膝をつきとうとう立つこともままならなく

なっていた。


「こいつは特別!私が丹精込めて作ったドラゴン

特と味わうが良い」


 カースボーンドラゴンの尻尾が天高く伸び

兵士達ががいる中央付近目掛けて振り下ろした。


「うわ~~」

「ギャーー」


 地面は大きく裂け兵士達がゴミのように転がっている。


「そ……そんな……くッ」

 私はあまりの光景に絶望していた。

アインですらまともに動けない瘴気の中、見れば分かる

誰一人として動いているものはいない。



 セネイラはアゴに手を当て

「ん〜どうしましょうか…あなたを殺しても差ほど

得はないように思いますが……しかし考えが変わりました。

あれ程の力を持っていようとはさすがは王国の姫君、

爪を隠していたようですな〜……脅威と判断しました。

必ず殺さねばならない敵として、死になさい」

 

 セネイラは高らかに手を挙げると、再びカースボーン

ドラゴンの尻尾が上がり、


「さようなら、アルヴィア姫」


 セネイラは手を振り下ろした。尻尾は一直線に

私に向って突っ込んでくる。


 

 あ〜私は死ぬのですね!時間がゆっくりと流れていくいく

アインとレミが張ってこちらに来ようとしている。

陽菜乃ひなの、さくらさん、一花いちかさんが

叫ぶながらこちらに向かおうと必死に動いているのが

分かります。……ごめんなさい私は不甲斐ない上司でしたね、


 私の目から涙が溢れた。


「ギィーーー」

 

 何の音でしょ……怖くて悲しくて涙が止めどなく流れ

前が見えません。でも、そこに誰か居ることは

分かりました。そして、私は死んでいない!?



「ぐおーー重い!頑張れ俺〜」

 

 涙を袖で拭き、見たものに私は驚愕する。


「あなたは……あの時の!?」

 以前私を攫った黒ずくめと同じ格好の男が攻撃を

防ぎ、私を守ってくれている。


「うぉーりゃーー」

 黒ずくめの男は攻撃を弾き飛ばした。


「ゼーゼーハーハー、やったぜ俺!

アルヴィア姫大丈夫ですか」


 男は私に手を差し伸べ、


「何故私を助けてくれたのですか?」

 一時ではあるかもしれない。それでも私の恐怖が

緩み、咄嗟に疑問の言葉が口から漏れてしまった。


「え!?それはですね……なんといいますか」

 男は以前と同じくしどろもどろになる。


「アルヴィア、案外優しいのよ蒼字そうじは」


「あ!?バカ言うなって言っただろ〜キャリーちゃん」


「は〜バカとは何よバカとは!そんな昔の事なんて

覚えてないはよ!バカ〜」

 

「は〜」と溜め息を出す男、


「疑問は色々とあるでしょけど今は彼奴等を倒しましょう。

終わったら話がありますんで宜しくアルヴィア姫」


 男は私に一言言ってそのまま歩いて行った。

 何故あんなにも巨大な魔物に散歩でも行くかのように

行けるのでしょうか、そして、私は安心してしまったのか、

彼が言った、終わってからの話、それが気になって仕方が

ありませんでした。


蒼字そうじの視点


 ま〜強いよな〜なんとかなるか……


………………………………………………………………


『カーソラー』 Lv:95


種族:アンデット(カースボーンドラゴン)

年齢:5

称号:朽ち果てしドラゴン

職業∶特になし

加護∶特になし

魔法:特になし


HP:245500/245500(+0)

MP∶0/0(+0)

気力∶188500/188500(+0)

魔力:0(+0)

筋力:196000(+0)

耐久:66000(+0)

敏捷:65300(+0)

運 ∶0(+0)

スタミナ∶89500(+0)


技能:固有スキル 『カースブレス』Lv7

      『死に戻り』Lv4

      『瘴気放出』Lv8



召喚条件:ドラコンの遺体とカースオーブを使用した魔術



………………………………………………………………


「呪われしドラゴンですか、無理やり起こされて

さぞかし機嫌が悪いだろう。すぐに安らかに眠らせて

やるからな」

 俺は筆を片手に走り出す。


 カースボーンドラゴンは胸を前に出し、ぐっと腕を開くと

胸や腕から鋭い骨が突き出て、そのまま俺の方向に

伸びてきた。


「チッ、速い」

 骨は鋭く直線的に伸びる。俺は躱しながらも

数の多さと速さに押され、徐々に追い込まれていた。


「ちっくしょーこのままじゃ、ヤベー」

 俺は筆を後ろに構え回転、


『一文字 一閃 転』

 回転しながら踊るように骨を切り裂き前進する。


「よーし、喰らえ!『丸火まるひ轟炎太鼓ごうえんだいこ


「ゴォー」

 火の波動を受けたカースボーンドラゴンは

弾け吹き飛んだ。


「ん!?終わった?」

 骨がバラバラと宙に飛んで落ちていく。


 おかしいぞ……高レベルの魔物にしては弱すぎる。

こんな簡単に倒せないはずだけど……


 俺は周りを見渡すと骨が僅かに動いた。


「ヒュン、ヒュン、ヒュン」

 骨が宙に舞いながら俺の周りを回り、


「なに!?」

 いつの間にか俺はカースボーンドラゴンの腹の中に

入っていた。


「これはヤバい!」

 骨から濃縮された瘴気が吐き出され、このままでは

呪いを受けてしまう。


『ブラックフィールド』

 自分の周りを黒墨で囲む。


 そんなに保たないぞ!

 この後どうする俺!考えろ俺!頑張れ俺!





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