幕間 名探偵さくら
◆一花の視点
私達は祝福を受けて後、軽く身体を動かそうと言う話になり外で訓練をしていた。
「お母さん、すごい!前よりも念動力の力が上がってるよ」
「えへへ、ま〜ね!でも私のおかげじゃないよ!さくらから送られてくる魔力の量が多くなったからだよ。なんかすごく力が出るのよね!」
「私も前より上手くお母さんに魔力を供給出来てるみたい。MP(魔力量)の消費は変わってないから、間違いないよ」
「ふ〜ん感覚的には変わってないけど、それって良いことだよね!よ〜し気合入れちゃうよ」
「お母さん、気合はいいけど調子に乗って周りに被害出しちゃダメだよ!念動力ってすごい力だけど、コントロールが難しいらしいから」
「分かってるって、そう言えば今日もひなちゃんはえ〜っとなんて名前か忘れたけど有名な魔術師さんのところに行ってるの?」
「うん、こないだの襲撃事件の件で、黒ずくめの男に今度こそ勝つんだって、陽菜乃意外と負けず嫌いだから」
「そっか〜昔からひなちゃんの事は知ってたつもりだったけど、それは知らなかったな〜」
「お母さん、私も負けないよ!今度こそアルビィア姫を守れるくらい強くなって陽菜乃と一緒に黒ずくめの男を捕まえるよ」
「え!?それはダメだよ!」
「?」…………「お母さん……なんでダメなの?」
さくらがびっくりしている。私また変なこと言っちゃった。今度は心配している顔になってるよ。
正体が蒼字くんだからさくらとは戦って欲しくないんだよ。なんとかしないと!
「そうね、アルビィア姫を攫ったのは良くないことよね。でも実は黒ずくめの男にも何か理由があったんじゃないかしら」
「お母さん……どうしたの?いつもだったら、陽菜乃みたいに、打倒黒ずくめ男って言ってると思うんだけど……もしかして何か知ってるの?」
「ギクッ」ヤバい!さすがは我が娘、名探偵コ◯ンも真っ青な推理力、ダメよ一花、ここでバレたら蒼字くんに怒られる。
「アハハハ、そんなの知ってるわけないじゃない。さくら何を言ってるのよ〜冗談 き・つ・い・ぞ!」
「ん〜お母さん……昔、お父さんが病気で居なくなった時も、出張で旅行で世界一周しに行ったのよ〜って言って同じ反応してたよ!」
私はダラダラと汗を流す。
「お母さん!正直に言ったほうが楽だよ!大丈夫、私はお母さんのすべてを受け止めるから」
さくらは手を広げ私を誘惑する。
あ〜あそこに飛び込みすべてを話したい〜。そもそも蒼字くんならなんだかんだで許してくれる気がするし、ま〜いっか〜。
私は蜂蜜に誘われるプ◯さんの如く、さくらの方によたよたと飛んで行く。
「あら?一花さんにさくらさん、こんにちは、こちらで訓練ですか?」
ん?セレーナさん、助かった〜危うく喋っちゃうところだった。
セレーナさんは私に近づき、小声で、
「一花さんダメですよ!もう少し我慢してくださいね。必ずいつか表舞台に彼を出しますから」
そう言ってセレーナさんはウインクした。
女性の目からしても魅力的な人だと思う。




