幕間 一花の葛藤
◆時を遡り、一花視点
やったーー蒼字くんもこっちの世界に来てるなんて運命かも、早くさくらに教えないと……ん、いや!言ったらダメなんだっけ、どうしよう、でも絶対言わないでって頼まれてるしダメだよね〜 は〜嬉しいけど上手く誤魔化せるかな?私そういうの苦手なのよね。ま〜聞かれなければ言い訳だし、そのうち蒼字くんを説得してさくらに会わせよ!
「ただいま〜」
「あ!お母さんお帰り、温泉はどうだった?」
「もう最高だよ!あんなに大きなお風呂なんてなかなか入れないし、それよりさくら大ニュース大ニュース」
「大ニュース?何かあったの?」
「あのね!ソウ……」
だ!?ダメだった口が勝手に動いちゃった。
「ソウ?どうしたのお母さん、教えて?」
「ソウ…ソウ…ソウなのよ!行ったらセレーナ様が居てね」
「え!?セレーナ様、あ!そっかそうだよ!セレーナ様が入るよね。お母さん大丈夫だった?怒られなかった?」
さくらが驚いている。我が娘ながらなんと可愛いことか、なんて考えてる場合じゃないわ。
「うん、怒られなかったわよ。そう!むしろセレーナ様と仲良く慣れたかも、色々と話が出来たの!」
「すごい、お母さんどんな話をしたの、教えて!」
「フフ〜ん、教えて欲しい〜実は使徒様は……」
あーわたし〜それもNGワード〜ダメなんだって!
「えーーっと使徒様がどれだけ素晴らしい人か話し合ったのよ!」
「使徒様、確かホワイトさんだよね!すごく恥ずかしがり屋で喋れなかったけど、どんな人なんだろう!セレーナ様なんて言ってたの。
「え!?え〜とホワイトさんはとっても良い人で、意外と喋ると面白くって、あと意外に熱い男よ」
「へーそうなんだ、顔も全く見えないからどんな人か全然わかんないけど、私も喋ってみたいな〜」
「大丈夫!大丈夫!すぐに喋れって言うかもう……」
「もう?どうしたの?今日お母さんおかしいよ。なんか苦しそうに見えるんだけど、悩みがあるなら聞くからね。いつでも言ってよお母さん」
うっ、なんて良い娘を持ったのかしら、私は幸せ者よ。だけど言えないよ〜蒼字くん早く話させて〜!
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