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第71話 ハワイラン草ゲット、サーヤの情報ゲット


 俺達は食事をして少し落ち着いた所でふと思った。


「俺達の目的ってさ〜何だっけか?」

 あまりにも濃厚な出来事が連続であったので、早く帰りたいな〜と思ってしまい。わからなくなった。


「も〜う!蒼字そうじさん忘れちゃダメですよ!私達はハワイラン草を取りに来たんですよ!あと一つ下層にあるんですからここで帰ってらバカですよ!」

 リルさんの一言はたまーにグサッと来ます。別にボケたんじゃないからね!マジ疲れたんだよ。


蒼字そうじは休んでていいよ。ここからは私達がやるから」

 レイチェルがジャキンっと色んな道具を出しフル装備。


「お、おう、分かったよ」

 いつも、以上にやる気満々だ

 ……取り敢えず任せよう!



……………▽


ここは36階層、目的の場所に着いた。


「うん〜〜ここはいい気候だな〜」

 俺は腕を上げ背伸びをして深呼吸をする。

 ここはさっきまでとは違い暗くもなくジメジメもしていない。気候が快適で気持ちが良い。


「気持ちいいです。魔石もいっぱいで最高ですね!」

 ここの魔物はリルの一撃でほとんど沈黙するから魔石がいっぱいでウハウハなのは分かるけど、少し心配だぞリル、金の亡者になるなよ」


「アッハハハ、イケイケイケ〜」

 何なんだろうね〜あの現代兵器ぽい物、レイチェルは右手にはマシンガン、左手にバズーカ、背中にファン◯ル?

 魔物をボコボコに攻撃し圧倒している。本人は強くないような事を言ってたけど十分だろうがまったく。


「お〜いレイチェル、魔物はもういないから落ち着け!」


「アハハ、ごめんごめん、たまにはいいよね。ぶっ放すの、テンション上がっちゃったよ」

 

 楽しそうなレイチェルを抑え、次はあっちかな!

 

「シューン、シューン、シューン」

 魔物の隙間を縫うように移動し、刃を滑らせ斬り伏せていく。

 一切無駄のない芸術的な動きを見せるジャンヌ。


「後輩その辺の小枝で魔物をバシバシ切ってるけど、ちょっと先輩風吹かせてたけど、怖いんだけど!」

 風太はジャンヌを見て顔を引きつらせている。

 

 その気持ちは俺もよく分かる。ジャンヌが私も戦うと言った時は、止めようとしたけど、もしもの時は俺が助けるから大丈夫だ!そう風太が言ったから様子を見ていたけど、まさかこんな事になるとは、


「セレーナ様……ジャンヌは聖女だったんですよね?」


「そうよ。ジャンヌさんは聖女、だけど聖女の中では今でも異色な経歴の持ち主かな、ジャンヌさんは剣士でもあったの、しかも凄腕の」

 うん、見たら分かる。あんなのと戦うことになったら俺は裸足で逃げ出すだろう。あれは本物の剣士だ。


「ジャンヌさん、蒼字そうじが呼んでいるわよ」

 セレーナ様がジャンヌを呼ぶと、一瞬で残りの魔物を斬り伏せ。こちらに戻って来た。


「ご主人様、遅くなり申し訳ありません。ジャンヌ!今ここに戻りました」

 ジャンヌは膝をつき、かなり堅苦しい言葉遣いをする。なぜだろうか?気楽でいいぞと言ったら余計に堅くなった。どうしようかと思っていたら、セレーナ様はしばらく本人のしたいようにやらせた方がいいと助言をくれた。うん!仕方がない。黙っておくことにするが、予想以上になっている。


「ジャンヌ凄いぞ!あの動きはなかなか出来ない。驚き過ぎて何度見したことか」


「え!?そ、そうですか、そんな〜大したことはないです」

 ジャンヌは顔を少し横に向け照れている。


「それに手に持っているのはなんなんだ?」


「……小枝です」


「そうだよな、うん。何でそれで魔物をあんなにスパスパ切れるんだ?びっくりなんだけど!」


「それはですね」

 ジャンヌは枝に力を加え始めると、枝に薄い橙色のエネルギーが纏わり剣の形状になっていく。


「これって…魔力とは別物か?」


「はい、その通りです!これは『闘気』闘う気力をエネルギーとして具現化したものです」


「それは強化魔法とは別物なんだよな。なんて言うかただの枝だったのに切れ味の良い剣と同じくらい圧迫感がある……攻撃的な気なんだな」


「魔法とは別物です。魔力ではなく気力を消費しますので魔力が少ない主には戦士、格闘家、盾使い等の近接戦闘を行う職業の者が使います。ご主人様が言う通り魔力に比べて攻撃的、つまり破壊を目的としており威圧的になりやすいと思います」


「ふ〜成る程、それって俺にも使えるんだよな!」


「もちろんです。ご主人様ならすぐに使えるようになるでしょう」


「お〜、よ〜しやる気が出てきたぞ!ジャンヌあとでその闘気の使い方を教えてくれ」


「はぁ!?ご主人様に手取り足取り教えるのですね」

 ジャンヌは驚いたあと両手で顔を押さえクネクネしている。


「お…おうそこまでしてくれると助かる」

 さっきまでの凛とした感じとギャップか凄いな。



「それでどこから探そうか?」

「たぶんすぐ見つかるよ『リアルマップ 転記』」


………………………▽



「ワーーーいっぱーいだ〜〜!」

 リルから歓喜の声が響き渡る。


 今回はハワイラン草を事前に見ておいたおかげで、リアルマップが使用出来た。おかげでたくさん生えている生育地をすぐに見つけることが出来た。


「凄いわ!こんなにあればラン丸薬が年単位の数で作れそう。これでみんな大喜びだわ」

 セレーナ様は喜んでいるがふと思った。体力が回復したからといって無限に働かせるつもりかと?もしかしたら聖神教会はブラック企業なのだろうか……


 それからハワイラン草を取れるだけ取った。

 マジックブレスレットがいっぱいの草、相当な量が取れたと思う。


「さ〜て帰りますか、みんな準備してくれ」

 軽く休憩を取り帰りの準備を始める。


「あの〜ご主人様、下層には行かないのですか?」

 ん?ジャンヌは下層に用でもあるのか?


「いや、俺達の目的はこのハワイラン草だから、ここより下層に行く必要はないぞ。下層に何かあるのか?」

 聞いといてなんだがジャンヌは邪神の件がある、あまり下層には行きたくないと思ってたんだけど。


「いえ、用は特にありません。下層には多くの財宝がありますので行かれるのかと思いました」


「あ〜財宝か、冒険者としては魅力的だよな!ただ今のところは用はないかな!ちなみにどんなお宝があるんだ?」

 俺は興味が出てきたので聞いてみた。

 

「はい、そうですね。巨神兵の像、女神テュケの指輪、煉獄の大斧、フレイムの鎧、イージスの盾、グラムの器、()()()()()()()()()()、ヘルメスの杖、ケルスの血、破滅の剣ティルフィング、ヤドリギの杖、あとですね」

 

 ん?………凄い武器とか道具の中に気になるワードが出てきたような気がしたけど…間違いないよな〜。


「悪い、確認だけどエクスキャリバーって聞こえたけど気のせいかな?」


「言いましたが、何か問題がありましたでしょうか?」

 俺が眉間にシワを寄せて聞いたからジャンヌは悪いことをしたと勘違いして恐る恐る言葉を選んで言う。


「ジャンヌ大丈夫だ。特に問題はない。ただ凄く気になる事があったから聞き直しただけだ」


 ジャンヌはホッとしてから、

「そうですか、エクスキャリバーの鞘はここの最下層に設置されています。ただ申し訳ありませんがこれだけは持ち出す事が出来ません」


「え!?なんでそれだけ?」

 俺はそれは後々取りに行きたかったので、持ち出せないと聞いて愕然とする。


「邪神アスタローネの力を外に出さないためです。邪神アスタローネは今も50階層に居るはず、そこから漏れてくる死のオーラはすべての者にとって有害になる物エクスキャリバーの鞘はそれを防ぐ防波堤として使われています。死のオーラを外の世界に出さないために」


「…………そうか、分かった!」

 エクスキャリバーの鞘はその様に使われていたのかキャリーちゃんも言ってたけどサーヤは魔力を抑える力に優れている。死のオーラを抑える事に使われるのは理解できた。一点理解出来ないのはなんでキャリーちゃんがそのことを知らないんだ?何かがあったということか?


 俺は考えたが、今ある情報では分からないと思い、サーヤの事が分かったことだけでも良しと考えることにした。


 目的のハワイラン草を取って上層(20階層)へと向う。途中の階層主は一定の期間湧いてこないので、ずいぶんと早く目的地に着くことが出来た。


 20階層にあるレイチェルの家で一日過ごし、身体を休め転移装置によって一気に地上へ移動した。


「やっと戻れた〜ダンジョンは嫌いじゃないけど、あんまり長くいると神経使うから疲れるんだよな〜」


「ご主人様なら大丈夫です!あと数回ダンジョンに潜れば慣れます。ご主人様に出来ないことはありません!」


「お、おう…ありがとうジャンヌ……」

 ジャンヌさん励ましてくれるのは嬉しいけど、大丈夫だから、俺は自分否定とかはしてないから……


 ジャンヌはとにかく俺を褒めたり励ましてくれる。先日も野菜が上手く剥けず、「あ〜くそ〜失敗した〜」とぼやいたら、優しく励ましてくれた。ただその後、「次は上手く剥けるように練習しましょう」と言って皮剥きをずっとさせられた。ジャンヌは熱血スパルタタイプかもしれない、発言には気をつけよう。



 

「おーー居た居た!にいさん居たよ!」

「本当に居たか、ねえさんは相変わらずだな」



 二人の男がこちらを見て何かを言っている。

 どうやら俺達に用があるみたいだけど、すごく強そうな気配、面倒ごとに巻き込まれなければいいけど。

 


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