第58話 エクスキャリバー
突然タイトルを変更してすいません(◡ω◡)
「キャリーちゃん!」
そこには久方ぶりに会う聖剣が置いてあった。
「何してんのよ!時間ないわよ!」
キャリーちゃんに言われ空を見ると巨大な岩石が今………放たれようとしていた。
迷っている時間はないようだな!
俺は覚悟を決める。
エクスキャリバーが置かれている場所には二人の護衛がついているが、俺はお構いなしに一気に接近、護衛兵は突然のことに驚きながらもエクスキャリバーを守るべく前に出る。
「すいません………『縛筆』」
二人の護衛兵は動きを封じられ、モジモジしなから
イモムシのようになって倒れる。
「オマエーやっぱり企んでいやがったか!」
アインは殺気を放ち敵意を剥き出で今にも飛びかかって来そうな雰囲気だが、アルヴィア姫の護衛もあり感情だけの勢いでは動かなかった。
護衛兵が俺の周りを取り囲む中、俺は気にせずキャリーちゃんと話をする。
◆アルヴィア姫の視点
なんて事でしょう。この王都に魔王軍が侵入してしまうなんて、突然立ち上がって話をしだしたのはマドリック侯爵、明らかに異常な目をしており正常ではない。何者かに操られている。マドリック侯爵は空に指を差した。その先には魔物の軍団と巨大な岩石。
私は恐怖で動くことが出来ませんでした。しかしセレーナ様を見た時、その凛とした顔とその堂々とした発言を聞いた時、私の中で何かが変わった。今こそ私達王族が強い意思を見せなければなりません。
私は恐怖を打ち負かしその場に残ることを決意をする。
そして私はこの後、奇跡を見るのです。
◆蒼字の視点
「キャリーちゃん何とかなるんだろうな!」
「私を誰だと思ってるの!伝説の聖剣よ!楽勝よ!楽勝」
「オッケー信じてるぜ!行こう」
俺はキャリーちゃんを手に取る。
「先に言っておくは、私は超超特別な聖剣なのよ!」
「知ってるよ!伝説の聖剣エクスキャリバーなんだからな」
「そう!だから誰しもが扱うことができないわ。扱えるのはアーサー子孫、あんたは僅かに適性があるけど本来は使えない。いーい、あんたは本来私を持つことが出来るだけで扱うことは出来ないの、何故ならアーサーの子孫に比べて百分の一程度の適性しかないから、でもあんたなら出来るわ。その圧倒的な魔力量(MP)を持つあんたならね!」
俺は大きく跳躍し護衛兵を躱し、セレーナ様の傍に降り立った。
「セレーナ様、すいません、この後面倒なことになるかもしれません!」
セレーナは何故か笑顔で、
「いいえ、何の問題もありません。今あなたが出来る事をやって下さい」
その言葉は演説の中でセレーナ様がやって欲しいと
言ったこと。
「分かりました。俺の出来る全力で止めてみせます」
再び空を見上げると岩石が落下してきていた。
残り時間は一分もないだろうか………
「キャリーちゃん、力を貸してくれ!」
「派手に行くわよ!」
俺の周りに魔法陣が展開、恐ろしい程の魔力が放出され青白い光の粒子が飛び散る。
「いーい蒼字、さっきも言ったけどあなたの適正値はやアーサーの子孫に比べて百分の一程度、つまり私を使うには百倍の負荷がかかるの、かなりしんどいから覚悟しなさいよね!」
「直前に言うな〜」
エクスキャリバーが黄金に輝き粒子を放出、
青と黄金の粒子が拮抗する。
「グッグググ…………負けるかーーー」
膨大な魔力が押し寄せてくる中、
俺はそれに耐え剣を振る。
………………………………………
『エクスキャリバーーーーー』
………………………………………
光が空へと登り、巨大な岩石、スカイドラゴンを飲み込んだ。
空から眩い光が粒子となって降り注ぐ。
民衆を含む王国軍、冒険者はその美しさに目を奪われていた。
そしてそこには大空が広がっているだけで巨大な岩石もスカイドラゴンも居なくなっていた。
「はーはーはー、あ〜しんど〜」
キャリーちゃんから流れてくる力に耐えるためかなりの魔力を消費した。
「あんた………ダルいだけなわけ?」
キャリーちゃんに顔がないので分からないが呆れているのが分かる。
「なんだよ!一応上手くいっただろ。何か問題でもあるのか?」
「ないわよ。あんたどんだけよ!」
「なんが?」
キャリーちゃんが何が言いたいのか分からず混乱する。
すべての人が呆然とする中、こちらにセレーナ様が
歩いてくる。
「私の目に狂いはなかったみたいね。お疲れ様……いえ違うはね!」
セレーナ様はキリッとした真面目な顔でお辞儀をして、「この度民衆を救い私達をお救い頂きありがとう御座います。使徒様」
「……………は?」
何を言っているんですか?まさかセレーナ様、俺をまたはめるつもりでは………
「もしやと思いましたがセレーナ様、このお方が、使徒様なのですか!」
こちらに駆け寄って来たのはアルヴィア姫、そして勘違いしてる〜どうして?自分で言うのもなんたけどメッチャ怪しいで〜。
「いえ、聞くまでもありません。聖剣エクスキャリバーを扱うことができた。それこそが確固たる証拠」
マズイ……アルヴィア姫は完全に信じきっている。
俺はセレーナ様の方を見ると僅かに笑っている。
くそ〜はめられた〜。
俺は心の中でため息をして、
「アルヴィア姫、無断で聖剣をお借りしてしまい申し訳ない。やはり素晴らしい剣ですね」
「当然よ!私以上の剣はいないんだから!」
キャリーちゃんに言ったつもりじゃないんだけど……
俺は剣をアルヴィア姫に差し出す。
「使徒様、ありがとうございます」
アルヴィア姫が受け取り去り際に「ありがとうな!」と一言言って離れた。
「セレーナ様」
「なんです!使徒様」
「お話があります。宜しいですか」
「はい、使徒様」
……………………▽
その後、魔王軍の魔物は王国軍と冒険者によって掃討された。しかし残党がいる可能性がある為パレードは中止、俺はセレーナ様とともに王都の大聖堂へと向うことになった。
「はめましたね!」
「何を言われるのです?使徒様!」
「もういいですってば!」
そろそろ話を進めたい。
「ん〜そんなにおかしいかしら?蒼字がしてくれたことは凄いことよ!私、感動しちゃったの!これは間違いなく使徒様だって」
「も〜いいですよ!聞いてくれないんですね!は〜ちょっと外の空気吸ってきま〜す」
俺は馬車を飛び降りた。
「なんで分らないのかしら?どう思う風太さん」
「あ?そんなの蒼字からすれば当たり前のことをやったとしか思ってないからだ!」
「ん〜それは少し困るかしら」
「何故お前が困る」
「蒼字は本当に凄いことをしたの、あんな巨大な岩石が落下してくる絶望的な状況からたくさんの人を守りアルヴィア姫も守ったのよ。それが当たり前のことで終わっちゃうのは寂しいわ」
「確かに………あいつの良いところであり悪いところ、なんだろうな!それで、あいつをどうする」
「どうもしないは、ただ感謝を伝えるだけよ!」
「あ〜……そうしてくれ、あいつはニブい!」
二人は笑みをこぼした。
そこに戻ってきた俺はなんか良いことでもあったの?と聞いてみたけど教えてはくれなかった。
ご愛読して頂き本当にありがとうございます。
面白く書けるよう今後も頑張っていきたいと
思います。(*´ω`*)
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