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第53話 聖女誘拐事件解決?


「ば!バカな!?ありえん」

 上半身だけになっても喋ってる。まったく悪魔は

油断出来ないな〜さっさと消滅してくれよ。


「貴様は一体何者だ!」

 デーモンロードがなにか言ってるが俺は気にせず


「魔を退ける白き浄化の華!黒き闇を消し飛ばせ!』



……………『斬魔白華印ざんまはっかいん


 斬撃により描かれた白刃の華が咲き乱れ

 デーモンロードを浄化した。



「いや〜やられたよ。まさかデーモンロードが負けるなんて」

 ドリュー司祭の身体を使い大司教ゾールが喋りかけてきた。


「もう帰ってくれるか、今日は疲れたんだけど」


「そうだね、僕も今日は疲れたよ。セレーナに会えないのは残念だけど、君のお陰でとても有意義な時間になったよ。ね〜君は一体何者なんだい?勇者それとも………使徒なのかな?」


 その言葉にセレーナは反応する。

 しかし俺は気がつかず、


「ん?勇者?そんなわけ無いだろ。大体使徒って何だよ?神の使徒とかなら願い下げだけどな!」

 俺は勇者になれなかった男、使徒は知らん!


 無表情でアッハハハと笑う大司教ゾール、そして糸が切れたようにドリュー司祭は倒れて動かなくなった。


「は〜気を抜いても良いかな〜風太」

「俺に聞くな!自分で考えろ。仕方ないから俺が警戒してやるから休め」

 ワンワンと言うが最後は優しいツンデレ風太さん。


 俺はその場で腰を下ろし、フーっと大きく息を吐いた。

 そこにセレーナ様が傍に来て膝をつき俺の左腕に触れた。


『ホーリーキュア』

 俺の左腕の火傷が綺麗に治っていく。


「うぉー凄いですね。やっぱり魔法って便利!ありがとうございますセレーナ様」



「大したことではありません………顔を見せては頂けないのですよね?」

 突然の一言にびっくりする。


「アハハ、やっぱり気になります?でも諸事情で見せることが出来ないんですよ。本当に申し訳ない」

 俺は頭を下げる。しかしセレーナ様は首を振り、

「貴方の顔を見てお礼が言いたかったのですが、それはまたの機会をに取っておくことにしますね。貴方がもしも使徒様なら私達はかならずまた会うことになるでしょう」

 セレーナ様は笑顔でそう答えた。

 けど俺使徒じゃないよ。



 それから王都の近くまでセレーナ様を護衛し、そこで別れた。


 別れたあと詳しくは分からないがセレーナ様は衛兵に保護され、殺された護衛兵を回収された。




◆アルヴィア姫の視点


 なんという事でしょうか、聖女様一行が何者かの襲撃され現在行方不明になっているなんて……恐らくはアビスによる犯行、何としても聖女様を無事に救出しなければなりません。


 私は急ぎ通路を歩いていると前から陽菜乃ひなのさん達が走ってきた。


「アルヴィア姫、聖女様が居なくなったって本当!」

 陽菜乃ひなのさんが焦った顔で声をかけてきた。さくらさんも同じ様に心配なさっている。


陽菜乃ひなのすいませんがもう少し声の大きさを落として下さい。これはとてもデリケートな問題となります」

 陽菜乃ひなのはいっけねっと思い口を抑える。


「ありがとうございます。それで聖女様が何者かに拐われたのは本当です。襲撃者は不明ですが、恐らくアビスの犯行かと……」


「そんな………聖女様が悪魔崇拝者に捕まったなんて………アルヴィア姫、私達も捜索させて下さい!」

 さくらさんが真剣な顔で聖女様を助けに行くと言ってくれた。


「ありがとう……しかし行かせるわけには行きません。相手はアビスかもしれません。今の貴方達では悪魔を相手にするのは危険過ぎます」

 私はさくらさんの思いを理解したうえで厳しい事を言わなければなりません。彼女達は聖女と同じく決して失ったはならない勇者です。この国を守るために王族である私よりも守らなければならない存在。


「確かに私達は弱いです。でも逃げてばかりではいけないと思うんです。私達だけでとは言いません。どうか聖女様の捜索に参加させてください」

 さくらさん貴方はとても勇敢な方です。しかしアビスのやり方を知れば貴方はどうなるでしょうか、きっと優しい貴方は酷く傷つくことでしょう。私はそれが怖い、しかしさくらさんが言われている通りいつまでも逃げてばかりではいられません。私はさくらさん達を信じなければいけないかもしれませんね。


「分かりました。貴方はとても勇気のある方です。私は信じて送り出すべきですね!今からアルバート団長のもとに行きますのでついて来てください」


……▽


「聖女様を保護したのですか!?」

 私は驚きはしたなく大声をあげてしまいました。


「はい、私も驚きました。聖女様は自らの足で王都の正門まで来られたようで……」

 アルバート団長は冷静に話をしてくれました。


 話によると聖女セレーナ様は正門に居る衛兵に助けを求めたそうです。アビスに捕まり護衛兵は全員殺されてしまったと、しかしここから私は耳を疑いました。セレーナ様を助けたのは黒ずくめの男で既にその者によってセレーナ様を襲った者達は倒され捕縛している。

 その為、セレーナ様は護衛兵の亡骸の回収を兵士にお願いしたようです。

 

 黒ずくめの男………彼は一体何者なのでしょうか?伝説の剣エクスキャリバーことキャリーちゃんに聞いても頑なに教えては頂けません。「彼は友達だから」と言っていましたが、私はますます彼の事が気になり、セレーナ様に早急に話が出来るよう兵士に指示を

出しました。

 



蒼字そうじの視点

 

「やべ〜急いで帰らないと依頼の時間ギリギリじゃん!」

 俺は慌ててギルドに向かう。

「余裕ぶっこくからそうなるんだぞ!いつも言っているだろ!5分前行動を心掛けろと!」


「風太はワンワンと煩いな〜だいたい5分じゃ全然足りないんだよ!いつも同じ事ばっかり言うな!お前は俺の母ちゃんか!」


「何を言っている。俺はお前のオシメも替えたことがあるんだぞ!母親とかわらん」


「………え!?マジで、それは………ありがとう?」

 いや、これは何も言えね〜。


「ゴホン、風太とにかく間に合わん!急ぐぞ!」

 誤魔化す俺に風大は、

「よ〜し良いだろう!俺に任せろ〜吹っ飛べ〜」


「え!?」俺は風に押し出されてグングン加速、

「オワーー」そのままギルドの入口をふっ飛ばし入室俺は床を滑るようにして止まると目の前には綺麗な足が2本……ゆっくりと見上げると鋭く光る灼眼が威圧してくる。


「キャンベルさん………ただいま!」

「お帰りなさいませ蒼字そうじ、様随分と騷しいようですが!」


「慌ててしまいまして、その〜10件依頼完了しました。確認をお願いします」

 俺は慌てて頭を下げる。


「そうですか、それは喜ばしいことです。ではあわせて話を聞かせて頂きます」

 俺は応接室に通された。

 これはセーフよりのアウトなのだろうか?乞うご期待……?

 

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