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第52話 デーモンロード 恐怖の魔眼


『デーモンロード』


 悪魔の中でも上位の階級に位置する存在、数多の悪魔を従え、自身も強力な肉体と魔法を有しており一度地上に出現すれば多大な被害が出ると言われている。


 かつて村人100人を生贄に召喚された際には数十の村や町が滅び、国すらも滅びなくなりかけた事もあった。まともに戦うことが出来るのは勇者やSSランク以上の冒険者とされている。


◆セレーナの視点


 そんな!?デーモンロードを召喚するなんて、一体どれ程の犠牲を出しているのか………いえ今はそれについて考えるのはやめましょう。魔界の貴族と言われる上位悪魔を相手にするにはあまりにも無謀です。黒ずくめさんとワンちゃんを逃さなければなりません。


「待ってください!ここは逃げましょう」

 私は逃げるよう声をかけると返ってきた答えは意外なものでした。


「確かに強いけど勝てなくはないと思うんで頑張ります」

 私は唖然としてしまい一瞬思考が止まってしまいました。相手はデーモンロード、その風貌、吹き荒れる瘴気、禍々しい魔力、そのすべてが恐怖するに値するものです。しかし、黒ずくめさんの声からはそれをまるで感じません。

 彼は一体何者なのでしょうか…………()()()()()()()


 

蒼字そうじの視点


 コイツ、強いなんてもんじゃないぞ〜。でも悪魔崇拝者がどれ程酷いことをやっているかを知っている俺としてはこいつを許すことはできない。売り言葉に買い言葉くらいの勢いで敵対宣言してしまった。


 なんにしてもまずはこいつをどうにかしないとな。


………………………………………………………………


『イポス・ゼブル』 Lv:85


種族:悪魔

年齢:438

称号:デーモンロード

職業∶貴族

加護∶バアル・ゼブルの呪い

魔法:超級『インフェルノ』『ボルケーノ』

   上級『エクスプロード』『カースフレア』

   ※中級、下級と火属性の魔法を得意とする。


HP:75500/75500(+0)

MP∶228000/228000(+50000)

気力∶8500/8500(+0)

魔力:56000(+0)

筋力:6000(+0)

耐久:6000(+0)

敏捷:4300(+0)

運 ∶0(+0)

スタミナ∶4500(+0)


※装備品∶上級魔導石の指輪 効果MP+50000


技能:固有スキル 『魔眼 恐怖定着』Lv4

  ∶コモンスキル『魔力搾取』Lv6

         『血の契約』Lv4

         『瘴気放出』Lv5

        

召喚条件∶100人以上の生贄を捧げる事


………………………………………………………………


 デーモンロードの名に恥じぬ強さって感じか、戦闘スタイルは魔術師タイプ、超級魔法と魔眼が気になるところか…………まずは先手必勝!


『一筆書き一閃 乱』


 斬撃の波が鋭くデーモンロードへ向かって飛ぶ。


『エクスプロード』

 低くいくぐもった声が僅か聞こえた。


 斬撃は爆発に吹き飛ばされ消し飛んだ。


「風太〜吹き飛ばせ!」

 爆発の煙で視界が見えないので風太に風で吹き飛ばさせ現れたデーモンロードの背後にいくつもの魔法陣が展開されており攻撃態勢になっていた。


「やべっ!」

 魔法陣から火球が発射される。


「あ!?セレーナ様」

 急いで走りセレーナ様を抱き上げる。

「あら!?」

 セレーナから少し嬉しそうな声が漏れる。


 火球を躱しながら上下左右と立ち回る。火球の勢いが落ち着いたところで柱の裏に隠れつつセレーナ様を降ろす。


「セレーナ様大丈夫ですか?」

「え〜大丈夫ですよ!殿方にお姫様抱っこされるなんて初めてでドキドキしたわ!」

 セレーナ様……浮かれている場合ではないのでは?


 先程の真面目な雰囲気が霧散してほっこりモード、緊張感があり過ぎても疲れるけどもう少し気を張って!


「セレーナ様はこちらに居てください!風太をつけますんで安心して下さい!」


「分かりました。申し訳ありません。足手まといになってしまって、せめて祈らせてください」


 セレーナ様は手を組み゙祈りを捧げると白い光がキラキラと俺に降り注ぎスーッと身体に吸い込まれていく。


「これって………」

「これで瘴気からの影響は受けません、呪いにも耐性が付きました。悪魔を相手にするのであれば役に立つはずです」


「ありがとうございます。セレーナ様、聖女は伊達ではありませんね!これ程の加護を付けれるなんて驚きです!」

 これは助かる。悪魔は常に瘴気を発しており、これは人に非常に害となる。俺はある程度は耐えれるが、これ程の相手となると長く戦えば体力を奪われる。さらに呪いの耐性まで上げてもらって有難い限りだ。これで無用な神経を使わず戦える。


「それじゃ〜行ってきます!」

 俺は再びデーモンロードと対峙する。


 魔術師タイプなら接近戦には弱いはず。

 

 俺は走り接近を試みる。しかしそうはさせないと悪魔を8体召喚、先程より多いうえにニ回りはデカイ、さっきの悪魔より強いことが分かる。


 悪魔はゴリラかと思う程太い腕を俺に向かって振り降ろす。俺は腕を軽くいなし懐に入り墨ブレードで切り裂く。倒れる悪魔を蹴り飛ばすと左右からさらに2体の悪魔が接近、火札を顔面に投げ発火視界を失っている隙に切り捨てる。残り5体の悪魔は囲むように移動、一斉に飛びかかって来た。


「残念ながらお前達の攻撃は当たらん!」

 5体の悪魔達の背中が爆発し俺の前に転がってきたところを切り捨てた。


「気をつけな!いつ札が背中に付くか分からないぜ!」

 これは周辺に配置しておいた火札を見えにくい程細い墨糸でこっそりと悪魔の背中に貼り爆発させた攻撃。


「よっ!デーモンロードのイポスさんだっけか、あんたの手下は倒した。今度はあんたの番だ!」


 俺は奴の目の前まで接近していた。


「随分と態度が大きいではないか、ヒト族ごときが吐いて良い言葉ではないな。万死に値する」

 お怒りのようで、より濃い瘴気が発生している。近づいたのに離れたくなる。


「はいはい、悪かったねヒト族ごときで、ただしあんたはヒト族ごときに倒されるんだけど!」


「魔を退ける白き浄化の華!黒き闇を消し飛ばせ!』



……………『斬魔白華印ざんまはっかいん


 俺は攻撃する為に接近、しかしデーモンロードの

目が怪しく光った瞬間、俺の身体が小刻みに震え始めた。


「な!?なんだコレ〜」

 俺は力が入らず地面に膝をつく。


「愚か者!」

 剛腕に殴られ俺は吹き飛ばされる。

「グッ」壁に叩きつけられ倒れる。


 くっそ~身体の自由が聞かないだと………あの目、魔眼だな。とにかくこの状態はまずい。セレーナ様の加護のおかげで完全に身体が動かないということはない。魔眼の効果も徐々には薄くはなっている。今は逃げるしかない!


目の前に業火の渦が視界いっぱいに広がる。

『インフェルノ』だ!


 俺は何とか震える身体を動かし横へ飛びながら『破魔のふで払い』を使い躱す。


「ぐあ〜」あまりの威力に消しきれず弾かれ転げる。


「アチチ、流石に魔力値が高いだけのことがあるわ」


「虫けらはそのように転がっていれば良い」

 ズシンズシンっと音をたてこちらに歩いてくる。


「言っておくが負けるつもりはないからな!勘違いすんなよ!」


「虫が騒いでおるわ!消えるが良い」

 片腕を上げこちらに向け火を放とうとした時、スーッと俺の前に現れたセレーナ様


「そこまでです!これ以上は許しません!」

 聖なるオーラを纏いデーモンロードに対峙する。


「ほ〜聖女か清らかな気を放つ、これは良い贄となるであろう」


 デーモンロードの目が怪しく光る。

「あなたの魔眼は私には通じませんよ!」

 セレーナ様からさらにオーラが放たれ


「魔を退ける光の十字架………『ホーリークロス』」


「ゴォォォーー」

 セレーナ様の攻撃を喰らい叫ぶデーモンロード。

 しかし倒すには至らない。


「フッ、ぬるい、この程度の力とは」

「うっ」セレーナ様は苦しみの声が漏れる。

 デーモンロードは腕を伸ばしセレーナ様を鷲掴みにして持ち上げていた。


「どうした聖女の力がこの程度ではあるまい。どうやら先の戦いで力を使い果たしていたか?」

 

「うっっぐっ〜」

 手に力を入れられ苦しむセレーナ様。


「フッまあ良い。我が神の贄となりゼブル様復活をガァー」

 デーモンロードは突如叫び腕を抑える。


 目の前には聖女を抱えた黒ずくめの男が立っていた。



「風太なにをやっている!セレーナ様を守れと言ったはずだが!」


「すまんな!なかなか聞き分けのない女で、お前を助けたいと言ってな!」


「は〜そうか、結局俺が不甲斐ないから悪いわけだ」

 俺は肩をすくめる。


「貴方は悪くありません。私の我儘のせいでこのような怪我をさせてしまい」

 俺の左腕の火傷を見て悲痛な顔をしている。


「気にする事ないですよ。セレーナ様はここに戻って来た事を自分のせいと感じているようですが、俺はどの道ここに来るつもりでしたから、こいつらをほっとくとろくな事にならない。これで見逃して他の人達に被害が出たら自分を許せませんから!だから気にしないで……」

 俺は笑って答えるとセレーナ様は呆然と俺の顔を見て誰かの名前を言った。



「貴様!良くも我の腕を切り落としたな!」

 激昂して吠えるように言葉を投げかる。


「うるせいよ!俺は今はイラついてるんだよ!騒ぐな!殺すぞ!」

 俺はデーモンロードを睨みつけると、目が怪しく光魔眼を発動して俺を再び戦闘不能にしようとしているが、


「もう油断はしない!さっき見た攻撃が二度も俺に通じるとは思うなよ。呪いの対策はそれなりに準備しているんだよ」


 魔眼が発動したと同時に顔を覆っている墨帯に貼っておいた護符を発動、自分の目を守った。


「セレーナ様、俺の後に下がってください。必ず守ります」

 俺はセレーナ様を降ろすと俺の顔を見つめ、無言で頷き後に下がった。



「虫けらが!殺して魂を喰ってくれるわ」

 禍々しい魔力が高まり魔法が発動する。


「溶けてなくなるが良い!『ボルケーノ』」

 赤い魔法陣が展開され超高温の炎が放たれる。


「俺はお前達を許さない!」

 その言葉に呼応するように筆先が銀色に輝く



…………………………………………

  『 破魔のふで払い 』

…………………………………………



 一直線に飛んてくる『ボルケーノ』を消し去り、

その後に居たデーモンロードの胴体を切り消した。


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