第49話 久々の冒険………からのトラブル発生!
「悪魔崇拝者………」
俺もかつて元の世界で幾度かそいつ等と関わったことがある。正直どいつもこいつもイカれた野郎で話にすらならない。彼らは欲望のために魂を売る。
「悪魔崇拝者である彼らの目的は邪神の召喚です。その為にはどんな非道なことでも平気で行います。
特に悪魔をこちらの世界に呼ぶには供物……つまり生贄が必要となります。その為過去に数多くの人々が彼らによって犠牲になりました」
「もしかして聖女様を………生贄に!」
驚きと言うよりかは確信、元の世界と悪魔のやり方は一緒なんだ!
少し間を置きキャンベルさんは口を開いた。
「生贄には清らかな魂を持つ者が好ましく、邪神の召喚には聖女の魂が不可欠との事です」
「成る程、勇者に祝福を与える為にこちらに来られる聖女様を狙ってアビスの刺客が襲いに来るかもしれない。これってギルドとしても動くのですか?」
「はい、国王軍からこちらに依頼がありました。ただし基本的には国王軍が対応しますので、私達はその周辺の警護となります」
「へ〜そうなんですね!じゃ〜俺も参加したほうが良いですかね?」
「申し訳ありません。蒼字様はCランクになりますので、今回の依頼はBランク以上となり参加することが出来ません」
「あちゃ〜まだ参加資格がなかったか、もう少し頑張らないとな〜」
ちょっとがっかり、少しは役に立てると思うんだけど……それに不謹慎だけど聖女様を近くで見たかったわ!
「蒼字様気を落とすことはありません!良い依頼を選んで差し上げましょう!蒼字様ならすぐでございます」
俺は両肩をガシッと掴まれ、有無を言わさない威圧をかけてくるキャンベルさん……これは逃げれん!
この後ギルドに戻り、キャンベルさんがいくつかの依頼を選んてくれた。どうもこれをすべてこなせばBランクの試験が受けれるらしい…………10枚程と多くありませんか?
ま〜何にしても自分で悩んで選ぶ手間が省けた。
俺はそのままキャンベルさんにすべて依頼を処理して貰い急いで飛び出していく…………何故って?依頼期限を過ぎて失敗したら!罰金じゃん!?10枚とかどんだけハードなんですかキャンベルさん〜!!
それから数日後……
俺は走って『一文字 一閃』走っては『一文字 一閃』と魔物を斬りまくり依頼をこなしていった。
「よ〜しあと1件で終わりだ!予定より大分早く終ってるからここからはゆっくりと行こうかな」
俺は水筒の水を一口飲み山道を登る。
今回の任務はそれ程難しくはない。
内容は『爆発鳥の卵を5つ納品』
爆発鳥って何だよ……と思うがその名の通り爆発するのだ!恐ろしいことにこいつは仲間や子を守るために敵に接近して自爆する。基本的には接近されるのを避けねばならない奴、しかし、動きはそれ程速くないので墨帯で縛って終わり。楽な仕事、さっき鳥を見つけたからあとはマップを作成して、その動きを追えば見つけることは簡単!
「ヘッヘッヘ〜見つけたぞ!」
爆弾鳥の巣を発見し、そ〜っと近づく。
巣の中を見ると数十個の卵がある。ここで注意!!この卵は話によると大半以上が偽物、偽物は取って数十秒後に爆発する危険な卵なのである。
「フッフッフ〜しか〜し俺には効かないんだよ〜!」
実は俺には爆発を見抜く術がある。そ・れ・は!
『ステータス 転記』………「ハズレ」
『ステータス 転記』………「ハズレ」
『ステータス 転記』………「ハズレ」
『ステータス 転記』………「アタリ〜シャーー」
『ステータス 転記』………「ハズレ………おう〜」
ひたすら卵を確認する。ハズレが多いが数をこなし、5個の卵をゲットすることが出来た。
「あ〜面倒くさかった!」
……まさかアタリの卵は模様に星マークが付いているなんてぜんぜん気が付かなかった。それが分かってから格段に早く見つけられたので良かった。
ステータスの名称だけ確認するんじゃなくて下に特徴まで書いてあるとは親切なステータス用紙だわ!
俺は少し休憩して山を降りる。
「ちょっと待て蒼字、血の匂いがする!」
風太が吠える。
「ん?魔物か?………それとも人か?」
「人……それにかなりの人数だと思うぞ!恐らく死んでいる」
「…………そうか、まずは確認だ!見つからないように隠密行動で行くぞ!」
「分かった!相手の匂いはもう少し先だ!ついて来い!」
風太は走り俺を先導する。
おいおいこれはは酷いな!?
しばらく進むと怪しい奴らが歩いていた。野盗?………見た目はどちらかと言うと冒険者、普通に見れば何も怪しくはないのだが、彼らの後ろを走る荷台が問題、白い布が被されているのだが所々血の跡がついている。
「あそこから大量の血の匂いがする。最低でも十人は
死んでいる。間違いなく奴らが殺しているな」
「そうか……」
風太がそう言うのであれば、前を歩いている男達からも大量の血の匂いがするのだろう……殺した時の血の匂いが……
他にも気になる事がある。奴らの中にとても野盗とはかけ離れた武装をしたフルプレートアーマーの二人
そしてその間にいるシスターのような格好をしている
30代前後の女性……あそこだけが異様だな!捕まっているのか?もう少し様子を見ないと判断が出来ない。
俺は奴らを尾行することにした。
しばらくすると奴らは大きな岩の前で止まる。
何やら呪文のようなものを唱えると岩が地面に埋もれていき入口が現れた。どうやらここに奴らの根城があるみたいだ。そのまま中に入ると再び岩はせり上がり入口が閉まった。
「どうしたもんかな〜入口が閉まっては入れない。かと言って呪文なんて覚えてないぞ!」
「岩を退けてみるか?」
「風太無茶言うなよ!10m近くあるんだぞ!退けるなんて無理だ!」
「それなら破壊すれば良い!」
「それは出来るか試してみないと分からないけど、破壊した時の音で奴らにバレる。そうすると人質かもしれないシスターさんに危険が及ぶかも知れない」
「じゃ〜どうするんだ?蒼字」
いや、ま〜どうするか………
悩むが良い手を思いつかない。
「蒼字さっきの卵みたいにステータスの確認でなんとかならないのか?」
「いや、無理だろ。これ岩だぞ」
「しかしだな!さっきのは卵だぞ!それにラノベみたいに鑑定も出来るんじゃないか?」
風太のここ最近の趣味はラノベを見ること。
……犬ですか!
う〜ん、わからん!………やってみるか!
俺は岩の前まで行き懐から筆を出し魔力を込める。
『ステータス 転記』
…………「あ!なんか出た」
え〜なになに、
名称∶動く岩
機能∶呪文を唱えることで入口の開閉が可能
動かす際には魔力を100消費します。
※呪文は▼●○●▽◀△◇です!
あ!呪文書いてある。開けれるじゃん!
「出来たみたいだな。随分と便利なスキルだ」
風太が言うようにこれは便利だわ。そういえばこれって『書道神級』の能力だよな。いまいちどんな能力か分からないけど。
『ステータス 転記』
しばらく自分のステータスを確認していなかったから確認しておく事にした。
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『ソウジ サナダ』 Lv:21
種族:ヒト族
年齢:17
職業:冒険者 ランクC
称号:女神のうっかりの産物
∶霊能力者
∶筆使い
加護∶特になし
魔法:なし
HP:13000(+0)
MP∶1225000(+0)
気力∶5500(+0)
魔力(霊力):48000(+0)
筋力:4800(+0)
耐久:4300(+550)
敏捷:4100(+220)
運 ∶100(+0)
スタミナ∶3450(+0)
技能:固有スキル『書道神級』
『霊との対話』Lv.8
『除霊』Lv.8
∶コモンスキル『剣術、槍術、体術等……』Lv.3
『言語理解』Lv.2
Lv20超えてる!相変わらずMPと魔力の成長が著しいな!あと……防具と靴を新調したから耐久と敏捷が上がっている。それで結局スキルは…………増えてないか、『鑑定』はできたけど『書道神級』スキルの効果なのか?
「おい!蒼字そんなことより急いだ方が良い。入口を開けて行くぞ!」
「おう!了解風太!呪文は▼●○●▽◀△◇だな!」
呪文を唱えると岩が再び下がり入口が開いた。
「それでは行きますかね」
「油断するなよ!」
「分かってる」
俺達は奴らを追って洞穴の中へと足を踏み入れた。




