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第45話 連れ去られるアルヴィア姫 


蒼字そうじの視点


 姫様にキャリーちゃんを渡そうとした時、

 強力な斬撃と火の矢が飛んできた。


「くっ……」

 俺は咄嗟に後方に回避を図るが、追撃で風の斬撃が複数飛んできたので『一文字 一閃』で相殺する。


「賊が!これ以上近づくんじゃねよ!」

 鎧をまとった戦士の男が剣と盾を構え立ちふさがる。


「どうやって入ったかは知らないけれど、貴方を捕まえてしっかりと聞かせて貰うわよ!」

 戦士の後方には出来るOL風のタイトな服を来た。

 女性が杖を構え睨みつけてくる。


「アインさん、レミさん」

 さくらは二人を呼び安堵した表情をする。


「みんな良くアルヴィア姫を守ってくれた。ここからは俺とレミでコイツを倒す」


 おいおい新手かよ!早いところ渡さないとどんどん増えるぞ。これはあまり手段を選んでいられないぞ。


 俺は筆を構え『一文字 一閃』を放つ。

 一文字は新手の二人の手前の地面に当たり、派手に石のつぶてを飛ばす。


 魔法使いの女性は結界を張り戦士の男と姫様を守る。


「悪いけど一気に行かせてもらうよ!」

 俺はフルパワーまで魔力を高め筆に集中される。

 


「黒き世界を描け!『ブラックフィールド』


………………墨移動 天羅」


 姫様と護衛二人を中心に黒いドームが形成され、

 俺はそこに突っ込んでいった!


◆戦士アインの視点


「真っ暗じゃないか!」

 視界を奪われたがアインはそれ程動揺はしていなかった。

『ライトボール』

 レミの魔法で周辺に光が広がる照明を確保する。


「な!?コイツらなんだ!?」

 俺を含めレミも姫様も驚いていた。

 

 周りには黒い人形のような物体がそこら中で蠢いていた。遠くから聞こえたのは『墨分身』


 そいつらは徐々にこちらに接近してくる。

 俺は一番近くのやつを切り裂く。

 またしても声が聞こえた「残念ハズレ〜」と、

 コイツ、俺達をおちょくってやがるな。

 

 近くの数体は倒し、レミも魔法で何体か倒しているのだが減っている様子が見られない。


「レミ、これは俺達の体力を奪う作戦かもしれない。無闇に攻撃をするな!」


「わかってるわよ!でもどうするの、あっちは積極的には攻撃をしてこないけど、このままだと埒が明かないわよ!」


「あ〜分かっている。だがここにいれば危険だ!とにかくここを出る。姫様を守りながら一点突破で行くぞ!」


「了解よ!まずは私が道を作るわ」

 レミは杖を両手で持ち掲げる。


「荒ぶる炎を引け!『豪炎矢グレートフレイムアロー』」

 巨大な炎が突進するように放たれ、

 前方にいる黒い人形を焼き尽くしていく。


「今よ!アイン、姫様を連れて行くわよ!」


「よし!姫様行きましょう……………!?」

 姫様を連れて行くため振り向いた時

 そこに黒ずくめの男が落りて来た。


「姫さまーー!」

 俺は男を迎撃するため剣を振り上げるが剣が重い。見ると黒い紐のようなものが巻き付いていた。


「キャーー」

 姫様が男に捕まり叫びをあげる。

 俺は剣に魔力を通し紐を切断し助けに入るが、


「動くな!」

 黒ずくめの男は姫様を盾にし命令してくる。

 これでは動くことができない。

 くそ~一生の不覚だ。



◆アルヴィア姫の視点


 私達は賊の魔法により閉じ込められました。

 でも大丈夫です。アインとレミがいます。

 この二人は国王軍の中でも選りすぐりの手練れ、遅れを取るような事はありません。私は邪魔にならないよう冷静でなければいけません。


 閉じ込められてすぐに驚く事になりました。

 なんですか?この人形の物体は魔物?

 周りで蠢く気持ちの悪く恐ろしく感じましたが動揺を出来るだけ抑えました。


 アインとレミが奮闘していますが、敵の数が一向に減りません。このままでは危険と判断、突破してここを脱出することになりました。


 レミの魔法直後、私の横に人の気配がした。

 黒ずくめの男です!

 私は怖くなりと我慢できず声を出して叫んでしまいました。


 男は私を拘束し私を人質にアイン、レミに動かないよう命令をする。


 アインもレミも私が人質にされては身動きが出来ません。

 

 男は片腕を上げ、『墨塗り』と言うと、

 目の前に真っ黒な壁が現れアイン達と分断されてしまった。


「それでは姫様、申し訳ありませんがお付き合いください」

 男は私を抱き上げると何かに引っ張られる様に上に上がっていく。


 私はこの後どうなってしまうのでしょうか?

 地面から足が離れていく光景を見ながら、

 気が遠くなっていく様に感じました。


◆さくらの視点


 うーん……ダメ!

 この帯、固くて私の力じゃ解けない。


「さくら、さくら」


「お母さん!」

 私と同じ様に縛られているお母さんも必死に解こうとしていた。


「さくら、私に力を頂戴!絶対に外すから!」


 そうか!それなら、

「お母さん!!」私は魔力を送った。


「うぉーーー」

 お母さんは念動力で帯を引きちぎった。


「やったーーお母さん凄い!」


「ふふっん、そうでしょう!……でも協力してくれたさくらのおかげだよ!……さくらのも引きちぎるわ」


 お母さんに助けてもらい。

 アルヴィア姫のことが気になり黒いドームを見る。

 

 中はどうなっているの?アルヴィア姫達は無事なの……早く助けに行かないと!


「キャーー」

 私の前に飛んできたのは……陽菜乃ひなの!?


 私は急いで陽菜乃ひなのの下へ向かうと背中に手をあてがい起こす。


陽菜乃ひなの大丈夫!?」


「あいたたた〜……大丈夫大丈夫」

 私達の前には黒ずくめの男と一緒に居た犬がいた。


「あのワン公、やってくれるじゃない!」

 陽菜乃ひなのは悔しそうな顔をしている。


「あの犬にやられたの?」


「く〜〜悔しい〜あのワン公強いのよ!さくら手伝って!」


「うん、お母さんーー」

 一花いちかさんはスーッとさくらの横に移動する。


「3人ならやれるわ!力をあわせて撃退よ!」

 一花いちかさんに言われて、私も立ち上がる。


 あの犬はこちらを見ているだけで一向に動こうとはしない。

 

 私達は連携をとって相手の隙をつくる!


一花いちかさんお願いします!」

「行くよ!ひなちゃん!吹っ飛べーー」


 犬に向って衝撃波が飛んでいく!

 

「ワォーン」

 犬は遠吠えをあげ風の衝撃波を発生、

 お母さんの念動力を相殺した。


「やるじゃない!このワン公、ならこれならどう」

 お母さんは近くにある瓦礫を宙に浮かせ、

 高速で犬に向って飛ばす。


「それだけじゃないわよ!追加も喰らいなさい!」

 陽菜乃ひなのも銃をマシンガンモードに変え数十発の弾丸を連射、犬にはちょっと酷いぐらいの物量の攻撃を放った。



……………『破魔のふで払い』

 

 その一言で陽菜乃ひなのの弾丸は消し飛ぶ。

 お母さんが飛ばした瓦礫は犬の手前で落ちて転がった。


「遅かったな」

 犬が黒ずくめの男に話しかけ、その声の先を見て私達に衝撃が走る


「アルヴィア姫!!」

 男の腕の中には姫様が捕まっていた。

 

 そんな!?アインさん達が負けたの!?


 私は驚き動揺してしまう。

 犬は高くジャンプすると黒ずくめの男の横に移動した。

 

 いけない!アルヴィア姫が連れ去られてしまう。

 私は戦闘態勢になろうとした時、

 

…………『ブラックフィールド展開』


 黒いドームが変形しそこら中の壁に伸びて刺さり

 私達は姫様と分断されてしまった。



◆アルヴィア姫の視点


 あ〜陽菜乃ひなのさん、さくらさん、一花いちかさん、どうか皆様ご無事で!私は大丈夫です。決して負けません。


 私は皆様の無事を祈り心を強く持ちって、

 この男に抗うことを決意しました。


 私は男に塔の上まで連れて行かれる。


「申し訳ない、今降ろしますね!」

 私はゆっくりと地面に降ろされた。

 

 男は筆を取り出すと黒いモヤが吹き出し、


「描け!『ブラックフィールド』からの景色反転っと」


 え!?………目の前に5mくらいの正方形の黒い物体が出来たと思うと突然消えた。


「あ!姫様、こちらへどうぞ」

 男に促され先程黒い物体があった場所に進むと中は黒壁の空間が出来ていた。

「え!?え!?」私は驚き動きを止める。


「あ!スイマセン殺風景ですよね!

 今変えますんで、

 ………あと椅子とテーブルを用意しないと」


「えー!?」私は何度も驚かされる。

 先程の黒壁が綺麗な白壁に変わり窓まで出来ていた。

 

「こちらにどうぞ」

 目の前には椅子とテーブルが、

 ………私は促されるまま椅子に座る。 


 男は対面に座り、何やら袋を出しゴソゴソと取り出すと、

「お茶と茶菓子です。どうぞ」


「…………………あ……えっと」

 どう言う事でしょうか?

 私は今捕まっているんですが…

 


「あ!そ、そうですよね!こんな怪しい奴の食べ物なんか食べられませんよね。すいません。空気読めなくって、さっさと話の本題にいきますか」


 男は私に出した物と同じお菓子を一つ食べて話をしだした。


「まずは名乗るべきなんですけど、こんな事をしてしまいましたので名乗るわけにはいかないのでご容赦ください」

 男は非礼詫びて頭を下げる。


「私がここに来た理由なのですが、

 キャリーちゃんお待たせーー」

 男は背中から剣を取り出し机に置いた。


「はいはーい、やっと来ましたーー!

 念願のアーサーの子孫よ!イエ~イ」

 突然明るい声が聞こえた。私は驚き周りを見廻すが、周りには男しかいない。それに今聞こえた声は目の前の剣から聞こえた様に思えた。


「混乱していますね。落ち着いて聞いてください。私はアーサーさんからこの剣、エクスキャリバーを子孫のあなたに渡すよう依頼されて来ました」


 私はこの時どんな顔をしていたのでしょうか?きっと淑女として失礼な顔をして驚いていたでしょう。


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