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第44話 衝撃の再会


◆さくら視点


 私達が4人で遊んでいると不思議な力を感じ、アルヴィア姫に先導されアルバート団長に報告のため部屋を出ると、そこには黒ずくめの男が立っていた。


 なに?この人、城内の方じゃ…ないよね。

 見た目が怪しすぎる。


「カチャ、あなた誰かしら怪しすぎるんだけど!」

 陽菜乃ひなのが銃を向け牽制しながらアルヴィア姫を守る。私も即座に移動し同じ様に前に立った。


 男からは返事がない。離れていて良く聞こえないけど何かを話しているみたい。

 でもそばには誰もいない…………もしかしたら他にも隠れてこちらの動きを伺っている人が居るかもしれない。


「お母さん、他にも敵が隠れているかもしれない警戒して」


「う……うん、分かったわ……さくら」

 何故かお母さんの反応が良くない。

 けど今は目の前にいる男に集中しないと。


一花いちか視点


 せっかくさくらと楽しく遊んでいたのに、

 誰よ。まったく許せないわ!


 アルヴィア姫に言われて慌てて部屋の外に出ると、

 かなり怪しい奴が居た。

 

 何こいつ黒ずくめなんて悪いことする時しかしないでしょう、さくらはもちろんのこと、ひなちゃんとアルヴィア姫には手を出させないんだから!


 私は改めてそいつを確認すると違和感を感じた。

 

 あれ?なんかこの感じ覚えがある………

 それに敵意もぜんぜん感じないし何なのこいつ?


 さくらに言われて戦闘態勢には入ったけど、

 イマイチやる気が出ない。なんでかしら?

 

陽菜乃ひなの視点


 あ〜良かったわ。あのままやってたら負けてた。

 アルヴィア姫頭良すぎ、オセロはやるのは簡単だけどやれば奥が深い遊び、上手い人には絶対に勝てない。私も結構自信あったけど、少しでも気を抜いたら負けるな〜これは………


 そんな呑気なことを考えていると、

 通路に黒ずくめの男が立っていた。


 何この格好……………格好いい!

 黒ずくめとかダークヒーローぽい!


 いやいやいや、ダメよ!ワタシ、趣味が合ってるだけで普通は怪しい人物、みんなを守らないと!


 私は自慢の二丁拳銃を構え、アルヴィア姫の前に立つ。

 

 ………少しでも動いたら撃って牽制する。


◆アルヴィア姫視点


 この気配は何でしょうか?悪い感じはしません。

 胸のあたりで何か込み上げてくるものがあります。

 一体これは何でしょうか?

 

 私の反応に気がついた皆様が心配をした目で私を見ていらっしゃる。ここは王族として動揺をこれ以上見せてはいけません。

 とにかくこの異変をアルバート団長に知らさなければなりません。


 私は皆様に報告のためについてくるよう指示を出し部屋の外へ出ました。長い長い通路を歩いていると月明かりに照らされヒラヒラと動く黒いマント、そこには黒ずくめの男が立っていました。  

 

 城内に侵入者!衛兵達は何をやっているのです!

 

 私は警護のミスにやや苛立ってしまったが、

 今は冷静に対処しなければなりません。


 陽菜乃ひなのさんとさくらさんが私を守るように前に出ました。しかし黒ずくめの男は一向に動こうとはしません。

 

 そして一つ気になるのは先程の波動、

 この黒ずくめの男から?………一体何者なの?


蒼字そうじ視点


「ここかな、よっと」

 窓から建物内に入ると、目の前に数人の女性が、この中にアーサーさんの子孫、王族の人がいるはず、誰に渡せばいいんだ?


 俺は女性達を見ていると、二人の女性が一人の女性を守るように前に出てきた。つまり守られた者が王族の可能性が高いなど考えもせず俺は驚いてしまった。


「な、な、なんでここにさくらと陽菜乃ひなのが居るんだ?あ!よく見ると空中に浮いてるのは一花いちかさん」※小声

 

 突然のことに驚きを隠せない。

 もしかしたら勇者として二人共異世界転移をされたのか?あの駄女神〜!なんてことしてくれるんだよ!


蒼字そうじ落ち着きなさ〜い。目の前にアーサーの子孫がいるわ!あの子に渡せば爆発を止めることが出来る」


 そうだ!目的を忘れるな!今の最重要事項はキャリーちゃんを渡すこと、これを失敗すると国が滅ぶ。


 俺は前を見る。状況からしてさくら達とは敵対状態になってしまった。なんとか上手く躱してキャリーちゃんを渡して逃げる!


 俺は懐から筆を出し墨ブレードにする。

 

「バン、バン」

 俺の両足付近に弾丸があたり地面が爆ぜる。

「今のはわざと外したわ。次に怪しい動きをしたら当てるわよ!」


 お!陽菜乃ひなのは二丁拳銃か………格好いい。いやいやダメだ!そんな事考えている場合か!

 

 弾丸はかなり早い、気をつけないとな。


「墨移動………『天羅』」


 俺は陽菜乃ひなの達に向って直進する。


陽菜乃ひなの視点


 も〜うやっぱり止まらない。

 やるしかないじゃん!

 急所は外して足と腕を撃つ!


 私は銃口を向けて銃を撃った。しかし、

 黒ずくめの男はヒュッと何かに引っ張られる様に横へ移動し躱された。


「えーい」私は黒ずくめの男を追って銃を連射!

 しかし弾は一向に当たる様子がない。

 空中を縦横無尽に駆け回り躱される。

 縦方向横方向にこれだけ急加速して移動されると狙いすらつけることが出来ない!


「カタッ」

「えっ……」

 男は私の攻撃を巧みに躱し目の前に降り立つ。


 男は私に向って腕を伸ばす。


 ヤバい……やられる!


◆さくら視点


 何あれ!銃弾を躱しながら前進してる。

 それに速い!

 

 まるで空中を走るが如く移動、あまりの動きに、

 私は目を奪われ動きが止まっていた。


「あ!?陽菜乃ひなの!」

 男が陽菜乃に手をあげようとしている………ダメ!


「お母さんーーー」

「ひなちゃんに手を出すなーーー」


 黒ずくめの男は何かにぶつかったように、

 吹き飛んでいった!


◆蒼字視点


「グハァーー」

 俺は吹っ飛びゴロゴロと何回転も回り地面に倒れる。


「痛ってて〜なんてパワーだ!」

 今のは一花いちかさんの念動力………だな。

 前はこんな力はなかったのに……これも異世界効果か?


「風太悪いけど、なんとかして陽菜乃ひなのを抑えてくれ、俺はあの念動力を止めてさくらと一花いちかさんを縛る」


「了解だ!まずは力を頼む!」

 俺は風太に触れ魔力(霊力)を送る。

 その力を受けた風太は一回り大きく変化した。


「それじゃー行きますかね」

 俺の声を聞いた風太は風を纏い加速し走る。

 

 迎え撃つのは陽菜乃ひなの、銃を連射するが風太の周りには風の障壁が展開され弾かれる。

 

 陽菜乃ひなのは少し顔を歪ませ、

 銃弾を変え風太が走る少し前に撃った。

 

 弾丸は地面に着弾後、爆ぜるように地面からつららを発現させ風太を攻撃した。しかし…その攻撃は一瞬で消し飛ばされた。目にも止まらぬ牙による攻撃で……


「その程度の攻撃では俺は止められんぞ小娘」

 風太はニヤリと笑い挑発する。


 陽菜乃はイラッとした顔をして銃を連射させた。



 風太良いぞ!陽菜乃ひなのの注意をそのまま引いておいてくれよ。俺はこっちを相手する。


 俺はさくらと一花いちかさんの前に立つ。


「お母さん注意して、さっきみたいな動きをされたら追いきれない!」

「大丈夫よ!さくら、私がまとめて吹き飛ばすんだから!」

 二人から魔力が高まっていくのが分かる。


 攻撃が来る!

 

「はーー!吹っ飛びなさーい」

 ゴーーっと衝撃が走り吹き飛ばそうとするが、

 二度目の攻撃を無策で受けるつもりはない!

 


『破魔のふで払い』

 念動力を霧散させる。


「えっ!ちょっと!」

 一花いちかさんは驚き、動きが鈍くなっている。俺はその瞬間に一気に接近、動きを封じようとするが、


「お母さんに手を出させない!」

 さくらが薙刀を振り攻撃して来た。

 綺麗な体捌きで連続の斬撃を繰り出す。


 さくらって素人じゃないのか?

 上手すぎるだろう。

 

 俺は驚きつつも墨ブレードで斬撃をいなし、

 

(ごめんさくら、ちょっと休んでて!)

 

 さくらを切った!

 ……………ように見えるが、縛筆で縛る


「あ!!!さぐらーーーー」

 斬られたと思った一花いちかの嘆きとともに特大の念動力を放つ。


 本当にすいません『破魔のふで払い』

 俺は攻撃を防ぎ一花いちかさんに接近して

『縛筆』を使い動きを封じた。

 

「アルヴィア姫逃げて下さい!」

 さくらが叫ぶように声を出す。


 なるほど彼女が姫様ね!間違いなく子孫だな。

 キャリーちゃんをお待たせしました〜


 俺は姫様のもとへと走る。


 キャリーちゃんを渡そうと手をかけた瞬間!

 二つの影が衝撃となって現れた。


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