第43話 緊急作戦 城内へ侵入せよ!
「絶体絶命だ!どうするんだよオレ」
自問自答するオレ………答えなんてそんな簡単に、
出るはずがな〜い。
こうなったら………いや〜でもな〜。
「行くしかないわ!強行突破よ!」
「だ〜やっぱりか〜犯罪者確定じゃん」
どんっとベットにダイブする。
「そうとは限らないんじゃない?私を探している王族にその品を渡すのよ。もしかしたら感謝されるかもよ?」
「いや〜ナイナイそんな訳無い!無断で城に入った時点で犯罪なのに王族に無理やり物を渡すなんてただじゃおかないでしょ!普通なら死刑でもおかしくないぞ………」
ゾワッとしたものが込み上げてきた。
「大丈夫よ!ほら私の声アーサーの血縁者なら聞こえるから、私が説得してあげるわ」
「そうかその手があったか、それなら渡すことが出来ればなんとかなるかもしれない」
その時希望が見えた気がした。
実際は会う事自体が難しい事を忘れて………
そして侵入するための準備を進めた。
………………▽
「よっしゃー行くか!」
気合を入れて城へと向かう。
侵入する前に服装は墨帯で作った服、マント、マスクで見た目では誰だか完全に判別出来ない。これで姿を少しくらいなら見られてもバレないはずだ。
城は高い城壁に囲まれ、周囲には兵士が巡回して監視をしている。監視の目をかいくぐるのはさほど難しくはないが、城壁の上部に透明なモヤが見えた。
「流石に簡単には入れてくれないか、風太!結界がある。核を探してくれ」
「はいよ!」
5分後風太が戻り、核のある場所を案内してくれた。この結界を形成している核は全部で38個、これを壊せば結界を破壊することができるのだが、それをやってしまうと一部(広範囲)の結界が消えてしまい怪しまれる恐れがある。できる限り見つからない様にしなければならない。
「あったあったと!」
城壁の壁に核となる赤い宝石が設置されていた。俺は懐から護符を出し、それを宝石が設置されている壁の上部と両側の3点に貼り付ける。
「はぁぁ………」精神統一をする。
手を護符に向け魔力(霊力)を放つ。
宝石を中心に貼られた護符に結界が移動、
全体の結界を維持しながら入口を作った。
「よーし上手く行った。風太行こうか!」
周りを確認し城壁を飛び降りた。
城内に入るとまだまだ本丸は遠い、もちろん兵士が城内を監視しているので見つからないよう慎重に進む。
城内は意外と楽に進むことが出来た。魔術的なトラップもなく兵士達の数も外に比べればだいぶ少ない。周りをガッチリ固めた分、城内は手薄になっている。これはラッキーだぞ!
どんどんと進み建物が見えてきた。
「でかいな〜THE城って感じの真っ白な白だな!綺麗だ!」
城へと侵入ルートを探すがその前にやることがある。
「キャリーちゃん、王族の人どの辺にいそうか分かる?」
「ふん?……あ〜分かるわよ!もちろん。私を扱える人の魔力の波長は把握済みだから、ちょっと待ってよ!うーーーーん!!」
剣から僅かに何か波動のようなものを感じる。
「キャリーちゃんこれってバレないよね?」
「大丈夫よ!この波動はアーサーの子孫か神に選ばれし者、つまりあなたみたいな人以外感じることは出来ないわ」
「なるほど〜ちなみに俺は選ばれてない!!」
またしてもイラッとする。
「そうね!あんたは変わり者だったわ!ほら、あっちも違和感に気がついたわ」
はやく行かないと逃げちゃうわよ」
「なんで逃げるんだ?ま〜いいか、何にしても急ぐか、場所はどこだキャリーちゃん」
俺はキャリーちゃんに指示をもらい
目的地へと向かう。
…………………▽
「すごい!流石は陽菜乃ね!素晴らしい発想だわ」
「アルヴィア姫もやりますね!まだ覚えたてとは思えないですよ!この一手にはやられました」
「うふふふ、実はずっと狙ってたんですよ!」
陽菜乃とアルヴィア姫は先日露店街で買ったオセロで盛り上がっている。
アルヴィア姫は初めてあった時はとは別人みたい。
大人っぽさと子供っぽさを持ってるみたいで魅力的な人みたい。
「さくら、次はどこにする?」
「う〜んどこにしようかな…………」
私はお母さんに占いをしてもらっている。
お母さんが考案したトランプを使った占い。
子供の頃、毎日のようにお母さんにせがんでやってもらった。すっごく懐かしい………
「お母さんここ、ここにする!」
トランプに指を指す。
「は〜い、これね!」
トランプをめくると。
「お!?❤8ね!これは良いかも………ここがダイヤ♦3でここが♠4あとここがクローバー♣6………う〜ん」
「お母さんどうなの?」
なんかすごく悩んてるけど良くなかったのかな?
「…………あ!ゴメンネ、待たせちゃった」
「うん、ぜんぜん良いよ!でもどうしたの?」
「そのね、占いで出た結果がどう捉えたら良いのか説明が難しくって、考えてたの」
「えっと、悪かったのかな?」
恐る恐る聞いてみる。
「悪くはないわよ!ただ気になることがあってさ、取り敢えず説明するわよ!さくらは近いうちに良い出会いがあるわよ」
「良い出会い?」
「え?蒼字君から誰か別の人に乗り換えるの?」
「そうなのよ。私としてはさくらの幸せが一番なんだけど蒼字君が可愛そうよね‼」
オセロをしていた陽菜乃振り返り言うと、それにお母さんが乗っかる様に話し出す。
「もーう二人共なに言ってるの!」
「自分の胸に聞いてみれば〜イヒヒ」
陽菜乃がからかって来る!
「怒るよ!陽菜乃」
「え!怒んないでよ!それで一花さん続き聞かせてくださいよ」
陽菜乃は話を変えようとする。
「了解!良い出会いがあるみたいなんだけど、どうもトラブルに巻き込まれるのかな、さくらが苦労するって出てる。それに運命の選択に迫られるとも出てるから、う〜んなんてアドバイスをすれば良いかわからないけど、それによって良い方向にも悪い方向にもなるから後悔をしない行動をしないといけないかな?」
「なんか大変な感じたよね!さくら、どうするの?」
「どうするって言われても、何が起こるかわかんないのに判断できないよ」
「それもそうよね」
………「ガタン」
「アルヴィア姫どうしたんですか?」
突然立ち上がり椅子を倒す。
「あの……なにか変な気配を……感じませんでしたか?」
3人は頭をかしげる。
その瞬間、4人同時に立ち上がり周りを見渡す。
「今、何か波動みたいなのを感じたよね!」
「うん、間違いないよ!これがアルヴィア姫が感じたものだと思う。きっと!」
さくら達がアルヴィア姫を見るとゆっくりと頷いた。
「わかりませんが、なにか起こる前兆かも知れません!一度アルバート団長に話をしましょう。皆様も来てください」
「「「はい」」」
3人を連れアルヴィア姫は部屋の外へ出て廊下を歩いていると、
そこには黒ずくめの男が立っていた。




