第38話 蒼字 VS ドラゴン
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『スネール』 Lv:65
種族:ドラゴン(赤竜)
年齢:268
称号:暴れる者
職業∶特になし
加護∶特になし
魔法:特になし
HP:181500/181500(+0)
MP∶8000/8000(+0)
気力∶5500/5500(+0)
魔力:6680(+0)
筋力:120000(+0)
耐久:56000(+0)
敏捷:6300(+0)
運 ∶60(+0)
スタミナ∶8500(+0)
技能:固有スキル 特になし
∶コモンスキル 火炎放射 火球
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「グゥオガーー」
ドラゴンの目覚めの咆哮が響き渡る。
凄まじい威圧。ここに居るだけで腰が抜けそう。
「蒼字ーー離れろ!
ドラゴンが火を吹く!」
ガルムが大声で叫び。
ドラゴンの顔を見ると口から火を漏れ、
もう吹く寸前。
「ボォーーー」蒼字達に向って火が迫る。
「くっそ~躱せない!『破魔のふで………』
「待てーーそれではダメだ!」
風太が俺の前に降り立ち!
…………『風陣走』
風太は身体に風を纏い火に向かい突進。
火を弾きだから前進する。
「グゥーー〜〜〜ウッ」
風太の動きが止まり火の勢いに押され始める。
「ウォーー」とうとうその力に耐えられず。
風太は弾かれ、
「フウタァァァーー!」
……………『黒墨………纏い!!』
風太と蒼字を黒い墨が覆い被され、
そこに強烈な火が襲った。
「蒼字くんーーー」
「待て動くなセラ!行けば一瞬で消し炭になります」
盾を構え守りを堅めるソーラ。
セラは蒼字の姿を見ていてもたってもいられず、杖を構え攻撃をしようとするが、もしも攻撃をすればこちらに標的が変わる。確かに蒼字を助けることが出来るが、あの火を受け止める力はソーラにはなかったため止めざるおえなかった。
『断絶の大斧』
ガルムは側面から回り込み!斧に魔力に注ぎ一回り大きくなったバトルアックスをドラゴンの首に目掛けて落とす。
「グゥオガーー」
叫び声が響き大量の血が落ちる。
「チッ……浅かったか」
ガルムの攻撃を直前で気が付き、ドラゴンは僅かに首を反らし致命傷を避けた。
「もう一撃喰らわせて…………!?」
再び攻撃するため飛び上がると側面からドラゴンの尻尾がガルムを襲った。
ガルムは壁に叩きつけられる。
「グッ……油断した!まさかあれだけダメージを負って動くかよ!鈍ったか!」
なんとか立ち上がるがまともに動けないガルム。
ドラゴンも深いダメージを受け動けずにいた。
「ガルム!受け取って下さい!」
……『キュアフラッシュ』
ソーラは盾に魔力を集中し光をガルムに照射。
この光は盾に備わった力、キュアと同じ効果を引き出す
「助かった!身体が楽になったぜ!」
ガルムはバトルアックスに魔力を纏わせ「うぉりゃー」ぶん投げた!
ドラゴンに飛んでいくバトルアックス
ドラゴンは再び口を開く、「ボォォォーバー」
巨大な火球が放たれた。
火球はバトルアックスに衝突し爆発。
バトルアックスを吹き飛ばした。
ドラゴンは尻尾を振り回しガルムがいる場所に叩きつけるとそれを躱し尻尾しがみついた。
「ハーー舐めるなよ!」
ガルムは腰にある小刀をだし魔力を纏わせ突き刺す。
「ガアァァァーー」
「おい!嘘だろ!」
ドラゴンは自分の尻尾ごとガルムを消し炭にしようとしていた。
「させるかよ!」
ドラゴンの顔を側面から蒼字が蹴り飛ばす。
ドラゴンの火は標的からズラされ壁を焼く。
「蒼字!」
ドラゴンが転倒する側に蒼字とガルムが並び立つ。
「生きてたか!………まだやれるか?」
「もちろんあんなの放っておいたら周辺の村が火の海になりますよ!」
「そうだ!悪いが手伝ってくれ」
「了解」
二人はドラゴンに向かい走り出す。
ドラゴンは4足歩行の状態で火球を放つ二人は左右に分かれ火球を躱す。
俺は筆に魔力を注ぐ、筆からは黒い光が伸びる。
ドラゴンが俺に向かって爪を振り下ろす。
「当たるかよ!」
黒い光をドラゴンの腕に伸ばし絡ませ一気に収縮させ円を描くように躱し、腕の上に乗る。
ドラゴンは再び火を吹こうと口を開けたので
「風太!!」
風を纏った風太がドラゴンのアゴに衝突。
ドラゴンの首をかち上げた。
「犬っころ良くやったーー」
動きを止めた隙にガルムがドラゴンの両足首を切り、ドラゴンの動きを封じた。
「ガアァァァーー」
ドラゴンの威圧は未だに衰えをしていない。
あの程度ではタフなドラゴンは倒せないと言うことだな。
俺は筆に力を溜める。
「一点集中………点撃ーー『突点火』」
ドラゴンに向かい黒き光が飛んでいく。
「ボッ」…………あれ?
俺の攻撃は見事にドラゴンの頭にヒット………したのだか、
「おい!あれって……どう見ても死んでるよな?」
いつの間にかガルムさんが近くに居た。
「おっさん、頭がないのに生きていられる生物はこの世にいると思うか?」
いつの間にか風太も側に居た。
「ドラゴンって硬い鱗に守られて攻撃が通らないイメージがあったんですけど案外大した事ないですね。頭だったからですかね?」
「いや頭は関係ない……ドラゴンに傷を入れるのは本来一苦労のはずだ。蒼字何したんだ?」
さ〜と俺は頭を傾げる。
俺自身もびっくりだ!何なの倒すどころか頭がなくなってるんですけど、威力がバカ高いぞ。
目の前にあるドラゴンの亡骸は首から上が綺麗さっぱり無くなっている。俺の攻撃が当たった瞬間押し飛ばしたというより喰らって消し飛ばしたように見えた。今回放った攻撃は異質としか思えない。これも後で検証しないと。
「おーい!ガルム、蒼字くん(そうじ)」
セラさんとソーラさんがこちらに走ってくる。
「二人共ちゃんと生きていますね!」
ソーラさんは心配で俺達の肩をガシッと持って身体中をまさぐるように見る。致命傷がないと分かると、大きく息を吐き。
「二人共無茶し過ぎですよ!まったく」
ソーラさんは声と裏腹に安心したようだ!
「久しぶりにドラゴンとの戦いだっからな完全に勘が鈍ってやがる。昔ならあんな攻撃受けなかったんだがな!アハハハハ」
それなりにダメージを受けたはずなのに、
ガルムさんは元気そうに笑っている。
…………ガルムさんも大概だね!
………▽
少し休憩を取りおかしな事に気がつく、
ドラゴンが消えていない?
もしかしてまだ死んでいないのか?
「大丈夫よ!ドラゴンだから!」
ここでセラさんが教えてくれた。
魔力が高くさらに長く生きていたものは身体が定着して亡骸がそのまま残るものらしい。ここでお得な情報!ドラゴンの身体はどの部位も高価に売れる。
しかも肉は極上の味がするらしいので、
是非ともあとで頂こう。
ソーラさんとガルムさんが村人を探しに行っていたんだが戻ってきた。
「あ!ソーラさん、ガルムさんお帰り!どうでしたか?」
「蒼字くん、すまないがポーションを持ってないかな、村人に怪我をしている者が多くって」
「ポーションはありますよ!
でも俺が回復魔法を使えるんで連れていって下さい」
…………▽
奥に行くと40〜50人の女性と20人くらいの
子供が居た。みんな怯えて震えている。
女性達を見ると顔や腕の足など様々な所に
契約印のようなものが刻まれている。
これが奴が言っていたドラゴンを従える方法
改めて見て反吐が出る気分になる。
「皆さん安心して下さい。
私は回復魔法が使えますので順番に来て下さい」
俺の声は聞こえているはずなのだが、さっきまでのことがあまりにも恐ろしかったのか、誰も俺の方には来てくれない。
う〜ん、無闇に近づくと余計怯えさせてしまう。
「おかーさーん痛いよ痛いよ!えーーん」
少し離れた女の子が泣いている。背中から血が滴っている。つまり背中に刻まれたのか。
俺の中でさらに怒りが湧いてくる。
「おい!そこの嬢ちゃん、痛いの嫌だろ!治してやるからこっちに来いよ!」
風太が女の子に喋りかけると周りは驚いていた。
「ワンちゃんが喋った!」
ほんの少しだけど女の子から警戒心が薄れた。
俺は風太を撫でてから、
「お嬢ちゃんオレ……魔法使いなんだ!どんな怪我でもあーーっと!言う間に治しちゃうんだよ!だから、傷口を見せてくれるかな?」
恐る恐る声をかけると、女の子は母親を見て頷くと背中を見せてくれた。
心の中で「よっしゃ」とガッツポーズをして、
『治癒の朱墨』を即座に使う。
母親の目が点になっている。
「お母さん……背中痛くないよ!」
女の子は笑顔で母親に抱きつき母親は涙を流し喜んでいる。俺はそんな姿を見て嬉しくなった。母親の顔の傷もすぐに治すと周りの人達の警戒心が 無くなり私も治してくださいと次々と声をかけてくれた。しかしここでひとつ問題が発生した。傷は人によってバラバラの位置につけられておりその〜………かなりきわどい位置の傷もあり、みんな気にせず見せてくれたのだが、俺は一人あたふたしてしまいみんなに笑われた。




