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第31話 雑貨店リル


 あの後シナさんに感謝され店を出たけど、根本的には解決してないんだよな〜またあいつらが来そうだ。なんとかしないと……


「あの〜ずっと気になっていたんですけど!その背中にある剣どうされたんですか?」


 チーちゃん……やっぱり気になる?ま〜これでもだいぶマシだと思うんだけど……


 エクスキャリバーことキャリーちゃんを置いて行くことができずさらにサーヤ以外の鞘を認めないと言われ苦渋の決断だった。


 刃は剥き出しではあるが墨帯で結んで背負えばなんとか持っていける。イメージはFFのクラ◯ドだが大剣ではないので少しカッコ悪いかも知れない。



「何よ!まだなにか文句でもあるわけ!」

「何も言っておりませんが?」

「顔がそう言ってるのよ!」

「キャリーちゃんからは見えないでしょ」

「何となく分かるのよ!」



 

「あの〜蒼字そうじさん大丈夫ですか?」

「へ?……あ!大丈夫だよ!全然問題ない」


 あっぶね〜チーちゃんに不審者扱いされるところだった。キャリーちゃんの声は他の人には聞こえない。だから俺一人でブツブツ言ってる不審者になってしまう。これは過去に幽霊の件で体験済みだから気をつけないと。



「ただいま〜……眩しい〜〜」

 家に帰ると目の前から激しい光が、 

 前が前が見えね〜。


「お帰り〜……どうどう目立ってるでしょ」


「こ、この声はレイチェルか、レイチェル眩しいからそれを一旦停めてくれ!」


 光が徐々に収まっていく。

 目の前にはレイチェル、リルの二人が居た。

 全然見えなかったぞ。


「レイチェル、これなに?」

 何となくはしたいことは分かるけど一応聞く。


 目の前には看板が置かれていた。

 看板には雑貨店リルと書かれている。


「これだけ光ってれば色んな人の目に止まるよ!」


「凄いです!レイチェルさんこんな方法があったなんて!」


 二人はガシッと握手をして満足しているが、これではダメだろう!周りに迷惑過ぎる。せめてもう少し暗くしようか。


「レイチェル、リルちょっといいかな」

 俺は二人を呼びアドバイスをする。

 発想は悪くないのでやり過ぎないようにだけ注意した!

 

「それで例のやつ出来てたりする?レイチェル」


「ハッハッハ、もちろんこのくらい朝飯前さ」


 そう、俺が頼んでおいた⑤ヒット商品になる物もちろん売ってみないと分からんが、これなら行けるだろう。


 そして聞いてきた情報を基に他の商品についても4人で話し合った。そして………数日後、勝負の時、店の開店だ!



……………▽


「なんかボクドキドキするよ!」

「私もです!こうやってみんなで考えてやるのって

 楽しいですね!」


 レイチェルとチーちゃんはワイワイして楽しそうだが、


「リル……落ち着け」


「な、なにがです。なんか変ですか?」


 うーん、こう言うのって本人は気が付きにくいよな〜、朝からため息が多いし、意味なくウロウロ歩い回るし。食事をしててもなかなか食べられない。そしてなりより顔色が良くない。これは昨日色々考え過ぎて寝れなかったな。


「リル、安心しろ俺達も付いている。それにこれがダメでも全然巻き返せるからな。今はリルの夢に向って全力でやれば良い」


蒼字そうじさん……そうですね!私にはみんなが居ます。いっぱい考えてやるんです。あとは悔いが残らないように全力を尽くせば良いんですね!」


「そうだ!みんな、やってやろうぜ!」

 おーーと声をあげ仲間の結束力を上げた。


「レイチェルーー点灯だ!」


「アイアイサー」


 看板が点灯キラキラと光っている。

 あの後調整し出力を下げキラキラと点滅点灯など制御をかけ、とっても目立っている。ちなみに光はこないだの雷の魔石を使っています。


 ヨシヨシこっちを見ているぞ!

 やっぱり気になるよな!

 どんどん近づいてくるぞ!ちょっと多いかも!


「なんだ、あんまり見かけない店だな」

「なにあれ見たことなーい」


 客の食いつきは悪くない。

 攻めどころだぞリル 


「いらっしゃいませ!珍しい商品を準備しておりますので是非手にとって見ていって下さい」


「あのこれ何かしら?」


 お目が高いぜ!⑤ヒット商品それは

 ………『絆創膏バンソウコウ

 

 この絆創膏は一味違う。


 絆創膏…『朱墨』、本当はキュアを付けたかったけど何故かリルに強く反対されたのでこれになった。

 効果は………



「どなたかお怪我をされている方はおられませんか?」


 そうすると女性の方が子供を連れてきて、


「すいません、この子が転んで擦り傷をしているんですけど治して頂けるのですか?」


「はい、このくらいの怪我であれば一瞬ですね」


 子供の足に擦り傷があり、リルはそこには絆創膏を貼り、10秒程して剥がすと


「あれ?お母さん痛くないよ」

 子供は母親にに嬉しそうに話をして、母親が傷口を見ると、

「あら…治ってる」


 これがこの絆創膏の力、テープ機能の部分はレイチェルに作ってもらい。治癒機能は俺が付けた。絆創膏に『治癒の朱墨』を使い定着させている。ただし効果は術に比べて低い為大怪我は治せないがあの程度であれば10秒程で完治させることができる。


「すごい、実は私もちょっと怪我をしていて」

 手に切り傷をしていたのでお試しでやると「わーっ」と声が上がる。さらに価格を500リオンと一般家庭でも買えるので次々と売れた。


 そしてその他に用意したのは、ホットパイプ、オセロ、皮むき器、洗濯バサミ、粘着クリーナーの5点


 この中でホットパイプが分からないと思うので説明する。これは簡単に言うと蛇口に鉄の管をつけることでお湯を出すことが出来る商品


 鉄の管に火の魔石を付けて40℃くらいに調整して出るように設計されている。間違って温度が上がった場合でも安全装置で魔石が自動で外れるように作られており、ちなみに魔石は約10時間使ったら交換が必要な為、定期的に火の魔石も売れる。


 一時間程すると商品が無くなった。あれ?


「売れちゃいました………蒼字そうじさん?」

 きっとリルはここまで売れる状況を想像できていなかったのだろう。ぽけーっとしている。


「リル、喜べよ!これ以上ない大成功だぜ!」


「や、やったーやりましたよ!蒼字そうじさーん」

 リルは俺に抱きついて喜びを表現した。

 俺も嬉しくって涙が出そうになっていると、既にウルウルを通り越した二人が突っ込んできて4人でコケたけど、嬉しくてめっちゃ笑った!これがみんなと協力して達成する楽しさなんだな!



………その後、成功の報告と祝勝会を兼ねて

   猫耳食堂に向かう。


 「シズク!」

 

 ガンと机を叩く音が聞こえた。まだ開店前で店員以外いないが、全員が集まっていく。


 俺達もただ事じゃないと思い走って向う。

「どうしたんですか?何かあったんですか?」


「あ!蒼字そうじさん、チーちゃんにリルちゃんあのあの……」

 

 前の雰囲気と全然違って動揺し落ち着きがない。

 これはなにか大事が起きている。


「落ち着いて!何があったんです!」

 アワアワと口を動かし上手く喋れないことを察して店員さんが手紙を俺に渡してくれた。


 中身の内容は………くそ〜あの野郎!

 中にはシナさんの娘を預かったと言う誘拐を告げ、返して欲しければ店の権利書を渡せと言うものだった。


「シナさん大丈夫です!ここに蒼字そうじさんが居ますから!」


 なんですと!リルが何故か自信満々に答える。

 もちろん助けたい気持ちがあるが、これって安易に答えてえ〜の!


「そうだよ!こんな奴ら許せない。蒼字そうじやってやろう!」

 こっちはこっちでレイチェルがやる気満々。

 面倒ごとになりそう。


蒼字そうじさ〜ん」

 チーちゃんに腕を捕まれ上目遣いで頼まれる。

 断るつもりは無いけど、これは俺のやる気をもっと上げねば!


「よっしゃー俺が絶対に助けてやる!」

 でもどうするの?なんも考えないよ。

 ま〜今から考えるけどさ。

 

 俺は頭を抱え込み脳味噌をフル回転させた。


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