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第29話 商品開発は危険がいっぱい


「なんだこの物の山は?」

 家に帰ると何に使うかさっぱり分からない物が机の上に山積みになっていた。



「お帰り〜蒼字そうじ

 レイチェルが山の側面から顔を出す。

 

 回り込みそちらに行くとリルが難しい顔をして必死に考えている。

 リルの目の前にはぐるぐると回る器が、器の中には玉が転がり「カチカチ」と音を出している。


「………リル…何やってるの?」


「はぁ〜〜あ!……そおじさんおかーえり」

 呂律が回ってないぞ。

 あれ?リル、バグってないか?


「どうしたリル、そしてこれは何なんだよ!」


「ほぇ?……これおもしろくないですか〜〜?」

 うんって……なにが?

 ビー玉が転がっているだけだよ?

 

 意味の分からない状況をレイチェルが教えてくれた。


「いや〜色々と作ったんだけどね〜なかなかピンっとくるものがなくって、色々作っているうちにこれに行き着いたわけだよ!」


 まったく分からん!ただ一つ分かるのは、

 リルを一刻も早く休めることだ!


 その後なんだかんだと言われたが問答無用で寝かせた。どうやら丸一日以上寝ずに考えていたらしい。そんなに頭を使ったら頭が疲弊して何でも面白く感じるかもしれない。


「う〜ん難しい、まさか売れる商品を作るのがこれ程難しいとは…面白い!!」

 なんでこの人はこんなに元気なんだ?

 リルとずっと考えていたはずなんだが……


「それで他に何を作ったんだ?」


「フッフッフッ………見てよすごいんだから」

 山積みの中からいくつか出して持ってきた。


「まずはこれだよ!」


 出てきたのは切れ味の良さそうな刃物…包丁かな。


「これは料理で使う包丁だよ!すっごく切れ味が良いんだから!」

 凄く自信があるみたいだ。これは使えるんじゃないか、よし試してみよう。

 俺はまな板にダイコンを置き包丁で切ってみた。


「スパーン」見事にダイコンが切れた……が!


………「カタ…?……ガタガタガタ」…………


 え!?…なにこれ?まな板どころか机が切れた。


「あーーダメだよそんなに力入れたら、もっとこーーゆーっくーりと」

 ダイコンにちょんと包丁を当てると見事に切れている。


「これの問題点って」


「そうなんだよ!力加減がとーーってもシビアなんだよ。急いで切ると机も切れちゃうし、かといってゆっくり切ってると遅くなっちゃうんだよね!」


 使えねぇ〜。結果効率わる〜。



「成る程、レイチェル次はそれか?」


「良くぞ聞いてくれました!じゃん」


 こ、これは!……デカいな!

 冷蔵庫みたいな物が出てきた。もしかして中は冷えているのかな?俺は扉を開くと……


蒼字そうじ待つんだ!」


「へ?あばばばばーー!!」

 

 開けたらメッチャ痺れたぜ〜


「あ〜あ!せっかく集めたのに………」


「ななななんだよ。これは?」


「マッサージだよ」


「マッサージーー?」


 装置の裏に周ると椅子がくっついていた。


「これは電気マッサージ機なんだけど、出力の調整が難しくってピリピリがビリビリになって最後はゴロゴロ?」


「それって………死ぬよね?」


 危なっかしいもんばっかだけど大丈夫か〜。

 

 他に何か良さそうなものがないか探してみると、リモコンみたいなものが、なんだこれ?


「レイチェル、これはなに?」


「これは魔物誘導装置だよ」


「危ないわ!」

 は〜レイチェルの道具は凄いけど、危なっかし過ぎて使えない物ばっかりだ!



「ね〜蒼字そうじさ〜異世界ではどんな物が売れるのさ〜」


「どんなのって、またざっくりな質問だな!大体もうこっちにもあるんじゃないのか?昔から異世界人は来てたんだろ?」


「来てはいただろうけど、時代が違えば色々と変化があるだろ」


「う〜ん、と言われてもな〜何かあるか?ゲームで言うとチェスとか将棋、オセロ、麻雀、トランプ、家庭用品は冷蔵庫、電子レンジ、電動ミキサー、炊飯器、テレビ、エアコン、洗濯機とか……あと売れそうな物もの………」

 

「へ〜やっぱり知らないものが多いや、気になるのはオセロと将棋かな、チェスとトランプはよくやったよ」


「ふ〜ん、チェスとトランプはあるんだ、やっぱり広められていたか」


「でも、将棋とオセロは知らないから教えて」


「はいはい〜」



………………▽

 それから遊び方について教えた。


「へー面白いね!将棋はチェスに近いかな……オセロは簡単に出来て誰でも遊べそうかも、取り敢えずこれ売る候補にはあげてもいいと思うけど」


「そうだな。リルに明日言ってみるか」


「それにしても今まで何でなかったんだろうね。これ面白いのに」


 ん?…………何でだ?

 マイナーなのかもな、日本では当たり前にあるけど世界的にはどうかと言われると…………は!?


「そうか!今まで異世界から来た人の中に日本人が少なかったのかもしれない。そう考えればもしかしたら日本の商品なら………」


 フッフッフッ、これは良いことに気がついたかも。

 その日はここで打ち合わせを終え自室に戻った。


「どこ行っとるんじゃこのボケがー」

「ボハー」

 腹に刺さるはエクスキャリバーのキャリーちゃん……………なぜに?


「何であんた普通に私を置いて行ってるのよ!ありえないんだけど!」

「だって、剥き出しの剣なんか持って行ったら危ないでしょ」

「そこをなんとかするのがあんたの仕事でしょ!」

「え!?それってオレの仕事なのか?」

「いいから!何とかするのよ!分かった!私は寝るから…」


 キャリーちゃんの無茶振り。

 どうしよう……考えることがまた増えた………


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