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第19話 ダンジョンバトル


 俺達はダンジョンに到着した。

 インテーロダンジョン、全15階層で構成され階層によって出現する魔物がある程度決まっている。


 1〜5層→ゴブリンやコボルト等の小型の魔物

 5〜10層→オーク、トロール、ミノタウロス等の

      大型の魔物

 10〜15層→オーガ、グリフォン等の

      単体でも戦闘力の高い魔物


 今回の目標は10階層にいるサイクロプスを倒すこと。


 早速ダンジョンに入る。

 オーバンさん達は1階層、2階層、3階層と難なく進む。リーザさんはドドメの魔法担当でリッシュは素早さで魔物の撹乱と仲間の援護を担当していた。

 

 そして驚いたのがリルである。普通に戦っている。魔物を殴ったり蹴ったりと格闘術でぶっ倒している。


「リルって戦える人だったんだ……」


「あれ?蒼字そうじさん知りませんでしたか?」


 そう言えば襲われたジャンさん達を助けるためにオークを蹴っ飛ばしてたっけか、忘れてた。


 それにしてもリルが強いようには全然見えないから違和感が半端じゃないな。


 お!そうだ!リルのステータスも見れないかな〜

 俺はふと思いつき、いそいそと筆と紙を出す。

 自分のができるんだから他人のも出来るかも……


 それでは『ステータス 転記』


「お!お!良し良しできたぞ!」


………………………………………………………………


『リル ファフニール』 Lv:15


種族:竜人族

年齢:13

職業:商人 駆け出し

   冒険者 ランクD

称号:王家の血を引く者

加護∶竜神の加護

魔法:キュア


HP:1500/1500(+0)

MP∶100/100(+0)

気力∶2500/2500(+0)

魔力:80(+0)

筋力:100000(+0)

耐久:4000(+15)

敏捷:1200(+5)

運 ∶300(+0)

スタミナ∶500(+0)


技能:固有スキル 『竜神の怒り』Lv2

  ∶コモンスキル『体術』Lv.3

         『言語理解』Lv.3

         『高速暗算術』Lv4

         『料理』Lv4

………………………………………………………………



 見てはいけないものを見てしまってような。そんな気がする。すごく気になるところがあるけど………


「どうしたんですか?」

「わーーー」

 集中し過ぎで気が付かなかった。

 ヤベー見られるわけにはいかん!


『黒墨………塗り潰し』


蒼字そうじさん何をしてるんですか?なんかおかしいですよ!」

「フッそんな事ないさ〜……あ!あそこに大きな魔石が!」

「え!?本当ですか!どこどこ…」

 リルは周りを探し始めた。ふ〜誤魔化せたぜ。



………………▽


 6層に到達、さっきまでとはやはり違う。

 大型の魔物は迫力が違う。

 一本間違えれば大怪我するな。


 しかし流石はBランク冒険者、オーバンさん達の戦法は安定感があり危ない場面は殆どなかった。


「そ〜し!一度休憩するぞ」

 オーバンさんから号令が入り、二人に指示を出し見張りをつけてから休憩に入った。


「ふ〜疲れた疲れた、だがここまでは順調だな。前よりだいぶ早く潜れてる。あとは出来ればミノタウロスには会いたくないな〜」


 どうしてなんだろう?ミノタウロスって前牢屋に捕まっていた時の門番やってた魔物だよな。


蒼字そうじさんどうしたんてすか!随分難しい顔して」


「いや〜なんでミノタウロスと会いたくないのかと思ってさ」


 リルが呆れたような顔をしている。

 これはまたアホなことを言ってしまったか。


蒼字そうじお前アホなのか?」


 え〜そんなどストレートに言うなよリッシュ。


「いいかミノタウロスはこの階層では最も頭が良くそのうえ力も速さもあって弱点らしい弱点がないから中級冒険者にとっては強敵なんだよ!ま〜オレ達にかかれば大したことないけどな」


「な〜にが大したことないだ!ミノタウロスは強敵だ!一人で倒せるようになってから言え」


 オーバンさんはリッシュを嗜めると、


「へーんだ俺だって一人で倒せるわ。父ちゃんが戦わせてくれないだけだろ」


 ふんっと振り返り機嫌悪そうにそのまま離れて行ってしまうリッシュ。


「も〜う、オーバン言い過ぎよ!」

「良いんだよ!ここ最近調子に乗ってるからな。たまには自分の実力を分からせないといけないんだよ」


 それからしばらくオーバンさんとリーザさんは話し合っていた。



………………▽


 食事をすませ仮眠は交代で行い体力が回復したところで再び下層を目指す。


「トロールって初めての見ましたけど、面白い顔してますね」

「リル、他にも言う事あるんじゃないか!こいつすごい力だぞ!」

「なに言ってるんですか!蒼字そうじさん、片手で受け止めてるじゃないですか」

「いや〜受けてみると思いの外力があるんだよ!手が痺れちゃって」


 蒼字そうじは棍棒の攻撃を片腕で受けては弾きを繰り返し、リルはピョンピョンとハネて躱していた。


「二人共遊んでないでさっさと倒せよ!」

 リッシュの眉間にシワが寄る、イラついていた!


 くっそ〜二人共遊びやがって真面目にやってる。俺がアホみたいじゃん。……俺だってやれるってところを見せてやる……………ん、あんな所に!?



 

 少しは慣れてきたな!手を開いたり閉じたり動かして確認する。トロールの攻撃を受け止めることが出来る程の力、魔力(霊力)をコントロールし集中することで一部の強化が可能なのが確認できた。これは元の世界で習得している術の一つ、異世界では付与術と言われ魔法とは一応別物らしい。


 そんな事を考えているとリッシュがピューっと駆け抜けていく。あれ?そっちには魔物はいなかったはず、しかし走って行った方向にはミノタウロスが!?岩陰に隠れていたようだ。


 リッシュに気がついたミノタウロスは斧を振り下ろす。それをギリギリで躱すと双剣で攻撃をかいくぐりながら斬撃を与えていく。次々と攻撃が当たりリッシュは油断してしまった。ミノタウロスは斧を投げた。想定外の攻撃にリッシュはギリギリ横に躱し避けたが、躱した先には剛腕の拳が………リッシュは双剣を盾に受けるが衝撃を受け切れず壁に激突する。


「ガハー」息が出来ない。

 

 ミノタウロスが斧を拾い振り上げる姿が見える。


 ヤバい動けね〜………死ぬ!?


 しかし振り下ろされた斧はオレには当たらなかった。 

 

「ギリセーフ」

 ミノタウロスの後ろにアイツが居た。

 筆を持って何かをやっている。

 次の瞬間ミノタウロスが真っ二つになる。


 呆然とするオレに笑顔で手を差し伸べるそいつを、不覚にもカッコいいと思ってしまった。

 

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