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第15話 超便利なマップ


 森は全体的に木が大きくて高いから入ると結構暗い。けど日が当たらないから結構涼しくて快適かも。


「お〜い、ぼーっとするなよ!いつ魔物が出て来るか分かんないんだからよ!」

 おっと!気が抜け過ぎて注意された。


「ジャンさんすいません、初めてだと色々気になっちって、そうだ!今回の依頼の角うさぎってどんなやつなんですか?」


蒼字そうじくん……依頼の相手を知らないで来たわけ」

 ケリーさんに呆れられてしまった。


「そうね!蒼字そうじくんはまだ初めてだもんね!だけど今度からはしっかり確認してからじゃないとダメだよ。命に関わるんだから、受付で情報を仕入れてから行くように!」


 冒険者の先輩から指導を受けてしまった。


「角うさぎは見た目はうさぎなんだけど名前の通り頭に角が生えているのね。見た目が可愛いからって油断したらダメよ!角に突かれてお腹に大穴が空けられた冒険者だっているんだから」


「あ〜あとそうだ!角の本数が多ければ多いほど強いと言われている。この辺だと聞く限りじゃ〜四本角が一番多かったかな。その時はBランクパーティーが見つけたらしいが壊滅しかかったって聞いてるぜ!」


 なるほど何にしても冒険者新人の俺は微塵も油断してはいけないということだ!気をつけないと。


「アハハハ、そんな固くなるなよ!ほとんどは一本角だしそいつはEランクでも安全マージンをしっかり取って倒せるくらいの魔物だから安心しろ」


 俺は話を聞いて緊張してしまったようで、ジャンさんにそれを見透かされてしまった。恥ずかしい。それからしばらく歩いていると角うさぎが現れた。一本角だ。ジャンさんはまずは俺達に任せろと言われ俺は見学する。ケリーさんは魔法使い、火の玉をわざと右寄りに放ち、左側に逃げたところをジャンさんが切り裂き魔物は消滅。ここに来る前に説明を受けていたが、なんと都合が良いことか、うさぎがいた場所には魔石と角が一本落ちていた。

 

 本来ならうさぎをさばかないといけない手間があるのだがこの世界ではそれがない。魔物のほとんどは魔石を核として魔力で実体化している。倒せば魔力が拡散して核の魔石が残る。しかしもう一つ残るものがある。それが魔物にとって魔石の次に力が集中している部位、今回の魔物はそれが角になる。残った部位は特別強い力を持っているので様々な物に使われ高く売ることも出来る。また、これが基本討伐した証拠にもなるので忘れてはいけない。


 その後も歩きながら探すが倒すより探す方が難しいかもしれない。最初の一匹のあと全然出て来なかった。


「おかしいわね〜普通これだけ探せばあと4匹くらいはいつも見つかるんだけど……」

 ケリーさんは違和感を感じジャンさんと話をしている。どうやら今日は調子が悪いようだ。


 なんか良い方法ないかな〜。

 そんな事を考えているとふと思いつく。

 

「やっぱ、マップ機能が欲しいよな〜」

 ゲームみたいに森の中の現在地とか出来れば敵を感知するカーソルとかあとあと〜宝箱とかも分かると嬉しいかも、色々と思い浮かんだ。それでは一度試してみよう。今の俺は結構チート能力を持っているのかもしれないしな。なんたって書道とは言え神級だ!このくらいなら出来そうな気がする。


「それでは!それでは!」

 懐から筆と紙を出す。


「やっぱりイメージが大事、心を鎮めて集中するんだ!」


 筆に力を注ぐ、筆先がグネグネと揺らぎ「お!これは結構疲れるぞ、ヤバいかも」その時筆先には黒と白の墨が渦のように回り筆先からポトリと紙に落ちる。


「は〜疲れた。今までで一番疲れたわ」

 ぐったりと腰を下ろし紙を見てみる。


「おー出来たぞ!…けど使えるかは別だな。確認しないと」

 今のところこの森の地図は出来たようだ。

 綺麗に墨で描かれている。垂らしただけなのにすごいな。


「どれどれ」

 見てみるとポツリと人形の絵が3つ描かれている。

 多分これが俺達で、あと今回は角うさぎ限定で作ったから……お!赤い点があるぞ!これが角うさぎかもしれない。


 俺はジャンさん達に話をして赤い点の方角に向かう。

 

「お〜……いるぞ!やるじゃん蒼字そうじ

 ジャンさんに褒められた。

 しかし良かった〜上手く行ったみたい。


「今度は俺がやっても良いですか?」

「お!良いぞやってみな!」

 ジャンさんの許可を得たところで、俺は他にも試したいことがあった。


「それでは、燃え尽きろ火球招来」

 俺は今回試すために特別に作った札を投げた。

 その札は一直線に進み火の玉に変化うさぎを焼く。


「なにそれ⁉、蒼字そうじくん魔法も使えたの」

 ケリーさんは驚いているが、魔法ではなく術である。ま〜なにがどう違うかと聞かれても分からんが?


 見事にうさぎさんは丸焦げ、魔石と角をゲットした。そして嬉しいことに赤い点を次々と発見、あっという間に依頼分を確保する。


「スゲェー楽に見つけられたな〜どうやってんだよ!」

「フッフッフ〜企業秘密ってやつですよジャンさん」

 俺は一応この能力については黙っている事にした。

 あまりにも便利だと色々と言われて面倒そうだったから。


「お〜いいじゃんか〜教えてくれよ〜」

 ジャンさんに絡まれる。

「はいはい、私も気になるけど我慢しましょうね!」

 そしてジャンさんはケリーさんに引っ張られる。


「うん?なんだコレ」

 赤い点が動いている。お〜素晴らしいこれ

 リアルタイムの時間で動きが見える。


「あれ?なんかこれ今までよりもふた回りデカい赤い点がやって来る。なんだろう?」


「ジャンさん、ケリーさんまた角うさぎが来るみたいですよ。警戒して下さい」


「本当!余分だけど売ればお金になるからいっか!」

「よっしゃー腕がなるぜ!」

 二人は気合十分、そろそろ来るかな。

 草むらから現れたのはうさぎって何だったけ〜?と聞きたくなるほどの迫力をした角うさぎ黒っぽい毛並みに真っ赤に光る赤い目、そして体長3メートルはあるであろう巨体……………そして


(あ!角………八本!?

   

  ……角の本数が多いとなんて言ってたけ?)


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